« 荒天 | トップページ | 除雪 »

2018年1月25日 (木)

観測地点

過去最強クラスの寒波の来襲で全国的に寒い朝となり、東京の最低気温は氷点下4℃と、48年ぶりの寒さを記録したことがニュースになっていました。ここ函館でも、今朝は過去数年来経験していないような”シバれ”を久々に体感したところです。

ところで、東京の48年ぶりの最低気温というのは、かなり怪しい記録であろうと思っています。関係者もしくは興味のある方、あるいはたまたまそのニュースを記憶している人しか知らないことかもしれませんが、東京の気温等々を観測する観測地点は、3年ほど前数百メートル程、移動しました。

たかが数百メートルとお思いでしょうが、周囲の環境の違いによって日々の最低気温の平均値が1.4℃も低下しているのです。この数値は決して小さいものではなく、最早継続性があるとは言えません。事実、横浜などでは22年ぶりの寒さだったということですから、実際は東京の記録もそれくらいなのでしょう。

こんなことに目くじらを立てる必要はありませんが、地球温暖化を印象付けるため、統計の継続性や信頼性を無視して、視聴者に訴えかけていると思われるニュースはよく目にします。

このように気象データは観測地点が僅かに違うだけで、大きく異なることも少なくありません。先日、函館でドカ雪が降った時も、我家周辺は雪かき無しでは外出もままならず、函館地方気象台での観測でも短時間で記録的な積雪を記録していたのですが、朝出勤してみると函館駅周辺は早朝にもかかわらず、完璧な除雪が行われていました。実はこれ、除雪されたのではなく、函館中心部はほとんど降雪が無かったようなのです。

函館地方気象台は、今でこそ函館の人口集積地に近いところにありますが、かつては周りになにも無かったような郊外に立地し、函館山とは反対側の山に近い位置に立地しています。なので、ここでの数値が必ずしも函館市街地の気象を表していないこともままあります。これが中央区のド真ん中に観測地点がある札幌と異なるところ。いや、むしろ札幌市民の方は、中心部との気象の違いに違和感をもつケースがあるのかもしれません。

2018sekisetu左の画像は、函館近郊の今日の積雪の深さを表したものです。函館地方気象台の積雪は37cmですが、函館空港がある高松の観測地点の積雪はわずか4cmです。函館空港は全国的にも市街地に近い空港で、気象台からも直線距離で7kmほどしか離れていません。空港はやや高台にあり、雪を積もらす西風が海に抜けるため、元々積雪しずらいところではありますが、同じ市街地でもこれだけの差があります。昨夜からの雪も、函館市内は僅かに積もった程度でしたが、北へ数キロずれた地域はこのたびもドカ雪だったようです。

気象データはまだ良いとして、困ることがあるのは地震の震度です。昨夜も比較的大きな地震がありましたが、震度はその自治体で最も大きな震度を記録したところがその地域の震度として報道されます。函館では震度計がある場所の地盤のせいか、泊町観測地点が最大震度を記録することが多いのですが、この観測地点は函館中心部から20km以上離れた場所にあります。昨日も、体感的には震度1でも記録は3。

合併で市域が広くなった函館では、しばしばこのようなことが起こり、一昨年函館で震度6弱の地震があったと報道された時も、観測地点は市街地から峠を越えた旧別自治体。市街地の被害は全く無かったにもかかわらず、函館が大変なことになったかのような風評が広がりました。

ニュースは極値を強調してインパクトを与えたいのはわかりますが、誰もが信用してしまう気象の値(地震も含む)は、慎重に報道してもらいたいものです。

多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリックして下さい。

↓↓↓

にほんブログ村 地域生活(街) 北海道ブログ 函館情報へ
にほんブログ村

« 荒天 | トップページ | 除雪 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

函館の気候」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 荒天 | トップページ | 除雪 »