遠い回復
都道府県を跨ぐ移動制限が解除されたのが先月の19日。当ホテルではその翌日、6月20日より営業を再開しました。また、函館市内のほとんどの宿泊施設は7月になると通常通りの営業を行っています。
ビジネス客中心に、徐々に宿泊客は増加傾向にあるものの、営業再開後の当ホテルの客室稼働率は15%程度。例年7月の稼働率は80%程度であり、オフシーズンの最も宿泊客が少ない月の稼働率にすら達していないのが現状です。期待していた「どうみん割」も、施設に割当てられる金額が想像を絶するほど少なく効果は極めて限定的。既に旅行を計画していた人たちの中の情報通が、発売開始と同時に予約を入れ、既存の予約をキャンセルする動きも少なからず存在しました。
7月後半の連休あたりから観光目的の宿泊予約も目立ち始めていますが、例年であれば既に満室となっている週末やお盆の時期もまだまだ空室が目立ちます。それでなくとも供給過剰ぎみの函館市内の宿泊施設、8月のトップシーズンに至ってもオフシーズン並みの料金を提供する施設が現れ始めました。我々の業界、良くも悪くも規制も談合もありません。少し良い時期が続くと内外の資本が無尽蔵に進出し、悪くなると採算度外視の価格競争が始まります。
何度も繰り返されてきたこの光景。この地で宿泊業がまともに商売として成り立つのは当面先になりそうです。GOTOキャンペーンが始まっても、例年の観光シーズンとは程遠いものになることに疑いはありません。次に来るのはインバウンドが無いオフシーズン。
繰り返される景色の続きは淘汰の嵐。ここを乗り越えなければ明日はありません。戦う準備は出来ています。
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