変るか!函館
俳優の大泉洋の実兄が立候補し、現職市長と対決することで全国的にも注目を集めた函館市長選挙。私は両氏とも公私に渡り交流があったものの、選挙に関わってはいけない立場だったため、SNSを含め沈黙を保っておりましたが、大泉潤氏の圧勝は目に見えていました。もっとも、工藤前市長の3期12年に渡る功績は疑いの余地はなく、地方都市の厳しい環境下で、氏でなければ実現できなかった政策は数多く、一市民として感謝と尊敬の念を抱いることも事実です。
ところで、二人の公約において決定的な差となったのは北海道新幹線の現函館駅乗入れ問題です。端から無理と決めつけていた工藤氏に対し、大泉新市長は、乗入れの可能性を調査する予算を組むことを公約に掲げていました。私はその公約の根拠となるセミナーに参加しており、将来の函館のために、是が非でも実現しなければならない課題だと胸に刻んだことは、以前、拙ブログでも記しております。
本日の北海道新聞の記事で新市長も示唆していますが、新幹線の函館駅乗入れはミニ新幹線だけではなくフル規格でも不可能ではありません。新函館北斗⇔函館駅間を高架ではなくライナー並の速度で走らせる上で掛かる費用は同等です。むしろその方が、新規の車両製造の負担も無く、話としては進めやすいのではないかと思う次第です。函館⇔札幌間をフル規格で往復させ、函館と東京方面への移動は新幹線同士での乗り換えにするほうが現実的ではないかと思うところです。
そしてもう一つ考えなくてはならないのは、もし新函館北斗⇔函館駅間が並行在来線扱いで3セク移行となった場合の影響です。函館駅はJRの駅ではなくなり、電化された保線の負担は如何ほどか。明治以降、交通の要衝として栄えた函館は、鉄道不毛の地としてさらなる衰退を余儀なくされるのではないでしょうか。
山を動かすには市民の熱意と国の力も必要です。新市長の手腕に期待しているところです。
多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリックして下さい。
↓↓↓