フルマラソンローカル大会
この秋、大都市のマラソン大会に出てみようと思いエントリーしたのが神戸マラソン。しかしこの大会は抽選となることが確実なので、同時期に行われ、かつ、まだ出場したことのない大会を保険としてエントリーしていました。結果、本命は抽選に漏れ、およそマラソンを趣味としていなければ行くことはなかったであろう滋賀県南部、甲賀市で行われる「あいの土山マラソン」を走ることになりました。
甲賀市は市といっても平成の大合併で甲賀郡の5つの町が合併してできた市で、そのうち旧土山町は鉄道の駅もない茶畑に囲まれたのどかな町です。宿をとった草津市から最寄りの駅まで30分。そこからマラソン大会用無料バスで30かけてようやくスタート地点に到着です。
しかしこの大会、30年以上の歴史のある公認のフルマラソン大会。ネットでの評価も高く、コアなマラソンランナーには人気の大会のようです。人口1万人にも満たない旧土山町にフル・ハーフ合わせて4000名近くのエントリー。地域に与える経済効果は計り知れません。そう、おそらくこの町は、30年以上前からマラソンを町おこしの手段として考えていたに違いありません。その通り、大会の運営は実にスムーズ。着替えスペースや貴重品預かり、会場のトイレや飲食ブースなども大都市の大会と遜色ありません。むしろ適度な人数のためすべての面においてストレスを感じることはありません。
問題はコースです。鈴鹿山脈の麓の町とあってその高低差は約130m(ちなみにアップダウンが多いと言われる函館マラソンの高低差は40m程度)。しかも平坦な場所はわずかで小刻みなアップダウンが続きます。難コースに加え5時間という制限時間のため広く市民ランナーには受けないのかもしれませんが、この町の規模からすると十分な参加人数、さらに真剣勝負のランナーには魅力的に映るのかもしれません。
スタート時は予報と違って小雨が降る肌寒い天気。しかしほとんど無風で、おそらくマラソンを走るのには最高のコンディションではないでしょうか。一時、ファンランにしようかとも考えていましたが、ケガなくしっかり走り込めたので、いつも通り玉砕覚悟で行けるところまで行ってみることにしました。
自分で間違ったのか陸連登録しているにもかかわらず一般ランナーとしてエントリー。登録選手に与えられる前方スタートの権利は失ったものの、フル参加者は2000名弱なのでスタートロスは20秒程度。最初の1kmはそれでも5分を切り、登りの方が多い5kmまでを概ね4:50/km前後とほぼ予定通り。ここからきつい登りがあるところは5分を超えたものの下りは逆に4:30/km台で基本ペース維持。それにしても、18km過ぎにあるという”壁”のような坂はどんだけキツイんだろう。ここまでも結構厳しい上り坂があったのに。
その18kmまでは難コースを順調にこなし、とある角を曲がると壁がありました。確かに函館山登山道より急。しかし私のランニングコースのひとつにこれとほぼ同じ距離と傾斜の坂がある。一時km8分台まで落ちましたが止まらず走り切りその後は下り。上り下り8対2の1kmを結局約6分にまとめ、そこからゆるやかな下りは4:40/km台。ハーフを超えてもペースは落ちず「これ久々にサブ3.5行けるんちゃうの」と思ったのも25kmまで。函館マラソンの時より失速まで3km頑張りましたが、厳しいアップダウンに足を奪われ急減速。残り10kmはいつものようにJOG⇒LSD⇒競歩状態となり、ラスト500mだけペースを戻すも結果この2年間5回走ったフルマラソンとほぼ同タイムの3時間40分台。これがどうやら今の実力のようです。
フルマラソンは30kmから先の辛さを楽しむものだと思っていましたが、この年齢になるとその辛さは命をも削っているのではないかと思うほど体力を奪われているような気がします。20km程度ならまだ一定スピードを持続できるので、来年はハーフ回帰しようかな。函館マラソンも、スピードが出せるうちに一度ハーフの年代別上位を狙ってみようかと思います。そして、フルを一杯一杯走るのは最後にして、ファンランの前にウルトラ100kmへの挑戦を来年の目標にすることを、レース後会場で300円のきつねうどんを食べながら決めた次第です。
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