北海道高校野球支部大会廃止へ
野球に限った話ではないのですが、広い北海道では高校以下のスポーツ大会は、まず地域ごとの支部大会を行い、そこで勝ち上がった学校が北海道大会へ進む形式をとっています。夏の甲子園を目指す高校野球の南北海道大会は、札幌、室蘭、小樽、函館の4支部、北北海道大会は旭川、空知、釧路、帯広、北見、宗谷の6支部で予選が行われ、その代表が札幌と旭川でトーナメントを行います。各支部の学校の数が異なるので、出場校数によって支部の出場枠も異なります。
私が高校球児だったころは、函館支部だけで30校以上あったため、全道大会へ進むには春と秋は5試合、夏は4試合勝ち抜かなければなりませんでした。従って、平凡な高校球児の目標は、遠い甲子園ではなく、札幌の円山球場に行くのが夢でもありました。しかし昨今、加速度的な少子化により学校数が減少、また1校でのチーム編成が困難な学校も増えて、複数校の合同チームも当たり前のようになっています。私の頃と比べると出場枠も増えたため、函館支部では3試合もしくは2試合勝っただけで北海道大会へ進めるようになっています。
函館支部はまだ出場校が多い方で、1校の出場枠にもかかわらず2試合の勝利で北海道大会進める支部も増えています。今後、更に少子化が進むのは明白であり、支部間の不公平感が近年問題となっていました。そこでこのたびの改革です。再来年以降の夏の高校野球北海道予選は、1、2回戦のみ各支部で行い、3回戦と準々決勝は、南北海道は札幌と函館に、北北海道は旭川と帯広に別れて実施、準決勝と決勝はエスコンフィールドで開催することが正式に決定しました。
札幌の強豪校同士が函館オーシャンスタジアムで対戦することも十分にあり得ます。支部代表の栄誉が無くなるのは少し寂しい気もしますが、函館支部の代表が、札幌の円山球場で札幌の学校と対戦すると、相手校の全校応援の中、圧倒的なアウェイ感を目の当たりにしていただけに、函館の学校にも多少のアドバンテージもあるのではないか思うところです。
20年以上に渡って「函館支部」は甲子園とは無縁となっています。母校とは言わずとも、函館の学校が甲子園で戦うのを観てみたいものです。
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