本当にオーバーツーリズム!?
9月最初の連休が明けましたが、今日はオランダの大型クルーズ船「ウェステルダム」が寄港し、函館朝市はそこそこの賑わい。クルーズ船の乗客はホテルには泊まりませんが、宿泊も順調で、平日の今日も当ホテルはほぼ満室。「名探偵コナン」効果が持続しているせいか、函館観光は好調と言って差し支えありません。
ところで、今朝も一部報道番組で取り上げられていましたが、函館もオーバーツーリズム状態とのこと。それって本当でしょうか。下の画像は今日正午前の函館駅前市電の停留所です。平日ながら比較的観光客が多い本日ですが、”いつも”の光景です。ニュースなどでは人が横断歩道まで溢れんばかりの映像を流し、いかにもオーバーツーリズム状態であることを強調していましたが、これはGWや夏休みの”特日”であれば10年以上前から見られていた光景です。そんな特別な日以外はこんなもの。京都や東京の名所などとは明らかに異なります。決して市民が迷惑するほど、観光客が溢れかえっているわけではありません。
確かに函館山ロープウェイの行列はコロナ前より長くなっているようです。しかしこれもコロナ前より乗客が増えたからではありません。
5月に友人が来て久しぶりに函館山ロープウェイに乗りました。平日ということもあって、乗車にはそれほど長い時間は要しませんでした。ただ山頂の展望台はかなりの混み具合。一部の人達が好位置に陣取って動かない為です。その多くの人達はスマホで動画を撮影しているようです。日没前後の夜景に変わる函館市内を映しているのです。この”映える”動画を早送りなどにして、自身のSNSに載せるのでしょう。
スマホやSNSの進化、そしてそれを利用する人達の増加によって、世界三大夜景のひとつに数えられる景色が見られる函館山山頂の滞留時間が長くなったために他なりません。私が見た限り、その8割方が外国人観光客のようでした。これは動画禁止などの対策をとれば大方解消されるでしょう。オーバーツーリズム対策とは異なります。
足元好調な函館観光ですが、今年は”コナン特需”によるものだと意識しています。データ的にも道央や大都市圏の主要観光地に比べ、インバウンドの戻りが弱い当地。このオフシーズン、そして特需が剥がる来年も続くとは思っていません。コロナ禍から立ち直っていない中、過剰にオーバーツーリズムなどと煽ってほしくないのが、我々函館観光業界に携わるものの本音です。
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