コロナの今後
胆振東部地震の時もそうでしたが、函館は絵になる街のようで、昨日夜の全国ニュースのトップに当市の全景が使われていました。良い話題ならいいのですが、新型コロナ肺炎による道内初の死者が出たという有難くないニュースの象徴として。ただでも厳しい時に、風評被害が拡散する可能性があることを配慮できないものでしょうか。
ところで、他地域に比べて道内の感染者が多いのには理由があります。保健所が比較的融通を利かせて、武漢への渡航歴が無く、感染者との濃厚接触が無いケースでも、新型コロナウイルスに感染が疑われるケースは検査を受け入れているためです。でなければ、北海道以上に中国人観光客も人口も多く、道内では考えられない満員電車が毎日運航されている首都圏や関西の大都市圏より感染者が多いとは考えられません。
来週になると、国も方針を転換して新型コロナウイルス検査が保険適用の対象となり、検査の対象も緩和されるようです。今まで検体を札幌まで送っていた函館でも、当地で検査が可能となると聞いています。全国的に検査の体制が整うとどうなるでしょうか。おそらく、既に感染が拡大している各地の罹患者が顕在化し、一気に感染者数が増加するものと思われます。もう皆さん気付いていると思いますが、韓国の感染者数が日本よりも多いのは、検査している数が多いからに他なりません。
ただ、実際に公表される感染者数が急増すると、国民の不安は増幅し、海外からは日本への渡航を禁止するところが増加するでしょう。更に悲観的な見方をすれば、東京オリンピック開催の有無が取りざたされるようになり、金融市場も一段安、世界的な景気後退が現実のものとなるかもしれません。当然、イベント等の中止や延期も拡大し、旅行需要は一段と縮小することでしょう。
正念場はこの1,2週間と言われていますが、我々宿泊業界が落ち着くのはまだまだ先のことと思われます。淘汰されぬよう、我慢の時が続きます。
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