価格崩壊
2週間程前まで1泊1万円を下らなかった首都圏中心部の大手ビジネスホテルの料金が、今や5000円前後が当たり前。ホテルによっては3分の1程度まで値下げするところも散見されるようになってきました。地方都市とは異なり、新型コロナの影響といっても一定の需要が見込まれる首都圏中心部。稼働率が3割程度の落ち込みでも、価格が半値となれば売り上げは約3分の1。インバウンドの消滅に加え、自粛要請で国内観光需要も急減、更に出張すら控える風潮が蔓延し、当月、利益を出せる宿泊施設は極わずかでしょう。
当地、函館のような地方観光都市は更に顕著で、元々低い宿泊単価が更に低下。今やシングル3000円台が当たり前で、2000円台のビジホも現れました。当業界、規制も談合も無い中、市場原理で無秩序な価格競争が繰り返されます。もちろん、客不在の中、いくら下げても埋まることはありません。体力のあるところは無意味な値下げをするくらいなら、一時的な休業を模索するところですが、おそらくこの状態が長引くと、確実に廃業や経営破たんが続出することになるでしょう。
今週になって、国民全体が新型コロナウイルスの生活に与える影響が尋常ではないことに気付き始めたものと思います。そしておそらく来週、先々に対する不安がピークに達するのではないかと。日経平均株価は2万円を割って更に一段安、オリンピック開催の有無が現実的に取りざたされるようになり、あるいは大型倒産などがきっかけになるかもしれません。逆にそうならないと、一旦落ち着くようなことも無いと思っています。
これは個人的見解ですが、来週、新型コロナウイルスの恐怖が陰の極を迎え、その後は経済対策や病気に対するグッドニュース、過度な自粛を疑問視する声なども出始めて、少し落ち着きを取り戻すのではないかと見ています。最も事はこれで終わりではなく、夏以降は世界的な景気後退に対する懸念が再燃し、再度深刻度が増していくのではないかと思っていますが。
あくまでも楽観的な見通しで、そうなってくれればGWとオリンピックで当地当業界もとりあえず一息つけるのですが。逆に、じりじりと不安が募る展開が続くようであれば、宿泊部門の一時休業なども本気で考える必要性も出てくるかもしれません。そんなことにはならないよう祈るのみです。
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