北海道の距離感と新型コロナ
札幌市を中心に、新型コロナの感染者が急増していることで、北海道がGOTOトラベルの対象から外れる懸念が出てきました。メディアでは「北海道で急増」という表現が使われ、北海道全体が危険地帯という印象を与えているように思えます。これは、北海道という自治体が都府県と同等に扱われているためで、道民以外はそのせいで北海道内の距離感を誤認識している方が多いようです。
函館と札幌間を例にとってみましょう。最短の道路距離でこの二つの都市間は250㎞余り。これは東京を起点にすると、北は郡山、西は浜松あたりに相当します。九州では福岡⇔鹿児島間といって良いでしょう。東京都内で新型コロナの感染者が増えて、福島県や静岡県までGOTOトラベルの対象を外す議論がおこるでしょうか。博多の感染者急増で、鹿児島まで対象となるでしょうか。・・・こんな話をテーマとする予定でしたが、そうもいかなくなってきました。
と、いうのも当地に限らず、全国的に気温と湿度の低下とともに、地方都市においても新型コロナの感染者増加が目立ってきました。事実上の第2波でしょう(以前第2波と言われていたのは、第1波の終盤、検査数が増えたための統計上の数字のせいだと思ってます・・・持論です)。函館においても、ここ連日、散発的に感染者が報告されています。だから、GOTOトラベルそのものをやめてしまえなどと言う気は毛頭ありません。
こんなデータがあります。先月、新型コロナが原因で亡くなった方は195名。一方、先月国内での自殺者は前年同月比で20%強、614名も増えています。すべてが新型コロナに起因するものではないとしても、これはもっと表立って議論されて良い問題だと思います。この6ヶ月、治療法が確立されてきたこともあって、50歳未満の新型コロナによる死者は出ていないそうです。現在、国内における新型コロナの致死率は1%余りということですが、第1波のときに怪しくても検査してもらえなかった人や、無症状のまま治癒して感染者にカウントされてない方を考慮すると、その値はさらに低くなることでしょう。
現在、札幌など大都市圏においては数百人に一人はコロナの感染者となる計算です。もう、いつどこで誰が感染してもおかしくありません。しかし、これによって重症化したり亡くなったりするのは、何らかの持病をもった方かかなりの高齢者に限られます。既に新型コロナはインフルエンザや普通の風邪、もしくはそれ以下かもしれないと言ったら怒られてしまうでしょうか。
そろそろこの”風邪”を日常のものとして付き合っていけるようにしないと、逆に命を落とす人が増加の一途を辿りかねません。安易にGOTOトラベルを批判する人たちに、一石を投じたいと思います。
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