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2020年9月12日 (土)

データのミスリード

日本旅館協会北海道支部では、毎月加盟施設の宿泊実績を調査し、地域ごとに集計したものを公表しています。災害などにより、観光環境が激変したときなどは、このデータを元に新聞各紙は宿泊客動向を分析し記事にすることが多く、特に新型コロナの影響が顕著な本年は、毎月のように発表と同時に観測記事が書かれています。

しかし、このデータは鵜呑みにできない部分があります。理由としては、全道の宿泊施設の中で、この組織に加盟しているのは決して多くないこと。そして、その施設はその名の通り観光地の温泉旅館に偏っているところにあります。

2020doshin

本日の北海道新聞に、8月の道内各地の宿泊実績が記されており、釧路を始め道東や道北の宿泊客の回復が早く、函館や札幌および近郊の回復が遅れているとのデータが載っています。知らない人が読むと、その通りだろうと思ってしまうでしょうが、おそらく釧路の都市型ホテルの内情を知る人は「本当かい?」と思っているのではないでしょうか。

実は、釧路の実績対象となっている施設はわずか2施設。一方、函館は湯の川の大型施設を中心に12施設の統計データです。函館も十分なサンプル数とは言えないものの、釧路の場合は地域の実情を表しているとは言えません。組織の理事として、当ホテルでもデータを提供しておりますが、理事職に就く前までは、このサンプル数では実情を表さないという理由から、データの提供をしておりませんでした。

ちなみに当ホテルの8月の宿泊実績は対前年およそ70%減。私の個人的な情報によると、函館を含む道内都市部の8月の宿泊実績は対前年60~80%減。これは札幌も旭川も帯広も釧路も大差は無いと思われます。個々の施設の特殊要因でイレギュラーな数字もありますが、日本ホテル協会札幌支部15施設の動向(対前年70%減)が現状を表しているものと思います。釧路の数字には?マークが付くところです。回復はまだら模様どころかほど遠いのが現状です。

傾向としてひとつ言えるのは、このたびのGoToトラベルキャンペーンでは、都市型ホテルより温泉旅館の方が特に北海道の場合、メリットを享受しているように見受けられます。都市近郊の比較的高価格帯の温泉旅館が、お得感と安心感という観点から車移動の道内客の需要にマッチしているのでしょう。一方、函館や札幌のように比較的道外客比率が高く、例年8月の稼働率が極端に高いところは、データ通り苦戦しているのも事実です。

今後、GoToの対象に東京都が加わることに対しては少々の期待はありますが、問題は観光シーズンオフとなる11月以降です。インバウンドの無い冬は確実です。仮に新型コロナウイルスの本格的な第2波、3波が無かったとしても、我々業界の極端な客数減の第2波は確実にやってきます。試練はこれからが本番かもしれません。

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