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2020年1月28日 (火)

パンデミック

中国武漢市で端を発した新型ウィルスによる感染の拡大は未だ終息の気配を見せることなく、むしろ世界的大流行、パンデミックが懸念される段階となってきました。

パンデミックで思い出されるのは今から17年前、2003年に流行したSARSです。当時宿泊客の約10%を占めていた外国人観光客は、これをきっかけに全く来なくなり、海外客は”水もの”であることを強く印象付けられたものです。また、これによって国内の観光需要も減退し、一時的にせよ我々宿泊業界は大きく落ち込んだことを記憶しています。

今回、この病気がどれほど拡大するかは不明ですが、様々な報道から推測すると、患者数も死者数も公表されているよりはるかに多いように思われます。また、SARSより致死率は低いものの、感染力ははるかに強力であることは素人目にも推察できます。観光業界に与える影響は少なくないことは間違いないでしょう。問題はSARS流行時とは比較にならないほど、我々宿泊業界にとって外国人依存度が高まっていることです。昨日はその影響について、複数のマスメディアから取材を受けました。

2020corona

幸か不幸か小規模の当ホテルは団体客を扱っておらず、また例年に比べてインバウンドの予約が少ないこともあって、新型ウィルスの影響と思われるキャンセルは出ていません。春節期間中は既に確定し、再びインバウンド比率の高まる来月札幌雪祭り期間の予約も、該当地域からは入っておらず、少なくとも目先は多くのキャンセルに見舞われることは無さそうです。

一方、団体を扱っている規模の大きな施設においては既にまとまった数のキャンセルが出ているとも聞いており、冬季の数少ない稼ぎ時である雪祭り期間中に空室が増加し、全体的に今後の集客に影響が出ることは必至です。また、今後のオンシーズンに向けても、特に極端な供給過剰に見舞われている当地宿泊業界にとっては弱り目に祟り目。厳しいシーズンが本格化することを覚悟しなければなりません。

もっとも、観光業界浮き沈みの激しいサイクルにおいて、厳しくなるタイミングでパンデミックや自然災害、極端な経済不況などが重なることは想定内。むしろ、そうならないと供給過剰は収まりません。今後2年、大きく売上が落ちることを想定し、それでも利益を確保できるよう体制を整える所存です。

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