函館の経済・行政etc

2017年6月16日 (金)

活況 函館フットボールパーク

現在、函館フットボールパークでは高体連サッカーの北海道大会が行われており、全道各地から強豪校が集まり熱戦を繰り広げています。

Dsc_1447昨年来、新幹線開業による観光客増加が話題となっていますが、開業に合わせてオープンしたこの函館フットボールパークと函館アリーナが入込増加に寄与した割合も少なくありません。両施設とも、世代を超えて全道・全国レベルの大会が開催され、選手だけではなく多くのご家族もこの地を訪れています。当ホテルにも出場している1チームの他、サッカー関係者や、応援の家族と思われる方々にご宿泊して頂き、今週は平日も含めて函館市内が満室状態。来週も函館アリーナで高体連バスケットの北海道大会が開催されるため、同様の状況が続いています。

一方、少し残念なのは、今回の全道大会には長男が小学生時代同じサッカークラブに所属していた選手が多数出場しているのですが、その多くが函館のみならず全道の強豪校に所属していることです。嬉しい反面、函館にはスポーツに力を入れている学校が少ないため、サッカーに限らずスポーツで有能な生徒は、中学卒業と同時にこの地を離れてしまっているのです。これが函館の人口減少の一因にもなっていると言ったら言い過ぎでしょうか。スポーツが地域経済に与える影響を過小評価してはいけないと思います。

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2017年6月 8日 (木)

初LCC

現在、総会シーズンでブログの更新もままなりません。先週から今週にかけては5泊6日の行程で、複数の総会等への出席のため、東京と札幌へ出張に出かけておりました。その初日、東京で午前中の打ち合わせがあり、夜間駐機できず、初便が遅い函館からでは間に合わないため止む無く前泊することに。旅費を抑えるために、折角なのでこの春先、函館に就航したローコストキャリア(LCC)のバニラエアを利用することにしました。

Dsc_1370謳い文句は函館⇒成田が5380円~(この時はキャンペーンでたしか4980円~)ですが、荷物を預け、わがままオヤジは一番広いシートを選択したので1万円近くに。それでも早割を利用した場合の既存航空会社便と比べてもかなり割安です。空港の待合室で感じたのは、ビジネスユースと思しき人が全く見当たらないこと。15時過ぎの便ということもあるのでしょうが、スーツ姿は私一人のようでした。席はJALやANAでは一度も座ったことがない1A、一番前の窓側です。この便に乗る人は安さを追求するためか、広いといっても既存航空会社の普通席程度の一番前に座っているのは6席中2席のみ。広くはないものの、私は3席独占で得した気分でした。当日は仕事も無いため、500円の缶ビールを頼んで、小一時間。ビールの値段は既存キャリアと変わりません。

十数年ぶりの成田空港で迷うかと思ったのですが全く問題なく、1000円で東京駅までの高速直通バスのチケットを購入して始発となるバス停まで、ストレス無く進むことができました。バスも短い時間間隔ででているため、座れないことはありません。空港内の複数のターミナルを回るため、出発してから成田空港を離れるの少々時間がかかりますが、出てしまうと高速経由で一直線。この日は道路が空いていたこともあって、乗車時間は1時間ほど。羽田経由と比較してもそれほど大差はありません。

中途半端な時刻発で、おそらく仕事での利用はほとんど無いと思いますが、家族での旅行や、嫁の帰省、将来息子たちが首都圏の大学などに行った場合などは、我家の家計節約のためにも、積極的に利用することになるのではないでしょうか。移動の選択肢が増えることは、地方に住むものにとって大変利便性が高まるものと実感しました。

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2017年5月31日 (水)

変わる駅前通り

かつてアーケードが施され、衣料品をはじめ様々な商店が軒を連ね、函館の顔とも言えた函館駅前大門商店街。全国の地方都市の商店街同様、バブル期以降徐々に衰退し、閉じたままのシャッターが目立つようになりました。地方都市の疲弊を象徴するようなシャッター街を全国各地で目の当たりにし、いずれこの商店街もそうなってしまうのではないかと危惧していた人も少なくなかったはずです。

Dsc_13662年前にアーケードが撤去されたことがきっかけとは言いませんが、そのころからこの駅前大門商店街が少しづつ変わり始めました。ここ数年、観光客、特に外国人観光客の増加が著しい函館市。屋台村「大門横丁」やその近隣にある居酒屋では、観光シーズンともなると稀に行列が出来るところを目にするようになりました。数年前には考えられなかったことです。外国人にとっても”居酒屋”は手頃で入りやすい飲食店なのでしょう。

Dsc_1367このような状況から、かつての商店は次々と居酒屋に変わり、その波及効果を狙ってか、バーやラーメン店なども増加し始めました。日中、閉まっているところが多いのが難点でもありますが、それでも疲弊した地方の商店街とは趣を異にした居酒屋街道ができつつあります。幸いなのは、その多くが地元資本で、全国チェーンのそれは極わずかというところです。これは函館ならではかもしれません。

そんな訳で、函館駅前通りは意外な形で変遷しています。

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2017年5月24日 (水)

再来年の恐怖

北海道新幹線開業から1年。開業効果からの反動も思ったよりも軽微で、当ホテルの稼働率も開業前と比較すると高い水準を維持することができています。こんな状態が未来永劫続いてくれれば言うことは無いのですが、世の中そんなに甘くはありません。良いところには必ず商機を狙って敵が参戦し、その需要を奪い合い、それが経済のサイクルを生むことになります。すごく良い時も、逆にすごく悪い時もまっとうにやっていたらせいぜい3年。そんなこと覚悟の上です。

Dsc_13563以前から耳には入っていたことですが、函館駅前に新たにホテル進出の計画が持ち上がりました。ビジネス系の低価格、しかも280室規模です。既に大型シティホテル系2棟の建設が決定している他、既存ホテルの増築が進められているところもあります。今年も小規模ながらいくつか新規の進出もありますが、供給量が一気に増加するのは来年の後半から。これだけホテルの建設ラッシュとなるのは今から約10年前、リーマンショック直前以来だと思います。

まず、今年と来年のグリーンシーズンまでしっかり稼いで、その後来る嵐に備えなければなりません。一方、ピンチはチャンスにも変わります。ホテル客室数の供給量が増加して、何らかの悪材料が重なれば淘汰されるところも出てくるでしょう。それが、自らのところにならないよう、いや、そこを新たな投資のチャンスと捉え、今から知恵を絞らなくてはなりません。厳しいときこそ経営者の技量が試される、常にそう思ってやっています。

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2017年3月22日 (水)

使われるフットボールパーク

残念ながら準決勝で敗れてしまいましたが、野球はWBCで盛り上がり、甲子園では選抜も開催されています。ここ、函館でも順調に雪融けが進んだことから、先週末あたりから土の上で野球の練習をする姿が見られるようになってきました。

Dsc_022423月初めから今年の使用が開始された函館フットボールパークでは、週末には複数の道内強豪校のバスが止まり、遠征合宿を行っているのが見て取れます。道内では早い雪融けプラス人工芝で、小学生から社会人まで、北海道サッカー界において函館での春合宿&大会が定番となりつつあるようです。春休み期間中のフットボールパークはそのための使用で予約が満杯。特に4月2日には、例年札幌で行われていた天皇杯全日本サッカー大会の北海道代表決定戦が、ここフットボールパークで行われ、NHKによる中継も入るということですから、この競技場の”コンベンション効果”は想定以上です。

尚、現在フットボールパークの一部である旧日吉サッカー場のクレーコート1面を天然芝にする工事が行われており、これが完成すると函館フットボールパークは天然芝2面、人工芝2面となり、ここだけで一定規模の大会開催も可能となります。出来れば天然芝1面にスタンドを設置し、本格的球技場とすればこれまで札幌中心だった各年代の全道大会、あるいはもっと大きな大会を誘致することも可能かと思います。

最近、スポーツによる誘客が国家戦略のひとつとして取り上げられ、新聞紙上でも話題となることが多くなりました。函館フットボールパーク開業1年余りで目に見える経済効果が上がっている今、もうひとつ踏み込んだ投資を考えても良いのではないでしょうか。

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2017年3月14日 (火)

イカすニモカ

今や大都市圏では交通系ICカードは必須アイテム。私も東京や札幌への出張の際には、切符を購入することが無くなっただけでなく、コンビニなどでの買い物もほとんどSUICAで済ませています。

一方、地元函館においては大体が車移動のため、逆にSUICAは財布の奥。ほとんど使用することも無ければ、不便も感じていませんでした。北海道内の地方都市ではいずれもこんな感じではないのでしょうか。

しかし、これは観光客目線になると全く異なります。私も昨年、広島出張の際、空港への直通バスにSUICAが使えないことに軽い衝撃を受けました。函館は国内有数の観光都市。観光客にとって市内の移動に函館市電便利で安心。また、最近は外国人観光客が路線バスを利用する姿も多くなってきました。これらに交通系ICカードが使えないのは大きな問題で、観光業界では数年前から問題視されていました。

それがこのたび解決。市内では明日より「ICAS nimoca(イカすニモカ)カード」なるICカードの販売が開始され、今月25日から函館市電・市バスでも利用が可能になります。このカードは他の交通系ICカードとの相互利用も可能なため、SUICAやKITACAも市電・市バスで利用できます。

Icasnimocaところで”イカすニモカ”のネーミングには、違和感を覚えた方も多いと思いますが、イカの街と言われる函館には元々”イカすカード”という市電・市バスの乗車カードがあり、このたびのIC化に西鉄系のnimocaを導入したためこんな名前になったようです。nimocaは、熊本などの市電にも利用されていることから、技術的に導入しやすかったのでしょうか?推測です。

何はともあれ、ようやく函館でも当たり前に交通系ICカードが使えるようになります。尚、当ホテルでは既に交通系ICカードの利用が可能になっています。

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2017年2月20日 (月)

バニラ就航

昨日、待望だった国内LCC「バニラエア」が函館⇔成田間に就航しました。その初便に招待を受けていた私ですが、これに乗ると出張9連チャンとなってしまうため止む無く断念した次第です。

Banira
函館・成田間が片道4990円から。国内LCCに縁の無かった函館にも、気軽に遠方へ出かける手段が出来ました。来月には季節運航にはなりますが、函館と関空の間にも就航する予定です。このたびは断念した初LCCですが、私も今年何度か利用させてもらうことになりそうです。

1日1往復ということもあって、ビジネスユースは然程多くはないと思われますが、実家が双方の地である学生や親族などの移動機会増加を誘発しそうで、搭乗率はそこそこ高くなるのではないでしょうか。我家でも嫁や、いずれ外に出るであろう息子らの移動手段として、家計的にもありがたい話です。

もちろん観光業の立場からも、国内外からの来函者増加に寄与することは間違いなく大歓迎です。これも新幹線効果のひとつか。まだ、当地観光業界には追い風が吹いているようです。

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2017年1月30日 (月)

函館に本場ワイナリー

1週間以上前のニュースで、本当はすぐに発信したかったのですが、私事事情で叶いませんでした。鮮度は落ちているかもしれませんが、函館にとって大変有望な話題なので触れさせてもらいます。

Dsc_1135
フランス・ブルゴーニュ地方の老舗ワイナリーが函館市内にブドウ畑と醸造所の開設を計画しているとのニュースです。日本国内にいくつもの、また函館にもワイナリーなるものは存在しますが、異国の、しかも本場フランスに本拠を置くワイナリーが日本進出となると初めてのことだそうです。何でも、葡萄の産地として知られるブルゴーニュ地方は、近年の気候変動の影響で理想的なワインを作れなくなっているとのことで、世界各地を回って葡萄栽培に適した土地を探していたところ、函館近郊の気候と土壌が適していると判断されたようです。

函館には酒蔵というものが無く、地酒と言われる日本酒や地場の焼酎というものが存在しません。ワインを製造する会社はあるものの、その規模、知名度は残念ながら全国区ではありません。業界や経済団体の付き合いで、他県の団体と交流する際、相手方からはおみやげに地酒等、地場産のお酒を頂くことが多いのですが、我々は何を用意するかいつも頭を悩ませていたところです。

もし、フランスの老舗ワイナリーが函館で本格的にワインの製造に乗り出せば、早くから異国文化を取り入れてきた函館のイメージとも合致して、新たな函館ブランドとしてすぐにでも定着することは間違いないものと思われます。豊富な食のわりに”飲”のイメージが欠落していたこの地域にとって、願ってもない企業の進出が突如舞い降りてきました。

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2017年1月27日 (金)

春節

2017syunsetu_2今日から中国の正月にあたる春節の休日が始まりました(春節は明日から)。かつて1月下旬といえば、函館観光の最閑散期。ホテルも開店休業状態のことも少なくありませんでした。しかし、一昨年あたりからこの時期でも春節が重なると目に見えてアジア系観光客の数が増加しはじめ、特に札幌雪祭りが重なるとオフシーズンの中にあって、ちょっとしたピークを形成するまでになってきました。

これは我々にとって大変ありがたいことで、函館の弱点と言われていたオンとオフとの格差が急速に縮小しつつあります。当ホテルの今月の稼働率は約75%。一般的にはそんなもんかと思われがちですが、これは函館観光のかつてのピーク時であった1990年代後半でもあり得なかった数字。かつて閑散期でも超のつく1,2月は稼働率が5割を超えることは滅多にありませんでした(当ホテルの場合)。

それが現在では春節の休日期間は、オンシーズン並みとは言えないまでも単価を多少なりとも上げることができるようになりました。ちなみに当月の当ホテルのインバウンド比率は残り5日を残して60%強。これもかつてはあり得ない数字です。インバウンド依存度の高さに一抹の不安を覚えながらも、人口減少著しい地方の観光都市にとっては、外国人観光客による交流人口増加が唯一の救いと言える状況となっています。

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2016年12月30日 (金)

越年雑感

Dsc_1113今年も残すところあと2日。振り返ると今年の函館観光業界は期待通りの、いや、予想を大きく上回る良い1年でした。新幹線開業効果が剥落してくると考えていたオフシーズンも、インバウンド、特に個人客の需要は旺盛で、分母が小さい分、伸び率は繁忙期を上回っています。もちろん、こんな状態が永続的に続くなどと考えている訳ではなく、これはあくまで函館の特殊事情。バブル的活況は今年がピークでしょう。

ただ、状況を客観的にみて、来年一気に反動がくるとも思ってもいません。新幹線が開業した先行地の翌年がどうなったかは先般記した通りで、来年に限っては宿泊キャパの供給も大幅に増えることもありません。むしろ市内主要ホテルの改装により、オンシーズンは今年同様需給が逼迫する可能性も大きくなってきました。おそらく、頭打ちの兆候をみせながらも、もう1年は良いと言える年が続くのではないかと、期待を込めて思っています。

 我々の業界以外においても、もしかしたら来年は一時的にせよ景況感が目に見えて回復する局面がでてくるのではないかと感じています。消費者物価が上がらず、デフレ脱却の糸口が見えないような報道もありますが、我々の業界は明らかにデフレを脱却し、むしろインフレの兆候が見えています。「インバウンドバブルの恩恵を受けたおまえらだけだろ」と言われてしまうかもしれませんが、それだけではありません。宿泊単価上昇の裏には、さまざまなものの値上がりが根底にあります。人出不足を背景とした人件費、外注している清掃代、クリーニング代。為替が円高に振れ、原油価格が低迷していた今年はまだ、抑え込まれていた部分も大きかったと思うのですが、来年はさらに顕著になってくることでしょう。最近、スーパーなどでも様々なものが高くなっていると感じている方も少なくないと思います。一見マイナス要素にも思われますが、この”もの”の値上がりは、初期段階では景気にプラスに働きます。エネルギー価格も反映する、日本の消費者物価指数が大きく上昇したとき、景気回復の兆候と捉え、株価が一段高する局面もあるかもしれません。

一方、楽観ばかりもしていられません。世界を見ると、トランプの当選に象徴されるように「ポピュリズム」が台頭してきているようですが、このポピュリズムが昭和初期のようにファシズムに変遷していかないか不安を感じているところです。身近に何らかの国際紛争など起こったら、平和産業の、しかも外国人観光客に大きく依存している今の観光業界など、全く違う景色になること間違いありません。

同じ観光業界でも、今年、地震や台風被害で大変だった地域も少なくありません。それどころか、先が見えない厳しい立場にある業界があことも忘れてはなりません。我々もまさに紙一重。今の当地観光業界は奇跡的に恵まれた環境にあるんだということを肝に銘じ、新年を迎えたいと思います。とりとめのない文章になってしまいましたが、本年の拙ブログはこれが最後です。皆様、良いお年を。

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