新幹線開業

2024年3月28日 (木)

実現可能!新幹線函館駅乗り入れ

正式発表前にリークされたようです。本日の北海道新聞一面に、北海道新幹線が函館駅に乗り入れる場合の整備費が160億円台になるとの試算が記事になりました。

2024sinkannsen

以前、新函館北斗⇔函館駅間を三線軌条に整備した場合、80億円程度で整備可能と予測する識者がいることを拙ブログで紹介しました。今回、コンサルタント会社により、線路に加えて函館駅のホームや踏切などの整備の必要性が公表されていたため、資材の高騰も加味してこの程度は想定の範囲内でした。更に、同コンサルタント会社が試算した経済波及効果は年間120億円。いずれもフル規格の新幹線が現函館駅に乗り入れた場合の試算です。これが正しければ、新幹線函館駅乗り入れに反対する理由はありません。

このような記事が出るたびに、一部経済界や議員が反対しているとの声が合わせて記載されますが、少なくとも私の周囲では老若男女90%以上が、新幹線の函館駅乗り入れを切望しています。複雑な人間関係の中、やむを得ず疑問視する声を上げざるを得ない人はいるものの、このような試算が公表される以上、街の空気は一変するものと思われます。

必ずしもスイッチバックで函館⇔東京間直通でなくとも問題ありません。函館⇔札幌間が新幹線で直通となるだけで、新函館北斗駅でライナーに乗り換える場合との比較で、その経済効果は格段の差となるはずです。仮に函館ライナーが3セクとなれば、函館はJRの無い街になるのです。本州方面に行くには新幹線同士の乗り換えを受入れましょう。

大泉市長の掛け声の下、これから我々観光業界のみならず、地元経済界が後押しをして民意を盛り上げ、JRや道、そして国政を動かしていかなければなりません。私も使命感をもって取組みたいと思います。

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2023年12月16日 (土)

やっと・・・函館駅にも交通系カード

今日の函館新聞の記事です。来年春のダイヤ改正に合わせ、函館駅の改札で、ようやくSUICAなどの交通系カードが使えるようになるとのことです。

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函館の経済界では、北海道新幹線開業当時から函館駅での交通系IC導入を要請していましたが、JR北海道では莫大な費用がかかるとのことで見送られてきた経緯があります。一方で、函館市内では国からの補助があったとはいえ、函館バスや市電での交通系カードの利用が可能となっていたことから、もっと早くできたのではという思いが強いのが事実です。

北海道新幹線で新函館北斗駅に着くと、函館駅への乗継ぎの際、「えきねっと」などでスマホ決済にしていると、一旦改札を出て”函館ライナー”の切符を改めて購入しなくてはなりませんでした。何度も利用している函館市民であれば理解できていても、初めて新幹線を利用して函館に向かう人が如何に戸惑うか、想像に難くありません。なにせ、新函館北斗の駅には始めから交通系カード対応の自動改札機が備わっているのですから。

何はともあれ、函館駅もようやく全国の主要駅の仲間入りができることになります。尚、函館駅のみならず函館⇔新函館北斗間の各駅にも交通系カード対応の自動改札機が設置されるとのこと。新幹線札幌延伸を前に、並行在来線となる各駅にこれだけの投資をしてくれるのだから、現函館駅への新幹線乗入れも満更ではないのかな?

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2023年4月27日 (木)

変るか!函館

俳優の大泉洋の実兄が立候補し、現職市長と対決することで全国的にも注目を集めた函館市長選挙。私は両氏とも公私に渡り交流があったものの、選挙に関わってはいけない立場だったため、SNSを含め沈黙を保っておりましたが、大泉潤氏の圧勝は目に見えていました。もっとも、工藤前市長の3期12年に渡る功績は疑いの余地はなく、地方都市の厳しい環境下で、氏でなければ実現できなかった政策は数多く、一市民として感謝と尊敬の念を抱いることも事実です。

ところで、二人の公約において決定的な差となったのは北海道新幹線の現函館駅乗入れ問題です。端から無理と決めつけていた工藤氏に対し、大泉新市長は、乗入れの可能性を調査する予算を組むことを公約に掲げていました。私はその公約の根拠となるセミナーに参加しており、将来の函館のために、是が非でも実現しなければならない課題だと胸に刻んだことは、以前、拙ブログでも記しております。

2023senkyo

本日の北海道新聞の記事で新市長も示唆していますが、新幹線の函館駅乗入れはミニ新幹線だけではなくフル規格でも不可能ではありません。新函館北斗⇔函館駅間を高架ではなくライナー並の速度で走らせる上で掛かる費用は同等です。むしろその方が、新規の車両製造の負担も無く、話としては進めやすいのではないかと思う次第です。函館⇔札幌間をフル規格で往復させ、函館と東京方面への移動は新幹線同士での乗り換えにするほうが現実的ではないかと思うところです。

そしてもう一つ考えなくてはならないのは、もし新函館北斗⇔函館駅間が並行在来線扱いで3セク移行となった場合の影響です。函館駅はJRの駅ではなくなり、電化された保線の負担は如何ほどか。明治以降、交通の要衝として栄えた函館は、鉄道不毛の地としてさらなる衰退を余儀なくされるのではないでしょうか。

山を動かすには市民の熱意と国の力も必要です。新市長の手腕に期待しているところです。

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2023年3月10日 (金)

新幹線乗入れ再考(2)

以前、わずか80億円程度の予算で、現函館駅に新幹線乗入れが可能となる旨の記事を見つけ、拙ブログで紹介したことがありました。是非ともその提唱者の話を聞きたいと思っていたのですが、それが実現しました。元鉄道建設公団の重役を務めていた方で、函館市内で行われた新幹線フォーラムの講師として呼ばれたのですが、事前に主催者側に案内され、挨拶させていただきました。意外だったのは、私が書いたブログを読まれていたことで、その記事のコピーまで持参されていたことです。

さて、本題です。内容を要約すると、新函館北斗から函館駅までの線路を、秋田新幹線などのように三線軌道にするだけで、新幹線が函館駅まで乗入れることが可能で、その額は推定75億円程度とのことです。しかも、秋田新幹線のようなミニ新幹線だけではなく、フル規格の新幹線も乗入れ可能なのだそうです。ただし、この間の速度は新幹線規格では無くライナーレベルにはなるのですが、少なくとも札幌まで乗り換え無しで新幹線で往来できれば、その効果は甚大です。更に2編成くらいミニ新幹線を製造し、東京まで1日4往復程度でも直通で新幹線で往来できるようになれば、函館市にとってその経済効果は図りしれません。それが当初言われていた1000億ではなく、”たった”75億で出来てしまうのです。

2023sansen

問題は、三線軌道にするのに電車が通らない夜間のみ工事をすると約5年の工期がかかること。札幌延伸までの期間を考えると、この1,2年のうちに函館駅新幹線乗入れを決めなければなりません。少なくとも金額的なことは考える必要はありません。仮に「はこだてライナー」が3セクとなった場合、これも仮に工事予算75億が100億になったとしても、将来的な市の負担は前者のほうがはるかに大きくなるとのこと。

あまり知られていませんが、保線(鉄道設備の維持管理)には複雑なルールがあり、仮に「はこだてライナー」が3セクになると、ディーゼルの貨物には保線の義務が無くなり(電化していないため)、すべて3セクが負担しなくてはなりません。あるJR関係者の話では、3セクの赤字を減らすためには、新函館⇔函館間を単線にして、電車をディーゼルに戻す必要があるとか。これもあり得ない話ではありません。

あとは如何にJR北海道を説得できるか。これには、市民の機運を盛り上げ、政治を動かす必要があります。函館の将来のため、私は経済界の一人として役立てないものかと考えた次第です。地方の観光都市に交通の便は不可欠です。人口減少に悩むこの都市を救うのは交流人口。函館が世界的な観光地と評価されるようになれば、鉄路の採算は不問でしょう。金沢や長崎に遅れをとるわけにはいきません。

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2023年3月 6日 (月)

新幹線乗入れ再考(1)

昨年9月に開業した西九州新幹線の視察研修のため、長崎に行ってきました。長崎市を訪れるのは二十数年ぶり。長崎本線の終着駅で、函館駅同様”行き止まり駅”のため、当時は現函館駅のように地上でホーム間の移動ができ、昭和の香りがしていた駅舎の改築を行っていた記憶があります。函館よりは規模が大きな街ながら、同じような観光資源を持ち、駅前を路面電車が行き来していることもあり、見た目、近親感を覚えた記憶があります。

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その長崎駅、全くもって様相を異にしていました。新幹線が乗入れたことで、ホームは在来線も含め高架となり、正に最先端駅。駅舎は未だ”増殖”を続けており、外資系ブランドのホテルが併設された10階建ての施設になるようです。また、駅の裏手(新駅舎としては正面)には本格的なコンベンションホールが完成しており、これぞ再開発として理想的。また、知ってはいましたが駅に隣接する形でジャパネットタカタが出資するホテル併設のサッカースタジアムとアリーナが建設中で、地方都市とは思えないビッグプロジェクトが進行中です。

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函館もこんな街作りができたらと羨望の眼差しで眺めてきました。日本を代表する観光都市である一方、造船業の衰退、人口減少に悩む地方の港町ということで、類似した境遇にありながら、新幹線が現駅に乗入れるだけでここまで差ができるものなのかと改めてショックを受けた次第です。

ただし西九州新幹線も順風だった訳ではありません。ご存じの通りこの新幹線は博多駅とは直結しておらず、武雄温泉⇔長崎間の部分開業。博多駅から武雄温泉までは在来線のリレー列車を利用しなければならず、新幹線の時短効果は然程大きなものでもありません。また、コロナ禍での開業ということもあって、いろいろと苦労もあったようです。それでもさすが新幹線開業効果、観光客の入込は既にコロナ前の同月を大きく上回っているようで、こちらも羨ましい限り。仮に博多から全線開通で、平時の開業だったらどれだけ多くの観光客が押し寄せていたことか。

それでも現地の同業者の話では、十分に開業効果を感じられているようで、むしろ開業時に想定以上に来られるより、ジワジワ増えてくれた方が有り難いとのこと。開業前もコンベンションホール効果が大きく、コロナ禍からの回復が他地域よりも早かったことに加え、進行している数々のプロジェクトが将来への楽観に繋がっているようです。

これぞ新幹線の現駅乗入れ効果か。翻って函館は。新幹線乗入れどころか並行在来線問題で鉄路消滅の危機も囁かれる現状。いや、今ならまだ間に合います。希望の話は、長くなるので続編を記します。フルマラソン大会創設に次ぐ、自分の使命と思って取組むことを。

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2020年11月21日 (土)

北海道新幹線、現函館駅乗り入れたった80億円!?

新型コロナのニュースばかりで暗くなる中、久々に明るいニュースに出会いました。

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スマホで函館関連のニュースを探していたところ、表題のような記事に出会いました。本当かと疑いながら読んでみるとまんざらでもなさそうな話です。フル規格でスイッチバックするのではなく、秋田新幹線や山形新幹線のようなミニ新幹線方式で、新函館北斗駅で接続や切り離しをする場合ですが、その場合の工事費がわずか80億円ですむらしいのです。技術的な話は詳しくないので、興味のある方はリンクを貼るので読んでみて下さい。

「北海道新幹線函館駅乗り入れの価値とは?80億円で実現可能、道内経済に効果」(ITmediaビジネスオンラインより)

将来、北海道新幹線が札幌まで延伸した場合、今のままでは現函館駅から札幌駅まで直通では行けなくなってしまいます。本州方面に向かう時と同様、函館ライナーに乗り、新函館北斗で乗り換えるのです。移動時間こそ今より短くなりますが、何て不便になることか。観光面でも道内経済的にも函館⇔札幌間は北海道の大動脈。また、首都圏から乗り換え無しで、日本を代表する観光都市函館に新幹線で来れるとしたら、その経済効果ははかり知れません。それが、たった80億円で出来るというのです。

もし、これが本当なら、市の政財界あげて全力で取り組まない手はありません。コロナ禍、目先小手先の集客手段にお金を投じるより、余程投資価値のある話です。立案者に直接話を聞いてみたいものです。

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2017年3月29日 (水)

新幹線開業1年

Dsc_1255北海道新幹線が開業して丸一年が経過し、一昨日は様々なメディアでその効果が論評されていました。その評価は概ね、1.道南・函館を中心にそれなりの開業効果はあったが全道への波及効果は小さい、2.在来線時に比べ輸送人員は1.6倍となりJR北海道の当初想定を上回ったが、乗車率は然程高くはなく、北陸新幹線と比較すると物足りない、3.夏場の繁忙期に比べ観光オフシーズンの冬期の落ち込みが大きく早くも息切れの兆候が見られる、と、いったところでしょうか。

ここからは私の感想です。新幹線開業効果は予想を大きく上回りました。様々な席で開業効果を問われた時、私は隠すことなくこのように答えています。

「昨年、金沢の同業経営者に北陸新幹線の開業効果を聞いたところ、毎日盆暮れが続いている感じだと言われました。函館の場合、現駅に新幹線が乗り入れるわけではないので、そこまではいかないだろうと思っていましたが、特にゴールデンウィーク(GW)以降、GWが終わらずにずっと続いている感じで、10月まで稼働率は100%に近い状況が続きました。11月以降、オフシーズンになると確かに落ち着きましたが、比較的好調だった昨年と比較すると大幅な伸びは継続し、特に増加率で見るなら分母の小さい1月が1番です。開業1周する3月は、昨年、開業前も開業準備の利用や最後の在来線に乗る観光客で好調だったこともあり、マイナス予算を組んでいましたが、どうやら当月も前年を上回ってきそうです。」

確かにこのオフシーズン、湯の川地区の大型館などでは前年比で落ちているところもあると聞いていますが、これは新幹線開業効果が薄れたというより、中国の複数の都市との定期便が運休したことで、これに乗ってきていた団体客が無くなったことが大きいと思います。外国人観光客が減ったとも言われていますが、羽田や成田経由で新幹線を利用して、また台湾との間で結ばれたLCCでやってくるいわゆる外国人個人観光客はむしろ大幅に伸びていると思われ、特に函館駅周辺の比較的低価格帯の宿泊施設はその恩恵を被っているものと思われます。もちろんこれも新幹線開業効果と言えるでしょう。

今のところ、この先数か月の予約状況も悪くはなく、昨年がピークとしても、函館の観光業界”良い”と言える状況は今年も続くのではないかと見ています。流れが変わるとしたら2年後。何度も書いていますが宿泊客室の供給数が一気に増加します。現実的に開業効果が薄まった時に供給数が増え、オリンピック以上に景況感が悪化して、外国人観光客が減少する何らかの悪材料が発生したら・・・、今のうちから準備しておく必要があるかもしれません。

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2016年6月 8日 (水)

新幹線開業の恩恵

毎年のことですが、6月上旬は全道、全国で理事職を務める組織の総会が集中し、函館を離れる時間が長くなります。昨日までの5日間も東京3日、札幌2日、週末はまた東京出張が控えています。

Dsc_0350ところで、新幹線開業で思わぬ恩恵を得ることができました。所属団体の総会が土曜日東京であり、翌日曜日の午前中に会議。いつもならその後少々時間を潰して、午後の便で函館に帰るところですが、たまたまこの日、東京ドームで日ハムVS巨人戦のデーゲームがあるではないですか。14時開始の試合に、従来なら函館への最終便は17時30分羽田発で、都内を15時過ぎには出なければならないので、ほとんど観戦することは叶いません。しかし、新幹線が開業した今、東京発新函館北斗行最終列車は19時20分発。お蔭でビール片手に大谷の投打にわたる活躍を満喫することができました。不覚にも日本投手史上最速の163kmは飲み過ぎてトイレに向かう途中で、現場に居合わせながら目撃することができず、ネットのニュースで、あのどよめきの意味を知ることになりました。

Dsc_0354帰りはほろ酔い気分で一度は乗ろうと思っていた東京発のグランクラス。組織から出る規定の旅費からはるかにオーバーするものの、都知事とは異なり自腹を切って快適な旅。既に3ℓほどビアが注入されているため、飲み放題も全く元はとれませんが、札幌からの特急指定席より疲れずに帰宅することができました。

さて、今週末の東京出張も翌日午前中に予定が入っていたため、従来なら欠席しなければならないところ日帰りが可能になりました。これが恩恵かというと???な気もしますが、東京からの新幹線利用は当初想定していたより増えることになりそうです。

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2016年5月10日 (火)

今年は八戸から

北海道新幹線が開業したこともあり、今年出場するマラソン大会は極力新幹線で行ける場所にしようと思っています。その第一弾、八戸うみねこマラソン(ハーフ)を一昨日走ってきました。

Dsc_0277さて、1か月前。新幹線を使うと特急時代よりかなり割高に感じる料金も、JR北海道のホームページ経由で購入する「北海道お先にネットきっぷ」を利用すると、新函館北斗⇔八戸間は35%割引とかなりお得。と、いうことで無料登録を済ませ、切符の発売日と同時に申し込んだものの、八戸までの往路は日中の時間帯は満席なのか発売されておらず、取れたのは夜8時半過ぎの盛岡行き。しかも残り座席わずかの表示でした。

しかし、乗ってみるとかなりの空席があり、GWにかかっているとはいえピーク越えのこの日、他の列車が発売日当日に満席になっているとは思えません。この割引切符、かなり限られた数しか販売されていないものと推測します。青函区間、平時の乗車率が25%程度ということなので、この切符を有効にPRすることがその向上につながると思うのですが。敢えて苦言を申すと、料金検索や予約にたどり着くまでも利用者目線に立ったシステムとは思えませんでした。

さらに、函館ライナーに乗って8時過ぎに新函館北斗のホームに着き、ホームにあるキヨスクでBEERでも買おうとしたところ、電気が点いて中が見えているにもかかわらず、自動ドアが開きません。どうやら8時閉店で、中ではレジのお金を計算している様子。あと30分営業時間を延ばせばこの新幹線に乗る人も利用できるのに。百歩譲って、せめて8時営業終了の表示があれば、多くの人が入ろうと試みようとはしなかったはず。私以外に、自動ドアが故障しているのかと思って開けようとした人が最低20人はいました。さらに閉口してしまったのは、新幹線に乗ると「この列車には車内販売はありません。自動販売機もありません。」というアナウンス。「それは函館駅で言ってくれ」と思ったのは私だけではないはずです。サービス業に身を置くものとして、JRとの付き合いは深いものの、これはないんじゃないのといつか言うつもりです。

Dsc_0288さて、そんなこんなで八戸ハーフ。過去、マラソン大会で経験したことがない風速15メートルを超す強風の中、折り返しまでの往路はフォローの風に乗って絶好調。折り返し後、風向き変われと念じても届かず、アゲインストに苦しみ結果1時間35分台と私にとって平凡な記録に終わりました。しかし、函館マラソンPRユニフォームを着て挑んだわたしは、地元の新聞社の取材を受け、翌日記事として函館フルマラソンを紹介するに至り、ある意味大いに成果を上げることができました。

新幹線の運営体制に不満をもったものの、移動は極めて快適。八戸まで1時間半。東北が一段と近くなったのは間違いありません。函館マラソンは運営側に回るため走れない私は、函館マラソンの翌週、今度は新幹線に乗って青森ハーフを走る予定です。

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2016年4月26日 (火)

新幹線開業1ヶ月

Dsc_0054北海道新幹線が開業してちょうど1ヶ月が経過しました。観光関係者による開業効果の印象は施設によってかなりばらつきがあるようですが、話を聞く限り、それは個人個人の期待値に対する格差のようです。実際の数字は、この両日メディアで報道されている通り、新幹線の乗車率は27%程度ながら、前年の津軽海峡線の利用者数と比較すると倍増になっているとのことです。

私の印象はほぼ予想通り。ただ、ホテルの入込に関しては想像を超えていました。おそらく最初の1週間はかなりの入込となるものの、その後はGWまでは基本的に閑散期。小さな分母に対し2~3割伸びる程度と考え、料金も対前年でそれほど上げずに対応しました。結果はほぼ倍増。駅前&個人客中心ということで、開業効果の恩恵を他よりは受けやすいと考えていたものの嬉しい誤算です。

新聞報道ではGWはどこも満室で、新幹線効果の恩恵を十分に受けきれていないような書き方がされていましたが、それは誤った印象を与えます。函館のGWは新幹線が来ようが来まいが毎年満室。函館の問題点はそこではなく、オンシーズンとオフシーズンの格差が余りにも大きいことです。それが、昨今のインバウンド増加と新幹線効果で縮小することによって、当地の観光業界に取って大きなメリットとなるのです。

もっとも、GWはともかく先々の予約も順調です。この時期GWが満室となっているのは当然ですが、既に3ヶ月くらい先まで土曜、休前日はほぼ満室、8月前半も埋まりかけているということこそ新幹線効果と言えるのだと思います。

一方、この先、函館観光は半永久的に安泰だとは微塵にも思っていません。今から5年前、東日本大震災があった年、九州では九州新幹線鹿児島ルートが開通し、空前の観光客入込がありました。それから、わずか5年。今、熊本を中心とした震災で、当地の観光業界は逆に大打撃を受けているのです。そう、観光というのは水ものなのです。

当地もいつ同じようなことが起こらないとも限りません。いや、たとえそうなっても、新幹線開業で増加した観光客入込が一過性で終わらぬよう、常に知恵を絞っていかなければなりません。

最近、様々な会合での挨拶の際、こんな話をさせて頂いております。

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