新しい旅⇒どうみん割⇒函館割⇒GOTO
間が良かったのか、悪かったのか、昨日「いつやるの?函館割」と題して記事を書いたその日のうちに、年明け1月4日からの函館割再開が公表されました。もちろん知っていた訳でもなく、事前に何らかの相談を受けていたということもありません。
とりあえずやって頂けるのは当地観光業界にとって有り難いこと。しかし、昨日も記した通り緊急事態宣言解除後の10、11月の出遅れは否めません。聞くところによると、当初「新しい旅のスタイル」が11月中旬までということで、ここからGOTO再開までの端境期に函館割を導入するはずだったのが、何度も指摘している通り「新しい旅・・」の制約が多すぎて効果が上がらず予算も消化できなかったため、2度に渡って期間延長、その煽りで函館割がずれ込んだのだということで、ここはやむを得ないところでしょう。
さて、現在行われている「新しい旅・・」は来月6日から「どうみん割」に名を戻し、道民対象ながら使い安くはなるようです。一方、各自治体が行っている宿泊助成制度は全国を対象としており、来月は優遇策を実施している自治体優位は変わりません。ただ、やり過ぎ感のある札幌の宿泊助成は短期間で完売状態、泊まればプラスになるような仕組みは宿泊業界にとっては有り難いものの、税金の無駄遣いとの批判が出てもおかしくはありません。宿泊客にもお金を使ってもらってこそ、経済効果が最大化するというものです。
「函館割」の制度詳細はまだ詳しく知らされておりませんが、いくつか懸念材料も無くはありません。知る限り良かった点は、割引対象となる最低価格が一人当たり3000円に引き下げられたこと。前回、5000円という最低価格を設けること自体がおかしいと制度設計に疑問を呈したのですが、受入れられませんでした。懸念材料は、GOTOが再開され、両制度が共存したとき、併用可能となるのかどうか。業界として併用を可能とした方が良いと考える人が多いのかもしれませんが、私は賛成できません。高価格帯の施設偏重になるということが問題視され、せっかくGOTOの割引上限が引き下げられたにもかかわらず、併用となれば当地では管外資本のリゾート系ホテルへの利用に偏ることが予想されます。ただでさえ、補助の上限が一人1万円とGOTOより高く設定されています。この点に関して何の検討もされなかったのでしょうか。我々、現場の声を聞いて欲しいところでした。
既に制度設計は決まってしまっているので、変わることはないと思いますが、可能であればGOTO併用となった場合は函館割は中断し、代わりに宿泊客一人1泊あたり1000円程度の地域クーポンをGOTOに上乗せする形で提供すれば、施設にとって平等かつ飲食や物販も含めた経済効果も生まれると思うのですが。今週、市長との懇談もあるので意見してみようと思います。
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