函館観光

2019年5月 9日 (木)

宿泊税

函館市は現在、宿泊税の導入を検討しています。宿泊税とは地方税の一種で、その自治体にある宿泊施設に泊まった人から主に定額で徴収するもので、2002年に東京都で導入された後、外国人観光客が増加した近年、大阪や京都といった大都市で導入されました。また、今年4月からは観光都市金沢市でも課税が始まり、外国人観光客が多い倶知安町での導入も決定しています。

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宿泊税は住民の腹を痛めず、課税対象となるのは宿泊施設のみなので、それ以外の観光施設からは歓迎されやすい観光目的税です。住民からは支持されやすい一方、安易な課税が様々な問題を生じさせていることを知る人はまだ少数派です。もちろん我々宿泊業界にとっては大問題で、突如降って沸いたような市の方針に少なからぬハレーションが生じています。昨日、このことについて市の関係者と話し合いの場を持ちました。

宿泊税を検討しているのは函館市だけではありません。昨年来、北海道でも導入の検討がなされています。市と道は別々の自治体でもあるので、両方が宿泊税を導入すると二重課税になります。ただでも自治体間で観光客の誘致競争が激化しているなか、税負担の増加は競争力の低下に繋がり、観光客の減少を招きかねません。

また、宿泊税は不公平税制だという批判もあります。東京とでは民泊は課税の対象となっていません。民泊の増加した昨今、東京都以外は課税対象としているようですが、違法民泊は野放し状態です。民泊は都道府県の管轄であり、市が市内の民泊を把握とは到底考えられません。また、徴収のしやすさから、多くの自治体では1泊1名あたり200円などの定額制としているようですが、この課税方法では低価格帯ほど税率が高くなってしまいます。1泊5000円に対する200円は実に4%。10月に増税される消費税率の2倍にもなります。

あなたたちが支払うのではなく、払うのは外から来る人達だと言われて、渋々承諾した自治体の一部同業者達は、今、厳しい現実に直面しています。観光客が多い地域ほど宿泊施設が乱立しており、価格競争が勃発、宿泊単価を下げざるを得ず、結局増税分丸々減収、すなわち宿泊税を宿泊施設が負担することになっています。

更に、このたび違和感を覚えたのは、その使途が示される以前に、宿泊税という課税が強調されたことです。宿泊税はあくまで目的税。宿泊、観光業界のために資する新規事業に使われるべきですが、新聞報道等から察すると既存の観光施策に増収分をあて、浮いた分を他の施策に回すのではのではないかと疑いたくもなります。今の函館観光には何が足りない。それをするためにはこれくらい必要だ。だからこの程度の宿泊税を設け、それに充当するというのが本筋だと思うのですが。

何度も記していますが、函館は今、異常ともいえるホテル建設ラッシュです。新幹線開業から3年が経過した現在、これ以上大幅に観光客が増加する要素は見当たりません。何もなくとも競争が激化し、宿泊単価は低下する方向に向かうでしょう。それどころか新年度以降、宿泊入込に明らかな変調が見られます。10連休のGWを除くと、その前後は明らかに前年を下回り、おそらく4,5月トータルでも前年割れとなりそうです。気になるのは、支えていた外国人宿泊客も減少に転じているところです。一部、観光施設は4月も好調と聞きますが、これは大幅に伸びたクルーズ客船によるもの。クルーズ船の観光客は宿泊せず、すなわち宿泊税も課税されません。

さらには10月の消費税増税。このタイミングでの宿泊税導入はあまりにも厳しすぎます。米中の貿易戦争激化から、株も為替も反転の様相。国内外の景気も曲がり角を迎えているような気がします。それどころか、リーマン前以上に借入依存の世界経済、”リーマン級”がやってきたら・・・、当然、宿泊税どころか消費税増税も消えて無くなるのでしょうが。

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2019年4月30日 (火)

函館市内満開中

4月24日に開花した函館のソメイヨシノは、現在、満開見頃を迎えています。今年は10連休となったGWと見頃の時期がピタリ重なり、大勢の市民や観光客が、五稜郭公園をはじめ市内桜の名所を訪れています。写真は昨日、この時期恒例、花見JOGをした際に写したものです。

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当初、天気予報では、令和初日の明日は雨の予報だったのですが、良い方に外れて雨が降るのは今夜から明日朝にかけて。GW期間中は比較的恵まれ天候となるようで、今後の気温も平年並みか高め。桜のピークは今日明日かもしれませんが、天候が安定しているため、GWの終わりまで桜を楽しむことができそうです。

明日夜、私も仲間内と五稜郭公園で酒とジンギスカンと桜を楽しみます。

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2019年4月24日 (水)

桜開花

本日、函館市内五稜郭公園内にあるソメイヨシノの標準木で、数輪の開花が確認され桜開花宣言がなされました。平年より6日、昨年より1日、民間気象会社の予想より2~4日早い開花となりました。

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首都圏などとは異なり、北国では開花からわずか2~3日で満開を迎えます。正にGW入りと同時に函館では桜の見ごろとなりそうです。天気予報では、明後日以降は平年より低めの気温となるとのことですが、桜にとっては満開の期間が長くなるともいえます。10連休のGW期間中、函館を訪れる方にとっては良い知らせかもしれません。

函館での花見、特に夜桜見物は寒くなることも多いので、一枚多めの上着をご用意下さい。

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2019年4月19日 (金)

観光公害

昔からあったのか、最近できた造語なのかはわかりませんが、「観光公害」という言葉をよく耳にするようになりました。代表的なのが京都で、近年、外国人観光客が急増したことにより、観光スポットのオーバーキャパシティや文化の違いによるマナーの問題はもとより、路線バスが観光客に占領されたり、ホテル乱立や民泊の増加で賃貸物件が高騰するなど、市民生活に悪影響を及ぼしているというものです。

さて、ホテル建設ラッシュの函館。「こんなに出来て大丈夫なの?」と心配する声はあるものの、我々同業以外の観光業界はむしろ歓迎ムードです。それはそうでしょう。ホテルは競争過多になろうと、少なくとも繁忙期はより多くの観光客がやってくるはずだからです。我々同業も、宿泊キャパが現在より2~3割増えても、繁忙期についてはそれほど心配していません。年100日にも満たないとは思いますが。

しかし、現在でもGWや夏休みなどのトップシーズンは、どこの観光施設も混み合い、時折苦情を受けることもあります。函館観光の最高峰、夜景を一望できる函館山山頂展望台は繁忙期は常に大混雑。また時期によっては日本人を探すのに苦労するほど異国語が飛び交っています。繁忙期にこれ以上人が増えると、ロープウェイに乗るにも今以上の長蛇の列が予想されます。折角の世界に誇る夜景も「辟易とした」と思われることが今以上に多くなるかもしれません。

これは飲食店にも言えることです。人気店の繁忙期は今でも行列状態で、薦めたお店で「食べるのに何十分も並んだ」と御叱りを受けることも稀にあり、こんなことが常態化すれば函館観光のイメージダウンとなって、逆に国内客を中心に足が遠のくことにもなりかねません。

人口が減少する中、交流人口の増加によって地域経済を活性化させることにはもちろん大賛成で、伸びしろのある外国人観光客がもっと増えてくれなければ、大量供給されるなか我々宿泊業は生きてはいけません。しかし、このまま無秩序に宿泊施設建設を認め、入込を増やすことだけを考えていては、世界の観光先進都市のようにオーバーツーリズムが現実になるかもしれません。

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若松埠頭が整備され、クルーズ船が市街地近くに停泊できるようになった函館ですが、世界を代表する観光都市のベネチアやアムステルダムでは、クルーズ船の受入を制限したり、停泊する場所を市街地から遠ざけることも計画されているようです。降りる人の数ほど街にお金が落ちず、市民の不満の声の方が大きくなっているとのことです。また、観光地によっては1日に訪れる観光客の数を制限したり、市街地での民泊を禁止しているところもあるようです。

もちろん、街に観光客が来なくて困るより、多すぎるくらいの方が良いのでしょうが、繁忙期の受入体制は、この街の将来のためにも検討すべき時に来ていると思います。

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2019年4月16日 (火)

歴史は繰り返す?

当地業界の話をもう少々。

業界の関係者に、読売新聞に函館のホテル建設ラッシュの記事が載っていることを知らされました。記事は全くその通りで、地方都市に見合わない宿泊施設の増加に対する不安の声が多くを占めていました。私の周囲でも、事あるごとに「こんなにホテルが増えて大丈夫なのか?」と心配の声を頂いております。中には、業界の関係者でも経営者でもない人間が、評論家のごとく先々のことをもっともらしく言うことを見聞きし、時に失笑してしまうこともありますが、我々現場では百も承知のこと、その先の対策はそれぞれの立場で考えていなければ生きてはいけません(画像は読売新聞の記事より)。

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さて、当地でのホテル建設ラッシュは今回が初めてのことではありません。それどころか、当たり前のように何度も繰り返されていることです。直近では今から十数年前、実感がない景気拡大といわれていたその末期、当地にはルートイン、スーパーホテル、コンフォートといった全国展開するビジネスチェーンにラビスタといった都市型リゾートホテルが短期間に建設され、明らかな供給過剰になりました。そして起こったのがリーマンショックです。その前は、バブル末期。まだ駅前は多くの小規模旅館が軒を並べていた時期に、全国規模や地元資本の大型ホテルが建設されました。そしてバブル崩壊。いずれも、その後多くの同業が、倒産や転廃業といった形で淘汰されていきました。

状況は今回も酷似しています。いわゆるこれが景気サイクルというものでしょう。ファンド運用時代の経験が、現在、会社経営に大変役に立っています。歴史は繰り返す。ただ、全く同じことが起こる訳ではない。何故なら、以前起こったことを記憶しているから。だから、更に先を読まなければならないのです。

問題はこの先です。大局を考えるとここは締めるところです。リーマンショックの後、当ホテルは積極的な投資を続けてきました。それが、インバウンドの増加と新幹線の開業で、初めから予測していたことではなかったものの、それなりの成果は上がったと思います。今は、全く逆。今年度はまだそこそこ収益は上がると思いますが、投資は基本後ろ向きなもの。収益を生むものではなく、修繕中心。直すべきところを今のうちにやっておきます。もっともこの古い施設、次から次へと傷んでおりますが。個人的にも、久々に株のポジションをゼロにしました。ゼロにしてからも株式市場は反騰していますが、気持ちの良い上げ方ではありません。

もちろん見方は分かれるところですが、自分の感覚では景気サイクルの最終段階。宿泊施設建設ラッシュの後、どのような形になるかは分かりませんが大きな景気後退期に見舞われるのではないかと。それでも、生き残っていかなくてはなりません。

函館の観光業界にはこれとは別に懸念される事態が予想されます。それはまた次の機会に。

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2019年4月12日 (金)

函館観光変調!?

昨年度の当地の観光動向は、9月の胆振東部地震の影響で一時的に大きく落ち込みましたが、直後に国策で復興予算が組まれたことから比較的早く回復し、北海道新幹線開業3年目で乗車率が落込んでいることが話題になった割には決して悪い印象はありません。特に冬場はインバウンドが大きく伸びて、対前年を上回った施設も少なくないものと思います。

ところが4月新年度に入ったとたん、北海道新幹線開業前に戻ってしまったかのように静かになってしまいました。確かに理由はいくつも考えられます。3月末まで利用できた復興割の反動、5月10連休となるGW前の行き控え、そして我々業界にはいつもマイナスに働く統一地方選挙。まあ、一時的なことだろうと安心できる場合ではありません。特に私たち宿泊業界にとっては。

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何度も記していますが、現在、函館市内はホテル建設ラッシュで今後2000室を超える客室が増えることが確実視されています(写真:函館駅前は複数のホテルが建設中)。繁忙期やイベント開催時は良いとしても、ビジネス流動の少ない地方都市、特に季節波動の激しい函館は、このような超閑散期が存在します。ここ数年、新幹線開業効果もあり、閑散期もそこそこの入込がありましたが、今それが剥落し、現在の需給でもこのありさま。この状態で2割以上供給が増えたらどうなることか、今からその現実を垣間見た気分です。

インバウンドの増加で、12~2月の降雪期は極端な閑散期ではなくなりました。今後、函館の超閑散期は雪が無い11月、そして3月から4月中旬へと移行するものと思います。この時期の対策が急務となるのではないでしょうか。

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2019年3月29日 (金)

函館初!ムスリム&ベジタリアン対応飲食店マップ

以前も記しましたが、函館は大変多くの外国人観光客が訪れているにもかかわらず、イスラム圏の人々や台湾などに多いベジタリアンに対応できる飲食店が極めて少なく、あったとしてもそれを知らせる手段がないことを、一部関係者、特にそのような観光客と直接接する現場の人達は問題視していました。旧知の飲食店の店主からそのような話を聞き、これは函館観光の将来に関わる問題であると確信したため、札幌はもちろん旭川にも帯広にも既にある、ムスリムやベジタリアンに対応できる飲食店のガイドマップを、最終的に函館ホテル旅館協同組合の事業予算を利用して作成することにしました。

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そして昨日、そのガイドマップが完成し納品されることになりました。動き出して4ヶ月、このスピード感は民間団体だからできることです。ガイドマップには市内及び近郊の20店舗が掲載されています。すべて英語表記で、ピクトグラムを使用して、何に対応できるか極力分かりやすく表現しております。まだ、絶対数は少ないですが、掲載店舗に目にみえた効果が認められれば、今後、更なる拡大を考えていくことになるかもしれません。

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15000部作成したガイドマップは本日から配布を開始し、掲載店舗や函館ホテル旅館協同組合加盟施設、函館駅観光案内所の他、札幌駅の観光案内所などにも設置してもらう予定です。既に持参した函館駅の観光案内所では大変喜ばれました。この種の問い合わせが如何に多いかという証です。また、函館大学の学生の協力も得て、函館空港と函館駅を訪れる外国人観光客に配布することも既に決まっております。ガイドマップに興味、または設置にご協力頂ける方は、函館ホテル旅館組合(0138-22-2942)にお問合せ下さい。数に限りはありますが、可能な限り対応致します。

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2018年12月29日 (土)

雪積もる街並み

早いもので今年も残すところあと三日。悲しいかな、歳を重ねるごとに1年の経過が早く感じられるようになっています。このブログも綴り始めて間もなく10年。当初、毎日更新するつもりが、年を追って更新頻度が減少しております。情報発信の軸足をインスタグラムに移したこともありますが、特に今月は師走の多忙の中、講演や執筆などビジネスと直接関係の無い依頼を受けてしまったこともあって、更新もままならない状況にありました。

さて、この冬は大雪だった昨年に比べて暖冬ぎみに推移して楽だなと思っていたのも束の間、今週に入っての寒波で一面銀世界となってしまいました。もしかしたら気候変動のせいで、道内では比較的雪が少ない函館が、豪雪地帯に変わってしまうのではないかと思ったりもしています。気象の観測地点が増加し、詳細な気象データが取られるようになったのはこの2~30年ほど。異常気象などと言われますが、あくまで詳細にはこの数十年の中でのことでしかありません。観測地点が増加すれば、過去最高とか最低が出るのもあたりまえ。気象も数年、数十年、数百年単位でサイクルがあるものと思います。温暖化とは別に気候が変わりつつあるのではないかというのが持論です。

2018kanpa3ところで最近、あるテレビ番組を見て気付いたことがあります。当地のように、人口30万人規模の都市圏で、冬の間雪に覆われる街というのは世界的にも極めて珍しいということです。百万都市での降雪量の多さは札幌が断トツなのは知っていましたが、人口10万人以上の都市で年間降雪量世界一は青森市、ベスト10にはこのほか秋田市や富山市も入っています。当然、当地函館市も上位に入る都市でしょう。

我々雪国に住む人間には当たり前の冬の景色も、異国の人達にとっては極めて非日常の光景な訳です。なので、交通網が発達し、かつ生活水準が向上して国外への移動が容易になった昨今、このブログを書き始めた10年前には完全オフシーズンだった真冬に、多くの外国人観光客がこの街を訪れるようになったのです。

来年からここ函館の宿泊業界では、この外国人観光客を巡る大争奪合戦が始まります。函館”最古”に近い小規模施設である当ホテルが生き残るために何をすれば良いか。当ホテルのビッグデータ?をもとに、次の一手は既に私の構想にあります。人口とともに確実に減少する国内観光客はもちろん、いずれ頭打ちとなるインバウンドの中で伸びるものはなにか?。他の施設ではやれないことに取り組むつもりです。今まで生き残ってきたのを奇跡と言う人もいますが、弱小零細施設の戦いに興味ある方は、引き続き拙ブログにお付き合い下さい。頻度は減ると思いますが今後も綴り続けます。

今年はこれが最後です。皆様良いお年を。

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2018年12月15日 (土)

大宮発宇都宮停車北海道新幹線

昨日から今日にかけて、北海道新幹線、新函館北斗⇔東京間が5分ほど短縮され4時間を切ることがニュースとなっていますが、函館観光業界にとってこちらの方がメリットが大きいことだと思います。

2018sinhako本日、団体専用の臨時列車ながら、大宮を始発とした宇都宮にも停車する北海道新幹線が初めて運行されました。胆振東部地震からの復興予算がついた割安な料金設定だったこともあって、募集はすぐに埋まり列車はほぼ満席。私はJRの関係者とともに、新函館北斗駅での出迎えセレモニーに参加してきました。

都市圏人口百万規模の宇都宮への北海道新幹線停車は、開業当時から函館の経済界の悲願でもありました。列車運行上の諸問題が指摘され、中々良い返事はもらえませんでしたが、このたび臨時列車とはいえ実現できたことは、技術的には可能であることが証明されたようなもの。JR東日本の関係者に通常ダイヤに組み込めないものかと聞いてみたところ、簡単ではないとの答えでしたが、一歩前進したことは確かです。

今回のツアーが成功したこともあって、来年度は同様の臨時列車を複数本走らせる可能性が高いとの話は伺っています。宇都宮からであれば、現函館駅まで4時間を切れるはず。修学旅行などに利用され、それが定期化されて需要が確認されれば、出来ない理由など簡単に覆されるでしょう。北海道新幹線の宇都宮停車。引き続き要望を続けていきたいと思います。

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2018年12月 8日 (土)

観光入込客数推計

2018kankou昨日、函館市観光部より今年度上期(4~9月)の来函観光客数の推計値が公表されました。それによると、8月まではほぼ前年並みに推移していたものの、9月に胆振東部地震とそれに伴うブラックアウトの影響で大きく落ち込んだため、前年同期比3.9%マイナスの325万人となりました。一方で、外国人宿泊者数は順調に伸びており、前年同期比約10%増の22万1千人となった模様です。

インバウンドを国別にみると、週10便の直行便で結ばれている台湾が圧倒的に多く、全体の55%を占めます。これに中国、タイ、韓国と続きますが、特にタイは千歳空港とバンコクの間にLCC就航したせいか、前年同期比で50%もの伸びを示しています。

当ホテルの入込動向も概ね市が発表した数字と差異はありません。最も月別では真逆の傾向で、全体で好調だった4,5月は昨年度下期の流れを受け継いで前年度比マイナス、一方繁忙期の6月以降は、予想に反して売上ベースで対前年を上回り、このままいくと前年の数字をキープできると思った9月に落とした分がマイナスとなったのは市全体の傾向と同様です。

外国人宿泊者数はほぼ前年並みで、これは地震で落ち込んだ9月は、イベントや学会、大会で日本人の予約客が圧倒的に多かったためだと思われます。国別では市全体の傾向とは明らかに異なり、当ホテルでは特にこの上期、タイがダントツでそれに台湾、中国が続きます。直行便で結ばれている台湾は団体客の比率が多く、当ホテルのような小規模施設はすべて個人客であるためと思われます。それにしても、どういう訳か数年前から当ホテルはタイからの宿泊客が多く、また、市の統計では少数派のマレーシアやシンガポールも一定の比率を占めています。伸びが目立ったのは、まだ絶対数は少ないながらインドネシアでした。

さて、発表されていない下期の動向ですが、当ホテルでは10月まで地震による風評と思われる影響が残りましたが、11月は前年比マイナスながら、落ちると見込んでいた当初予算は上回り、体感的に地震の影響は無くなったと思っています。今月はむしろ好調で、予約の段階で対前年を上回ることはほぼ確実。先々、1月2月もインバウンドを中心に好調な予約が続いています。

これは「ふっこう割」などの国策によるものもあると思いますが、当ホテルのような小規模、低価格帯ホテルが順調なのは、インバウンドが予想以上に伸び続けているためと考えます。このまま、伸びてくれることを祈ると同時に、来年度以降はこのインバウンドを含めた奪い合い、ホテル増加に伴う大競争時代に突入します。これに負けないよう心してかからねばなりません。

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