グルメ・クッキング

2010年1月20日 (水)

長万部のかにめし

Dvc00021 特急「スーパー北斗」を利用して札幌に行くとき、私は必ずと言って良いほど途中駅の長万部(おしゃまんべ)で売っている駅弁の「かにめし」を車内で買って食べます。思えばこの駅弁に出会ったのは物心ついた幼稚園の頃でしょうか。後志管内にあった母方の実家に遊びに行くとき、当時小樽経由札幌行きのSLに乗って倶知安(くっちゃん)駅に向かいました。この途中に食べたのが最初だと思います。それ以来、子供の私の三本の指に入るおいしい食べものは、ハンバーグ、うな重、そしてこの長万部のかにめしでした。

長万部のかにめしは、長万部駅前にある「かなや」という食堂で販売されているものを弁当にしたもので、ごはんにびっしりと乗せられたカニの身と、小さくきざんだタケノコの絶妙の風味と歯ごたえがたまりません。子供の頃と変わったのは、値段としょっぱすぎた漬物がマイルドになったところだけでしょうか。駅弁ながら出来立てでごはんがあたたかく、鮮度が命だけに賞味期限が数時間と短いのが特徴です。

道南ではおそらく知らない人はいないこの「かにめし」。道外の方、函館・札幌間をJRで移動される機会があったら是非お試し下さい。北海道の物産展で各地のデパートで販売されることもあるようです。

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2009年2月26日 (木)

銀ダラ

2月26日(木) 最高気温1.3℃ 最低気温-4.9℃ 積雪深 15cm

S 銀ダラは、日本では函館近海を南限に、北太平洋に広く分布する魚です。

銀ダラは「タラ」といってもタラの仲間ではありません。水深300メートル以下に生息する「深海魚」で、このネーミングが無ければ食用として一般に広がらなかったかもしれません。

ところが、鮮度の良いこの魚の塩焼きは脂がのって最高に旨い。一度食べたら癖になってしまうほど美味です。10年程前、東京で勤務していたころ、地下鉄の茅場町駅がある地下の一角で、美味しい銀だらが食べれるお店がありましたが、これは稀な例。

やはり鮮魚が集まる函館朝市で食べましょう。北海道の焼き魚というと、どうしてもホッケやニシンを食べたくなりますが、銀だらも北海道で採れる北の魚です。

写真の「銀だら定食」は、当ホテル人気のプラン「函館朝市で朝食プラン」の選べる定食の中にあるメニューのひとつです。是非一度ご試食あれ!

2009年2月10日 (火)

はらす

2月10日(火) 最高気温4.4℃ 最低気温-3.7℃ 積雪深 7cm

Syake 北海道以外に住んでいる方は、鮭のハラスといっても何のことかわからない人も多いと思います。ハラスは鮭の腹側からとれる身。そう、マグロでいえばトロの部分です。

この部分は脂がのって美味。新鮮な鮭のハラスを焼いたものは、これが鮭?と思うくらい口の中でとろけ、旨みの成分がジュワーっと口の中に広がります。

以前、東京に住んでいた時、大手スーパーで珍しくハラスが売っていたので、妻に「これは絶対旨いから」といって買わせたのですが、残念ながらカチカチの冷凍で塩分も濃く、全くの別物でした。

その昔、トロがそうであったように劣化しやすいハラスもゴミ扱いで、捨てられることも多かったといいます。その後、脂身の旨さが知られるようになり、保存方法も確立されてトロはすっかり高級品になりましたが、ハラスはここ数年ようやく認知されたばかりで、やはりおいしいものは新鮮なものが上がる所でなければ、なかなか口に入りません。

内地の人(函館でいう本州以南の人)は、鮭は庶民的な食べ物という認識があるせいか、「朝市で朝食プラン」のメニューの中で、シマボッケやイカ刺しに比べ、鮭のハラス定食は売れ筋ではありません。

でも、この文章を読んで頂いた方は、是非一度試してみて下さい。鮭の認識が変わると思います。