地方都市あれこれ
この2週間、出張続きでブログの更新もままなりませんでした。その出張のうちのひとつ、昨日まで商工会議所の観光振興大会が行われていた茨城県の水戸市に行っておりました。
考えてみると、水戸市にはかつて15年ほど関東に住んでいながら、大洗や那珂湊の海水浴場に行くために車で通過した以外はほとんど滞在したこともありませんでした。関東の県庁所在地で最も人口が少なく、偕楽園以外にこれといった観光資源も思いつかず、正直地味な都市という印象(失礼)。東京から特急で1時間半ほど、この中途半端な近さが、こと観光という観点からはマイナスに働いていたのかもしれません。
実際当地を訪れてみると、思っていた印象とはかなり異なりました。新幹線が停まりそうな立派な駅舎には人の流動も多く、街は駅中心にコンパクトにまとまっています。いわゆる地方都市独特の廃れた感じはなく、とても函館と同等規模の人口(26万人)の都市とは思えません。調べてみると、那珂川を挟んで隣接するひたちなか市(約15万人)をはじめ複数の市町から形成する水戸都市圏は60万人以上。駅は常磐線を中心に、複数の鉄路によるターミナルとなっています。
大会のメイン会場よなった市民会館は昨年完成したばかりで、大ホールは2000名収容。駅からも徒歩圏内の街の中心部に位置します。前市民会館に耐震工事の必要が生じたため、解体の上、約200億円かけて新築したそうです。どこかの街とは違います。懇親会場となったアリーナは、函館アリーナより一回り大きく5000名収容可能。プロバスケットボールB1リーグ基準を満たし、茨城ロボッツのホームアリーナにもなっています。羨ましい。水戸にはJリーグのチームもあり、スポーツを集客の手段として力を入れていることが伺えます。
県最大の観光名所「偕楽園」はちょうど梅の花の見頃でした。ただ、今週は全国的に極端に寒く、雪が舞う中の花見となりました。水戸黄門で知られる水戸徳川家にまつわる弘道館など、訪れてみないと知らなかった観光施設も多く、また、あんこう鍋や鰻を始め、茨城の食は何でも旨いと、水戸を良く知る同行の方に教えてもらいました。百聞は一見にしかず。日本の地方都市はどこも観光のポテンシャルを持っています。
我が街も負けてはいられません。
多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリックして下さい。
↓↓↓
« 春霞はPM2.5!? | トップページ | パエリア専門店 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 夏日最多(2024.09.11)
- クライマックスが見えてきた!(2024.08.28)
- この暴落をどう読むか?(2024.08.05)
- 奥尻島に行ってきた(2024.07.19)
- 気候変動(2024.06.18)