インバウンド未だ道半ば
全国旅行支援をきっかけに、昨秋以降観光客は回復基調を強めており、当地宿泊業界もようやく光明を見出しているところです。この夏も大型のコンベンションが控えており、先々の予約も順調に推移しています。多くの人達から、「朝市も活気が戻ったね」とか「外国人も増えてきたね」などと声を掛けられるようになってきました。
確かに大都市圏では外国人観光客の回復も目立っており、気の早いメディアは”観光公害”への懸念を取り上げたりもしています。また、当地でもクルーズ船が入港したときなどは、外国人の姿が目立つこともありました。しかし、我々宿泊業界の体感は異なります。
上のグラフは当ホテルにおける月別のインバウンド比率(全宿泊客に対する外国人客の割合)です。青の棒グラフがコロナ前の2019年、オレンジが今年(5月は昨日現在)を示しています(※グラフをクリックすると拡大します)。昨年、一昨年のほとんどゼロだった外国人宿泊客はもどりつつはあるものの、未だ1割にも至っておりません。コロナ前は、雪のシーズンは全宿泊客数の半数を超え、年を通じては3割ほどが外国人宿泊客でした。夏場のトップシーズンこそ国内客が大半を占めるものの(2019年9月は胆振東部地震の影響で激減)、他はインバウンドに多くを依存していました。
今こそコロナ禍の反動で国内客で賑わっているものの、今後当地観光業界が本格的な回復に向かうかどうかは、とくに今冬以降インバウンドの復活にかかっています。
現在、インバウンドで活況なのは東京⇔大阪のいわゆる黄金ルート。道内では札幌を中心とした道央圏に偏っています。函館は今月になって台北との直行便が復活したものの、LCC小型機の週2便では個々の施設への影響は軽微です。今後、全国の地方都市でインバウンド獲得競争が始まるはずです。乗り遅れることがないよう、官民一体となって取組む必要があります。
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