この一冊 ~怪物に出会った日~
日本人アスリートの中で、おそらく世界的には大谷翔平より知名度が高いであろうプロボクサー井上尚弥。プロ25戦全勝22KO。うち世界戦20連勝中で18KO。試合でダウンを奪えなかったのは1試合のみ。その対戦相手もスパーリングで倒しているという、信じられない記録の持ち主。体重制限が無かった場合の世界中のプロボクサーNO.1と評価されるPFP(パウンドフォーパウンド)で、トップを争う日本人ボクサーに出会えるとは、50年近くにわたって世界のボクシングシーンを見続けてきた私は思ってもいませんでした。
このボクサーの本当の実力を現したくて、著者がとった手法が、井上尚弥に敗れた選手を取材すること。この長編のノンフィクションの中で、井上サイドからの表現はごくわずか。それ以上に、”モンスター”に敗れた選手の生き様に焦点を当て、いかに対戦に至ったか、そしてどのように敗れていったかを刻銘に刻むことで、井上選手の凄さが強調されています。
一人一人の敗者にドラマがあり、小説的な真実の面白さにもはまって、短時間に読破してしまいました。ボクシングファンではなくとも堪能できる一冊だと思います。マニアの視点から述べたい感想もありますが、詳細には触れません。ご一読の程。お薦めです。
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