石垣島へ行ってきた
先週末、雪積もる函館空港を出発し、台北より南にある常夏の島、石垣島へ行ってきました。気温と植生の違いを体現しながら島内観光、更には日帰りで西表島にも渡り、プチアドベンチャーツーリズムも体験。種子取祭という伝統行事のため島内観光ができず、上陸できなかった竹富島こそ心残りながら、南国の食と観光を満喫してきました。
宿泊したのは島内最大のリゾートホテル「フサキビーチリゾート」。客室数約400,収容人員も1500名近くという大きさと、海外の高級リゾートホテルに匹敵する設備は想像以上で、もしこれが海外であれば支払った総額の3倍は下らないだろうとの感想を持ちました。同業の支配人がここに赴任したことから、必ず訪れるとの約束を果たす目的の旅でもありました。
ところで、石垣島は人口5万人余り。宿泊したホテル以外にも複数のリゾートホテルがあり、市街地には全国チェーンから地元資本までビジネス、滞在型と多くのホテルが立ち並んでいます。人口あたりのホテル数では函館を遙かにしのぐことでしょう。一方、本土とは違い、近隣諸島との船航路を除けば、島への交通手段は空路のみ。そのため空港は人口のわりに函館空港と同等規模。思えば数年前、国土交通省の担当課長が当地訪れ、国管理の空港でインバウンド需要に対し、受入体制が整っていないのは函館と石垣島とのことでヒアリングを受けました。そしてこの2空港は国際線部門を拡張しました。
その直後にコロナ禍です。石垣空港の国際線は台湾、香港とも運休中。需要があっても函館同様、グランドハンドリング(着陸後の受入体制)の人員が足りないのでしょう。国内客こそ戻っていても、この島の宿泊施設供給量はインバウンドが無ければ採算は苦しいはず。泊まったホテルの人やメンテナンスに対する費用に対し、どれくらいの稼働があれば利益が出るのか、小規模ホテル経営者の私には想像もつきませんが、決して楽ではないはずです。
コロナ禍で削減したグランドハンドリングの人員は簡単には戻ってこず、それどころかわずかな有能な職員は主要空港に持って行かれているとのこと。なので、インバウンドで賑わっているのはゴールデンルートと呼ばれる一部地域や主要空港周辺に限られます。千歳レベルの空港でも、人手不足でこれ以上の国際線増便は難しくなっています。当地函館を含め地方の観光都市は、空港の受入体制こそ喫緊の課題です。
アジア系観光客をほとんど見かけなかった南国リゾート石垣島は、気候こそ違えど函館と同じ問題を抱えていることを感じた旅でもありました。
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