函館にフルマラソン(3)
2016年6月26日早朝、フル、ハーフが同時開催されることになった「函館マラソン2016」スタート地点である、函館市千代台陸上競技場に続々とランナー達が集まってきました。北海道新幹線開業からちょうど3ヶ月が経過したこの日、「開業記念」の冠をつけ、紆余曲折の末フル4000名、ハーフ4000名の定員を設定した結果、フルは3日で定員到達、懸念されたハーフもほぼ定員に達し、当日の棄権者を除く約7000名がスタート地点に並ぶと競技場のフィールドはランナーで埋め尽くされました。
強風、時より小雨が降るあいにくの天候の中、国内エリート選手150名を含むランナー達は函館の街を駆け抜けていきます。午前11時を過ぎたころ、36km地点にある「緑の島」の第10エイドに、先導車の白バイとともにフルの部のトップランナーが現れました。この第10エイドには函館マラソンの特色を出そうと、函館ならではのミニ海鮮丼や冷やし塩ラーメン、スイーツや果物を用意していました。36kmも走ってきたランナーが本当にこんなものを食べるのかという疑念は杞憂に終わり、スタートから3時間半ほどたったころからこのフードエイドは賑わいだし、各々700~800食用意した食べ物はほぼ完食状態となりました。
細かなアップダウンと普段以上に強い西風に、ランナー達は苦戦を強いられたようですが、走る分には問題ない肌寒いくらいの気温に、想定していたより平均タイムは悪くありませんでした。距離表示の見難さや、フル・ハーフ同時開催だからこその問題点など、第1回ならではの至らぬ点も指摘されましたが、当然、これらも踏まえ、次年度以降は改善されていくことでしょう。函館市内では今年度新たな道路も新設されることから、将来的にコースの再検討もされることになろうかと思います。
前日、明らかにランナーと分かるいで立ちの人々で、普段とは趣を異にしていた函館駅周辺。このうち何割かは、友人や家族とともにこの街の食を楽しみ、また何割かはもう1泊して、ゆっくり函館観光を楽しむのでしょう。ボランティアとして参加した市民は2500名。市街地を走るマラソンとあって、沿道の声援も途切れることが無かったと聞きます。これは最早、単なるランニングの大会ではなく、函館市を代表する一大イベントです。
2011年1月に綴った妄想は、5年半の月日を経て、昨日、実現に至りました。(完)
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