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2018年11月15日 (木)

「函館ハ食ベルトコロガナイ」

国内有数の観光地である函館は、同時に美食の街でもあります。これは函館に赴任した転勤族の方々も異口同音に言われるので間違っていないと思います。一方で、函館を訪れる文化風習の異なる数多くの外国人観光客の視点からは、必ずしもそのように思われていないことを知り、衝撃を覚えました。

インバウンドが急激に伸び始めた4~5年前、これからは食文化が異なるイスラム教徒も増加するということで、その食事についてのセミナーや勉強会が行政主催で多く開催されました。私もそのいくつかに参加しましたが、率直な感想は同じイスラム教徒といっても国によってその戒律、規律の厳しさは大きく異なるのだということ、そして今のところは必要以上に神経質にならなくても大丈夫なのではないかというところでした。事実、その後大きな問題として取り上げられることもなく、経営するホテルが宿泊特化で、食事はテナントに依存していることもあって特別な取組を行うことはありませんでした。また、セミナーの主催者側もセミナー開催自体が目的で、その先に踏み込んだ対策は取られていなかったように思います。

昨日、野菜料理を主体とする旧知の店に久々に顔を出しました。その店には最近、大変多くの外国人観光客が訪れているそうです。特に対外的に宣伝している訳でもないのに、訪れた外国人がSNSなどで紹介し、知らないうちに評判となっているとのことでした。衝撃を覚えた話はここからです。台湾からのリピーターと見られる観光客と話をしたところ、函館はいつもワンデイ(1日)だけだそうです。その理由を聞くと「函館は観たいものはたくさんあるけど、食べるものが無い。」とのこと。札幌まで行くとたくさんあるというのです。

台湾人は我々が思っている以上にベジタリアンが多いそうです。ベジタリアンといっても野菜ばかり食べる訳ではありませんが、野菜の中にも食べないものがあったり、みりんなどの酒の成分が入っているものは食べなかったり、食事に大変気をつかっているようです。なので、野菜料理主体で、どのようなものを使っているか説明までしてくれるこの店の存在を知って足を運んだとのこと。

2018map_2日本人の食生活に比較的近く、外国人の中で最も多く来函している台湾人ですらこのような状況なのですから、イスラム圏の国々の人達はそれ以上のことを感じていることでしょう。店主は気になって、札幌のことを調べてみると、札幌にはインバウンドの食を考える団体があり、ムスリムだけではなくベジタリアンやビーガンと呼ばれる完全菜食主義の人達向けに、市内にそのような食材のみの料理を提供できる店を紹介するパンフレットを作っていることがわかりました。さらに札幌だけではなく、帯広は商工会議所が主体となり、旭川は行政主導でそのようなパンフレットが作られていたのですが、多くのインバウンドが訪れている函館には、残念ながら公式にそのようなパンフレットが存在していないとのこと。

実は、函館にもムスリムやベジタリアンに対応した料理を提供している店も少なからずあるそうです。ただ、そのような情報が周知されていないがために、函館での滞在が1DAYになっているとすれば由々しき問題です。どうすれば良いか相談されました。誰がやるの?私がすぐに取り掛かります。

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