函館の経済・行政etc

2024年7月15日 (月)

やはり少ないインバウンド

「名探偵コナン」効果もあって、比較的順調な本年オンシーズンの函館観光。しかし、その中でどうも気になる傾向があります。インバウンドの宿泊が全く伸びてこないのです。クルーズ船が入ると観光施スポットでは外国人の姿が目立ちますが、彼らはホテルに宿泊しません。一部、海外からのツアーを受入れている大型施設では、インバウンドの比率が高まってきていると聞きますが、当ホテルのような小規模施設にはその恩恵は回ってきていません。

日本旅館協会北海道支部では、道内を14地域に分け、月ごとの国内と訪日の宿泊者数を公表しています。先月6月の数字は少し衝撃的なものでした。インバウンド、すなわち訪日の宿泊者数は、全道では対前年でやや落ち込んではいるもののほぼ前年並。一方、函館を含むそれは前年の3分の1まで減少していたのです。確かに絶対的なサンプル数が少なく、どちらかといえば湯の川地区の温泉旅館の比率が高いとはいえ、比較的規模が大きい施設を含めての数字です。国内客は逆に増えているので、インバウンド比率は前年と比べるとさらに落ち込んでいることが分かります(下画像、クリックすると拡大します)。

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現在のトップシーズンこそ、国内観光客に支えられ一見順調に見えますが、問題は11月以降のオフシーズン。昨年度もそうでしたが、期待していたインバウンドが全く伸びず、特に1~3月は想定外に落ち込みました。我々宿泊施設はコロナで多額の借入れをして、現在、その返済が始まっています。多少利益が出ても、それは借入れの返済に充てられ、コロナ前の財務状況に戻るのは5年以上先になるとみられるのがほとんどです。

メディアの影響などもあって、多くの人達は函館にもコロナ前と同じくらい外国人観光客が増えて宿泊業界は潤っていると思われているようですが、現実は異なります。百歩譲って、観光客がコロナ前と同じ規模に戻っても、宿泊施設はコロナ前より遙かに増えており、既存施設の客数が戻らないのは明白です。当地区は、オーバーツーリズム対策どころか、インバウンドの集客に本腰を入れなければ明るい未来は見えてきません。

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2024年6月24日 (月)

インバウンド対策

拙ブログで何度か記していますが、当地函館を始め、地方都市にはコロナ前ほどインバウンドは戻っていません。クルース船の寄港が増加したため、当地はまだ潤っている方かもしれませんが、宿泊に至っては海外からのツアーや団体客を受入れている一部施設を除いて、コロナ前の半数以下というところがほとんどではないでしょうか。

当ホテルも、コロナ前の数年、全宿泊客に対するインバウンド比率は30%程度だったものが、現在10%に届くかどうか。コロナ前と比較して宿泊施設が大幅に増加した中、収益の回復には外国人観光客の増加が無くては始まりません。もちろん、手を咥えてて待っているだけではありません。

当ホテルでは、今春以降、海外向けにFacebookによる情報発信を初めています。国内におけるSNSのシェアは、FacebookよりインスタグラムやXが主流となっているようですが、東南アジア諸国ではまだまだFacebookが幅を効かせているとのこと。そこで、ある企業とのタイアップの下、当ホテルのPRや函館の観光情報を英語や繁体中国語に翻訳し、さらには有料のFB広告をも活用して特定の国や地域に発信しています。

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当初はタイアップ企業のトライアルとして試験的に行ってみたのですが、それなりの効果が見込めると判断し、本格的に取組んでいるところです。このたびは、客室動画の撮影も依頼し、和室や和洋室を中心に情報発信を試みようとしています。広告も従来の紙媒体からSNSへ。個人レベルでSNSを翻訳したところで、アクセス数は増えないと体感していた中、ネット広告をも利用することである程度の手応えを感じているところです。

費用対効果が現れるかどうかはまだわかりませんが、インバウンドの回復を他力本願とするだけではなく、対策を初めているところです。

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2024年5月22日 (水)

不公平税制宿泊税

一昨日、宿泊事業者を対象とした道と函館市の宿泊税の説明会に参加してきました。説明会では、新聞報道等にあった通り、数多くの問題点や反対意見が投げかけられました。もちろん私もそのうちの一人です。

これはあくまで私個人の意見ですが、宿泊税に断固反対というわけではありません。これから観光産業は発展していくことは確実であり、受入体制を拡充するためには新たな財源も必要であることは理解できます。ただ、現在の市と道の案では極めて不公平であり、かつこの広い北海道において市のみならず道からも徴収されるのは少し納得がいきません。さらに、税率で見た場合、低価格帯の税率が極めて高くなり、いわゆる富裕層が利用するような宿泊単価が高い客室の税率がごくわずかという矛盾です。

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上のグラフは宿泊単価別の宿泊税率です。市も道も2万円以下は100円、2万円~5万円は200円、5万円以上は500円という税額を提示しています。両方から課税されると単純にその2倍となるわけです。消費税別の宿泊単価が4000円の場合、その税率は5%。一方1万円だと2%、1万5千円で1.3%、2万円で2%に戻りますが、4万円を超えると1%を下回ります。

1泊4000円はないだろうと思われる方もいるかもしれませんが、宿泊特化型施設で、複数名1室の1人当たり単価が4000円を切ることも決して珍しくありません。オフシーズンでは当ホテルではシングルルームも5000円を切り、年間平均で税別の1人当たりの宿泊単価は5000円前後になります。

消費税が8%から10%に2%上昇するだけで消費行動に影響が出る世の中、4%や5%も税率を上げられたらたまったもんではありません。市や道は100円、200円程度なら問題はないだろうと安直に考えていたのかもしれませんが、営利企業からするとこの率は大問題です。なので、公平性を保つために、定率制での導入を、さもなくば定額とする価格帯は細分化して極力公平にできないものかと意見してきました。

日本では東京都が最初に定額制の宿泊税を導入し、インバウンドの急増で大阪や京都が追随しました。しかし東京や大阪は、低価格帯からは徴収しない免税点を設けています。その後、金沢や長崎、北海道では倶知安町など観光都市での導入が相次いでいますが、あくまでも市町村レベル。市と県の二重課税は福岡県で見られますが、市レベルに配慮した税区分となっています。観光目的税はあくまでも観光地レベルの自治体で徴収すべきだと思います。

更に今になって反対意見が噴出しているのは、行政の稚拙な進め方にあります。市はコロナ前、観光目的税導入にあたり検討委員会を立ち上げましたが、肝心な宿泊施設の経営者はその委員会から外され、あくまでもオブザーバーとしての参加しか許されませんでした。被徴収者とは関係の無いメンバーで構成されたその委員会では、徴収しやすいからといつの間にか宿泊税の名に変わり、賛成多数で導入の方向性が決まった訳です。この進め方に、我々業界の重鎮たちは怒りをあらわにしており、このままではとても飲むことはできないと反対している次第です。

道に至っては、丁寧な説明を続けると言いながら、私が彼らから説明を受けたのは今回が初めて。誰がリークしたか、次の道議会で導入の方向が決まるとの新聞報道があった後です。渡島振興局に限らず、各地での説明会では多くの反対意見が出されているようです。宿泊税には他にも多くの問題点がありますが、既に長くなっているのでここでは記しません。

来月の道議会で簡単に可決するほど甘くはないはずです。姿勢拝見です。

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2024年3月28日 (木)

実現可能!新幹線函館駅乗り入れ

正式発表前にリークされたようです。本日の北海道新聞一面に、北海道新幹線が函館駅に乗り入れる場合の整備費が160億円台になるとの試算が記事になりました。

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以前、新函館北斗⇔函館駅間を三線軌条に整備した場合、80億円程度で整備可能と予測する識者がいることを拙ブログで紹介しました。今回、コンサルタント会社により、線路に加えて函館駅のホームや踏切などの整備の必要性が公表されていたため、資材の高騰も加味してこの程度は想定の範囲内でした。更に、同コンサルタント会社が試算した経済波及効果は年間120億円。いずれもフル規格の新幹線が現函館駅に乗り入れた場合の試算です。これが正しければ、新幹線函館駅乗り入れに反対する理由はありません。

このような記事が出るたびに、一部経済界や議員が反対しているとの声が合わせて記載されますが、少なくとも私の周囲では老若男女90%以上が、新幹線の函館駅乗り入れを切望しています。複雑な人間関係の中、やむを得ず疑問視する声を上げざるを得ない人はいるものの、このような試算が公表される以上、街の空気は一変するものと思われます。

必ずしもスイッチバックで函館⇔東京間直通でなくとも問題ありません。函館⇔札幌間が新幹線で直通となるだけで、新函館北斗駅でライナーに乗り換える場合との比較で、その経済効果は格段の差となるはずです。仮に函館ライナーが3セクとなれば、函館はJRの無い街になるのです。本州方面に行くには新幹線同士の乗り換えを受入れましょう。

大泉市長の掛け声の下、これから我々観光業界のみならず、地元経済界が後押しをして民意を盛り上げ、JRや道、そして国政を動かしていかなければなりません。私も使命感をもって取組みたいと思います。

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2023年12月25日 (月)

想定以上と誤算と・・・2023年度

年齢を重ねるごとに時の経過が早く感じるのは誰もが一緒のようですが、気が付けば今年もあっと言う間に年の瀬を迎えています。本格的な脱コロナ初年度、宿泊業の立場から改めて今年を振り返ってみたいと思います。

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新年度となった4月、新型コロナが5類に引き下げられるのを前に、明らかに前年とは雰囲気が異なっていました。桜が早く開花したことに加え、当ホテル的な特需もあって、単月で早くもコロナ前の入込みを上回りました。政府は敢えて5類引き下げをGW後に設定したようですが、それとは関係なくGWは活況。その後、多少浮き沈みはありながら、新年度を前に回復を見込んで立てた今年度予算を上回って推移していました。やや、誤算だったのは、思ったほどインバウンドが回復してこないこと。クルーズ船の寄港が順調で、市内では外国人の姿が目立って増えはしたものの、彼らは宿泊しません。なので、市内有名観光施設や飲食店ほど,我々の業界はその恩恵を受けてはいません。

一方、トップシーズンは医学系学会やインターハイといった大型コンベンションが相次ぎ、平日でも市内全体が満室となることも多く、単価上昇とともに想定を上回る売上を計上できました。また、当ホテル的には特需的な要素もあって、シングルルームの稼働が好調に推移しました。これは、人手不足により、一部客室数が多いホテルで全客室を販売できない状況もあった影響ではないかと推測しています。逆に当ホテルの特徴でもある、1室4名以上の定員を擁する広い客室の稼働は、インバウンドが戻らないこともあって思ったほど伸びていません。これには、コロナ禍中に建設された複数のホテルが、インバウンド需要を見越して同様の客室を増やしていることに影響されている部分もあると思っています。

更なる誤算は、11月以降、オフシーズンになっても一向にインバウンドが増えてこないことです。函館空港の国際線は少しずつ増えてはいるものの、今のところ団体客が中心で個人旅行の需要まで受入れられる状況ではありません。他施設の状況を聞いても、インバウンドの団体を受入れている比較的大きな施設の一部にはコロナ前並にインバウンド比率が高まっているところもあれば、当ホテルのように少ないままのところも多いようです。それでも、皆無に近かった前年度と比較すれば何十倍にもなるのですが。

そんな訳で、クリスマスファンタジーが開催された当月まではそこそこの稼働を維持することができたものの、”本格的オフシーズン”となる1月2月の予約動向は寂しい限りです。早くコロナ前レベルまでインバウンドが増えてくれなければ、年度を通してコロナ前に戻るのは難しいかと考えるところです。

様々なものの値上がりを考慮すると、先々に不安を覚えるところではありますが、戻り基調は不変です。より良い来年に期待して年を越したいと思います。

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2023年12月16日 (土)

やっと・・・函館駅にも交通系カード

今日の函館新聞の記事です。来年春のダイヤ改正に合わせ、函館駅の改札で、ようやくSUICAなどの交通系カードが使えるようになるとのことです。

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函館の経済界では、北海道新幹線開業当時から函館駅での交通系IC導入を要請していましたが、JR北海道では莫大な費用がかかるとのことで見送られてきた経緯があります。一方で、函館市内では国からの補助があったとはいえ、函館バスや市電での交通系カードの利用が可能となっていたことから、もっと早くできたのではという思いが強いのが事実です。

北海道新幹線で新函館北斗駅に着くと、函館駅への乗継ぎの際、「えきねっと」などでスマホ決済にしていると、一旦改札を出て”函館ライナー”の切符を改めて購入しなくてはなりませんでした。何度も利用している函館市民であれば理解できていても、初めて新幹線を利用して函館に向かう人が如何に戸惑うか、想像に難くありません。なにせ、新函館北斗の駅には始めから交通系カード対応の自動改札機が備わっているのですから。

何はともあれ、函館駅もようやく全国の主要駅の仲間入りができることになります。尚、函館駅のみならず函館⇔新函館北斗間の各駅にも交通系カード対応の自動改札機が設置されるとのこと。新幹線札幌延伸を前に、並行在来線となる各駅にこれだけの投資をしてくれるのだから、現函館駅への新幹線乗入れも満更ではないのかな?

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2023年11月29日 (水)

石垣島へ行ってきた

先週末、雪積もる函館空港を出発し、台北より南にある常夏の島、石垣島へ行ってきました。気温と植生の違いを体現しながら島内観光、更には日帰りで西表島にも渡り、プチアドベンチャーツーリズムも体験。種子取祭という伝統行事のため島内観光ができず、上陸できなかった竹富島こそ心残りながら、南国の食と観光を満喫してきました。

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宿泊したのは島内最大のリゾートホテル「フサキビーチリゾート」。客室数約400,収容人員も1500名近くという大きさと、海外の高級リゾートホテルに匹敵する設備は想像以上で、もしこれが海外であれば支払った総額の3倍は下らないだろうとの感想を持ちました。同業の支配人がここに赴任したことから、必ず訪れるとの約束を果たす目的の旅でもありました。

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ところで、石垣島は人口5万人余り。宿泊したホテル以外にも複数のリゾートホテルがあり、市街地には全国チェーンから地元資本までビジネス、滞在型と多くのホテルが立ち並んでいます。人口あたりのホテル数では函館を遙かにしのぐことでしょう。一方、本土とは違い、近隣諸島との船航路を除けば、島への交通手段は空路のみ。そのため空港は人口のわりに函館空港と同等規模。思えば数年前、国土交通省の担当課長が当地訪れ、国管理の空港でインバウンド需要に対し、受入体制が整っていないのは函館と石垣島とのことでヒアリングを受けました。そしてこの2空港は国際線部門を拡張しました。

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その直後にコロナ禍です。石垣空港の国際線は台湾、香港とも運休中。需要があっても函館同様、グランドハンドリング(着陸後の受入体制)の人員が足りないのでしょう。国内客こそ戻っていても、この島の宿泊施設供給量はインバウンドが無ければ採算は苦しいはず。泊まったホテルの人やメンテナンスに対する費用に対し、どれくらいの稼働があれば利益が出るのか、小規模ホテル経営者の私には想像もつきませんが、決して楽ではないはずです。

コロナ禍で削減したグランドハンドリングの人員は簡単には戻ってこず、それどころかわずかな有能な職員は主要空港に持って行かれているとのこと。なので、インバウンドで賑わっているのはゴールデンルートと呼ばれる一部地域や主要空港周辺に限られます。千歳レベルの空港でも、人手不足でこれ以上の国際線増便は難しくなっています。当地函館を含め地方の観光都市は、空港の受入体制こそ喫緊の課題です。

アジア系観光客をほとんど見かけなかった南国リゾート石垣島は、気候こそ違えど函館と同じ問題を抱えていることを感じた旅でもありました。

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2023年11月23日 (木)

函館⇔香港 定期便就航

本日の北海道新聞朝刊に、ポジティブサプライズな記事が掲載されていました。来月より、函館空港に香港との定期便が就航するというニュースです。2月末までの季節運航ながら、12月18日から1月末までは週4往復、2月は1~2往復の運航になるとのことです。

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現在のタイガーエアに加え、台湾のスターラックス航空が年明けから台北便を就航させるとの話は耳にしておりましたが、香港便就航は初耳だったのでうれしい驚きです。香港航空により、機材も300席の大型機になるようなので、香港のみならず東南アジア各地からの乗継ぎも期待されます。

メディアでは東京⇔大阪を中心とした”ゴールデンルート”でのインバウンド増加、加えてホテル代高騰が話題となっており、私の下にもさぞ繁盛しているのでしょうとの問いかけが多くなっていますが、当地は対象外。インバウンドの宿泊はコロナ前を遙かに下回っています。クルーズ船の寄港で、オンシーズンの外国人観光客の数こそ増えてはいますが、宿泊には繋がりません。今月になって、クルーズ船が終了すると、宿泊施設以外の観光施設や飲食店でも、報道とのギャップを実感しているのではないでしょうか。

インバウンド頼りである冬期間の入込みに少し光明が見えてきました。当地もインバウンドの宿泊が戻ってこそ、本当の意味で脱コロナとなるところです。

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2023年10月 4日 (水)

意外と来てない?インバウンド

コロナによる制約が緩和され、今年は大型船の入港が可能となった若松埠頭に多くのクルーズ船が寄港しました。海外の船も多かったことで、入港した際には多くの外国人の姿を目にしました。コロナ前と異なり、欧米系の人達も目立ったせいか、函館も外国人観光客で賑わっているという印象を持った人も多いようです。

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確かに、クルーズ船の入港で著名な観光施設や一部飲食店は潤ったようです。ところがです。宿泊する外国人はコロナ前に遠く及びません。クルーズ船で来る観光客はホテルには泊まりません。メディアでは、首都圏を中心にインバウンドが戻り、”観光公害”が心配されるような報道がなされていますが、それは本州のゴールデンルート一部に限ったことです。

道内でもインバウンドの恩恵を受けているのは洞爺湖温泉から層雲峡までの道央圏。データを見ても、道南や道東の観光地のそれは極めて限られています。確かに、函館にもLCCが復活し、その搭乗率も好調と聞きますが、輸送力の絶対数はコロナ前に及びません。聞くところによると、海外の航空会社も函館便を復活させたいらしいのですが、受入体制の人員が確保できずに先送りされているとのこと。コロナ前と異なり、国際線の就航は主要空港に限られているようです。

また、バス(運転手)の不足もあって、道内では千歳に降りたインバウンドが道内の遠方に行きづらい状況も生まれているようです。中国の問題もあって、インバウンドの絶対数が戻りきれていない中、その多くが道内外のゴールデンルートに集中していることで、地方都市は周回遅れの状況です。

これからのオフシーズン、インバウンドに期待したいところですが、かつてなら中華系インバウンドで賑わった国慶節の現在もその姿は皆無に近い状況です。冬期間はクルーズ船の入港もありません。宿泊施設以外の観光施設も、実は少ないインバウンドに危機感を抱くのはこれからかもしれません。

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2023年9月 4日 (月)

北海道新聞 夕刊廃止へ

少し前に、記者から話を聞いており、また、東海地方では大手新聞社の夕刊廃止が春先にニュースにもなっていたので驚きはありませんでしたが、先週末、北海道新聞に自社の夕刊廃止の記事が載りました。

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その特徴でもあった速報性はネットの後塵を拝するようになり、年々薄くなっていった夕刊紙。これは時間の問題だったのでしょう。私の息子世代は、夕刊どころか新聞そのものを読まなくなり、更にはYOUTUBEは観てもテレビすら観ていない模様。入ってくる情報はネット依存。これで良いのかと思うと同時に、我々世代のメディアの主役は既に時代遅れなのかもしれません。

北海道新聞夕刊には「みなみ風」という、道南地方に特化した新聞が付随しており、地域に特化した話題や広告があって、むしろこちらの方が重宝していたのですが、これが無くなるのは寂しいことです。当ホテルではもうひとつの地域紙「函館新聞」も取っているので、地域の話題の収集には事欠かないものの、市内では圧倒的な発行部数を誇る道新の地域特化紙面が減るのは、高齢者比率が高い函館市民にとって少なからぬ痛手ではないでしょうか。

全国の大手新聞社も夕刊廃止を検討しているとのこと。いずれ夕刊など無いのが当たり前となることでしょう。北海道新聞はむしろ先駆者なのかもしれません。

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