期待出来ない「新しい旅のスタイル」
行政が苦境にあえぐ我々宿泊業界に対して、支援策を行ってくれることには大変感謝しております。しかし、折角税金を投入して頂くのであれば、対費用効果をできる限り上げるべく千恵を絞っていただきたい。
この週末より、今年4月から5月中旬にかけて実施された「新しい旅のスタイル」が復活します。期間が1ヶ月に限定されているので、おそらくこれはGOTOトラベルが実施されるまでの”繋ぎ”の施策だと思われます。道内の一部市町村や都府県を含むいくつかの自治体では、緊急事態宣言解除と同時に観光支援策が開始されているのを知る身からは、遅すぎると言いたいところですが、そこは問いません。
残念なのは、前回実施されたものの利用が少なく、予算の多くが未消化に終わったにもかかわらず、前回と全く同じ内容で再度実施されることです。問題点は、函館市内の宿泊施設でこの恩恵を被ることができるのは渡島・檜山管内居住者に限られること。また、楽天トラベルやじゃらんなどの宿泊予約サイトを経由しての宿泊には適用されないこと。これでは周知に限界があり、更に温浴施設等を持ったリゾート型施設こそ市内や近郊在住者の利用で一定程度の集客効果は見込めるものの、宿泊に特化した施設や小規模施設はほとんど効果は見込めません。事実、前回はGWを含んだ期間であったにもかかわらず、当ホテルでこの施策を利用したお客様はごくわずかに限られました。
GOTOトラベルは、その恩恵が大手の事業者や高価格帯の施設に偏ったことを踏まえ、中小事業者にもメリットが発生するよう制度設計を変更するよう検討されているようですが、「新しい・・・」は何ら工夫されることもありません。これだけ感染者が減少しているときに、何故地域を限定する必要があるのか。残念ながら移動を活性化する施策には見えません。我々現場の声を聞くことなく、他がやっているからうちもやっておこう的な・・・と、言ったら言い過ぎか?
本格的な回復はGOTO再開後になるのか。そのころ第6波が来ないことを祈るのみ。函館市の施策にも期待したいところです。
多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリックして下さい。
↓↓↓
« ようやくYAZAWAがやってくる | トップページ | ランナーからジョガーへ »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 予言で減少?インバウンド(2025.06.18)
- Black Thursday 2nd?(2025.04.04)
- 下げの始まり?(2025.01.11)
- 来年は...(2024.12.26)
- 北海道高校野球支部大会廃止へ(2024.11.16)
「函館の経済・行政etc」カテゴリの記事
- Black Thursday 2nd?(2025.04.04)
- 新年度考察(2025.03.28)
- 新幹線が街を変える(2025.02.11)
- 悲願!ANA羽田便夜間駐機へ(2025.01.23)
- 今週末はGLAY(2025.01.22)
「函館観光」カテゴリの記事
- 函館朝市にすしざんまい(2025.06.20)
- 予言で減少?インバウンド(2025.06.18)
- 今年はGW後半も見頃?函館の桜(2025.05.02)
- Black Thursday 2nd?(2025.04.04)
- 新年度考察(2025.03.28)