インバウンドの恩恵(1) ~バンコク線就航~
知っていても口外しても良いかどうか微妙となる立ち位置が増えてしまったこともあり、拙ブログの記事もつまらなくなっていると思う今日この頃。年に一度くらいは、私にしか書けないことをネタにしてみようと思います。自社のことなら良いでしょう。長くなりそうなので、2回に分けることにしました。
さて、その内々に聞いていたことのひとつ、来年夏にも海外LCC、タイ・アジアXが函館⇔バンコク線を新規就航させるとの記事が本日北海道新聞に掲載されていました。今後、宿泊施設が大幅に増加し、競争の波が襲いかかる我々函館の宿泊業界にとって明るいニュースです。
下グラフは昨年度、函館市に宿泊した外国人の国別比率を表したものです。
函館の場合、唯一毎日定期便が就航している台湾からの宿泊客が圧倒的に多く、続くのがこれも昨年は定期便が就航していた中国からの宿泊客で、この”二国”で8割方を占めます。これは、他の道内観光地と比較してもかなり偏った比率だと思いますが、それだけ定期便就航の影響は大きいということです。
一方、次のグラフは昨年度、当ホテルに宿泊した外国人の国別比率を表したものです。
函館市への入込外国人の半数以上の台湾を差し置いて、中国と並んでタイがトップです。この他にも函館では少数派のシンガポール、マレーシア、香港といったところも一定の比率を占めています。この差はいったい何なんでしょうか。
これは、当ホテルは小規模施設で海外からの団体客を受け入れていないため、定期便に乗って団体で来函する台湾や中国からの多くのお客様を受け入れられないためです。一方で、東南アジア諸国は東アジアの国々より個人、家族単位で動くことが多く、FITと呼ばれるこの個人旅行客が、当ホテルのような安価で利便性の良い立地に位置する当ホテルなどの施設に、ネット経由で予約してより多く宿泊しているという訳です。彼らの多くは成田や羽田、あるいは千歳空港から入国し、新幹線やJRを利用して来函しているものと思われます。ちなみに、一昨年までは台湾からの宿泊客の比率は上位5位にも入らないほど少なかった(函館市的には昨年度とほぼ同率のはず)のですが、昨夏のLCC就航以降大きく伸ばし始めました。
バンコクとの間に就航するのはLCC。個人旅行客が大半を占めると思います。タイ国民にとって、函館は比較的知名度も高く、日本国内でも人気の観光地であると聞きます。函館にとっても、当ホテルにとってもバンコク線就航は大変有難いニュースです。
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