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2021年1月27日 (水)

マネーストック

全くの私見ですので、無視してもらってかまいません。

今、世界で何が起こっているか考えてみると、新型コロナという病気に対し、人類が必要以上に恐れおののいてしまい、平時の活動が滞っているとでも言いましょうか。それを落ち着かせるために、日本に限らず、世界各国の政府はお金を供給し、困っている人たちを一時的に救おうと必死です。

経済全体に供給されているお金の総量のことをマネーストックと言います。私が金融機関で働いていたころはマネーサプライと呼ばれていました。このコロナ禍で、全世界的にマネーストックの伸び率が異常値を示しています。理由は前述した通りですが、その結果何が起こるのでしょう。供給された通貨は目的通りに使われるとは限りません。

今朝のワイドショーのテーマにもなっていた、コロナ対策として国から自治体交付されたお金が、全くコロナとは関係のないことに使われているのもその一例でしょう。コロナ対策であったとしても、交付金を通じて各自治体が行っているイルミネーションや宿泊補助などの集客策の是非が、全く議論すらされないのもおかしな話です。感染拡大下、GOTO再開が異常なまでに批判されているにもかかわらずです。メディアの誘導もあって、世間の感覚が麻痺しているのだと思います。・・・これは余談です。

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世界の株式市場は昨春、コロナショックで急落した後、予想外にV字回復し、多くの市場では目に見える経済不況の中、コロナ前の株価を上回りその勢いはまだ衰えておりません。これをバブルと呼ぶ専門家もいますが、マネーストックの異常な伸び率からみると、バブルはむしろこれからかもしれません。私が経験してきた中で、株価がピークを迎えるときは、普段興味が無い人まで関心を示すものですが、まだそこまでに至っていないように感じられます。

我々の業界をはじめ、先が見えない厳しさを体現しているところが多い一方、お金の供給量が増加すると必ず潤うところが出てきます。今の半導体業界が正にそのような状況です。需要に供給が追いつかないなど、この不況下、関係ない業界にいると全くピンとくるものではありません。

この1年、私たち観光業界は引き続き厳しい年となるものと覚悟しておりますが、マーケットはコロナを他所に意外高を演じ、コロナとは全く関係ない事象で弾けるのかもしれません。目先、貧富の差がより拡大するのは確実でしょう。せめてもの対策として、一度その比率を落とした私のわずかな株式投資金額を、昨年後半倍増させました。当たるも八卦。

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