足踏み?函館観光
今年度の函館観光。決して悪い訳ではありません。映画「名探偵コナン」効果で絶好調だった前年度の反動もなく、ほぼ前年並みかそれ以上の数字を上げている観光関連施設が多いのではないでしょうか。

当ホテルでも8月を終了した時点では前年を上回って推移していました。明らかに変調を感じはじめたのは8月中旬以降。8月後半ははっきりと前年割れとなりました。ただこれは昨年度同時期集客力があったイベントがあり、当ホテルもほぼ満室状態が続いていたこともあり想定の範囲内。当初から8月は前年割れを見込んでいました。
問題はこの傾向が当月続いていることです。9月はおそらく多くの施設で前年割れとなるのではないでしょうか。トライアスロンの大きな大会が重なったこの連休も、当ホテルは直前でかろうじて満室となりましたが、市内の宿泊施設は空室が目立っています。9月の連休に大きなコンベンションが重なれば、函館市内の宿泊施設は全市的に満室となるのが通常で、事実昨年はそうでした。更に、日の並びが悪い次週の連休の予約動向は平日と変わらない状態です。
好調だった昨年の9月との比較ではありますが、少なくとも当ホテルの入込は10%以上のマイナスとなりそうです。理由はいくつか考えられます。ここにきて昨年秋まで続いたコナン効果が剥落したこと。秋になって暑い時期には避けていた大阪万博への関心が高まっていること等々。ただ当ホテルの入込に変調を感じているのは、昨年度よりも増えている宿泊キャパシティの増加によるところが少なくないとみています。
昨年度、函館市の観光客入込数は過去最高だった2016年度を上回りました。また宿泊客数もわずかなら過去最高となりました。一方、函館市内の宿泊キャパは、コロナ禍中に多くのホテルが新設されたことで約3割ほど増えています。従って、宿泊客数が過去最高に並んだとしても、既存施設の宿泊者数は、100÷1.3で77%程度が平均値。正に当ホテルの宿泊客数と合致します。宿泊単価が上がっていることで、売上的には95%程度まで回復していますが、コストも上昇しています。
今尚、函館市内は宿泊施設の建設が進められ、複数の計画も聞いています。他方、函館のインバウンドの宿泊はゴールデンルートと呼ばれている地域や、道内でも道央圏と比較すると大きく見劣りしています。函館はオーバーツーリズムどころか、伸びの見込めない国内観光客に変わって、外国人観光客の宿泊が2倍、3倍と増えていかないと、宿泊施設の経営は厳しくなるばかりです。
外部からは、函館の宿泊業は潤って見えるかもしれませんが、供給過剰との戦いが始まっているのが実情です。歴史は繰り返されるものです。
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