最近、観光業界以外の人達から、「だいぶ外国人観光客が戻ってきましたね」と言われることが多くなりました。確かに、入国緩和以来、皆無だったひところから比べると、外国人の宿泊客も目立つようになってはきました。しかし、道内他地域の同業者の話を聞く限り、違和感を感じ得ませんでした。他地域は当地と比較にならないほどインバウンドが増えているのではないかと。それは決して間違いではありませんでした。

上の表は当ホテルでもデータを提供している、日本旅館協会北海道支部が昨日公表した道内地域別の1月の宿泊実績です(クリックすると拡大します)。サンプル数が少ないため、誤解を招くケースもあるのですが、傾向としては概ね間違いはないところです。昨年1月はコロナの渦中だったこともあり、ほぼすべての地域で数字を伸ばしています。注目してほしいのは宿泊人員に対する訪日宿泊人員(インバウンド)の比率です。
一番下、函館を含む道南地域のインバウンド比率は11.6%。それに対し全道のインバウンド比率は30.6%にも及びます。また、この表には載っていませんが、道南地域の外国人月間宿泊者数は5年前の1月の18%。これは全道すべての地域において最下位です。全道平均では50%強、地域によっては80%以上の水準まで回復しているところがあるにもかかわらずです。
もちろんこれは道内で国際線が就航しているのは先月時点で千歳空港のみであったため、インバウンドの多くが道央圏に集中している側面は否めません。それにしても、回復することが分かっていたインバウンドに対し、当市の対応が足りなかったのではないかと、他地域の取り組みを見聞きしているだけに思わずにはいられません。
一昨年来、国から与えられた予算で実施してきた「はこだて割」等にしても、その仕組みやタイミングなどに不満を抱いておりました。我々業界のためにやって頂いていることに対し、表立って言うことを避けてきましたが、こう結果として表れるとグチってみたくなった次第です。ちなみに、旭川空港では今月、道内の地方空港では最初に国際線チャーター便(韓国仁川線)が復活します。函館も頑張らないと。
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