寺町から外国人墓地へ ~函館開港ペリーロード最終章~
6月19日(金) 最高気温 19.2℃ 最低気温 12.2℃
旧函館区公会堂周辺の主要観光スポットを過ぎると、函館ペリーロード沿いの風景は少し趣を変えていきます。函館西部地区でも西側にあたるこの地域は、函館で最も早く栄えた場所で、今尚多くの住民が住んでいます。
函館山の山麓、傾斜地にある住宅街の道路はほとんどが坂道で、港の見える風景といいこの周辺は長崎に似ています。(一度しか行ったことはありませんが・・・)住宅街の中にも、和洋折衷の建物や蔵など歴史を感じさせる建築物が多いのも共通している所です。
幸坂を登り、旧ロシア領事館手前の道路を右折すると、異国情緒溢れる街並みから純和風の寺町に一変します。函館では京都などとは違って、寺院は観光施設の対象とはなっていないのですが、この一角にある称名寺には土方歳三ら新撰組の慰霊碑があり、これを目当てに訪れる観光客も多いと聞きます。(慰霊碑横には新撰組への思いを綴れるノートも置いてあります:写真左上)
通称寺町通りを登り、200年以上の歴史がある函館最古の寺院「高龍寺」を過ぎると、いよいよ函館ペリーロードのゴール地点「外国人墓地」に到着します。この墓地は、ペリーとともに黒船で来航した2名の水兵が亡くなり、ここに埋葬されたのが始まりで、当時函館にあった5カ国の領事の要望から1870年に正式に外国人墓地として認定されました。プロテスタントの墓地の他、ロシア人、中国人の墓地がそれぞれ区分けされて存在します。(写真はロシア人墓地)
ペリーの上陸地からゴールの外国人墓地までゆっくり歩いて90分。函館西部地区の主要観光スポットをほとんど網羅する新散策ルート「函館開港ペリーロード」。函館を訪れた際には、異国情緒溢れる街並みを楽しみながら是非歩いてみて下さい。