« 春到来!? | トップページ | 新幹線乗入れ再考(2) »

2023年3月 6日 (月)

新幹線乗入れ再考(1)

昨年9月に開業した西九州新幹線の視察研修のため、長崎に行ってきました。長崎市を訪れるのは二十数年ぶり。長崎本線の終着駅で、函館駅同様”行き止まり駅”のため、当時は現函館駅のように地上でホーム間の移動ができ、昭和の香りがしていた駅舎の改築を行っていた記憶があります。函館よりは規模が大きな街ながら、同じような観光資源を持ち、駅前を路面電車が行き来していることもあり、見た目、近親感を覚えた記憶があります。

2023nagasaki1

その長崎駅、全くもって様相を異にしていました。新幹線が乗入れたことで、ホームは在来線も含め高架となり、正に最先端駅。駅舎は未だ”増殖”を続けており、外資系ブランドのホテルが併設された10階建ての施設になるようです。また、駅の裏手(新駅舎としては正面)には本格的なコンベンションホールが完成しており、これぞ再開発として理想的。また、知ってはいましたが駅に隣接する形でジャパネットタカタが出資するホテル併設のサッカースタジアムとアリーナが建設中で、地方都市とは思えないビッグプロジェクトが進行中です。

2023nagasaki2

函館もこんな街作りができたらと羨望の眼差しで眺めてきました。日本を代表する観光都市である一方、造船業の衰退、人口減少に悩む地方の港町ということで、類似した境遇にありながら、新幹線が現駅に乗入れるだけでここまで差ができるものなのかと改めてショックを受けた次第です。

ただし西九州新幹線も順風だった訳ではありません。ご存じの通りこの新幹線は博多駅とは直結しておらず、武雄温泉⇔長崎間の部分開業。博多駅から武雄温泉までは在来線のリレー列車を利用しなければならず、新幹線の時短効果は然程大きなものでもありません。また、コロナ禍での開業ということもあって、いろいろと苦労もあったようです。それでもさすが新幹線開業効果、観光客の入込は既にコロナ前の同月を大きく上回っているようで、こちらも羨ましい限り。仮に博多から全線開通で、平時の開業だったらどれだけ多くの観光客が押し寄せていたことか。

それでも現地の同業者の話では、十分に開業効果を感じられているようで、むしろ開業時に想定以上に来られるより、ジワジワ増えてくれた方が有り難いとのこと。開業前もコンベンションホール効果が大きく、コロナ禍からの回復が他地域よりも早かったことに加え、進行している数々のプロジェクトが将来への楽観に繋がっているようです。

これぞ新幹線の現駅乗入れ効果か。翻って函館は。新幹線乗入れどころか並行在来線問題で鉄路消滅の危機も囁かれる現状。いや、今ならまだ間に合います。希望の話は、長くなるので続編を記します。フルマラソン大会創設に次ぐ、自分の使命と思って取組むことを。

多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリックして下さい。

↓↓↓

 にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館市情報へ
にほんブログ村

« 春到来!? | トップページ | 新幹線乗入れ再考(2) »

函館の経済・行政etc」カテゴリの記事

新幹線開業」カテゴリの記事

函館観光」カテゴリの記事