ランチパスポート函館
昨年来、全国各地で発売され、多くのメディアにも取り上げられ、大きな話題となっている「ランチパスポート」の函館版が、先月25日に限定販売されました。私、恥ずかしながらこのような情報に疎く全く知らずにいたのですが、3月26日の新幹線開業日早朝、函館駅での出迎えイベントに参加した際、同業者からこの話を聞き、駅の本屋にまだ貴重な在庫があるとのことで、オープン仕立ての駅書店で運良く購入することができました。
観光客向けの本ではないので、市内至る所、私の家の近所のお店も複数出ており、大変便利。それ以上に、瞬く間に全国展開されるだけあって、そのお得さ加減に驚きました。曜日や数量など限定されているものもありますが、通常700~1500円くらいするランチ(営業時間中OKのものもあり)が、パスポート提示でいずれも税込500円で、3ヶ月間1店舗3回まで使えるというのです。これがわずか1000円余りで買えるのですから、1冊あたり数十万円お得というのもあながち誇大広告でもありません。私のように、昼食の95%以上が外食というビジネスマンには何ともありがたい1冊です。
中に掲載されているお店や食べ物についての感想は、様々なブログなどで紹介されているので、別な観点から私見を述べたいと思います。購入後、3件ほど掲載されているお店でランチを頂きましたが、いずれの店もこのパスポートを持ったお客さんで大繁盛でした。店側としては、お客さんが多すぎても利益率が低下して困ることもあろうかと思いますが、やり方によっては費用対効果絶大の広告になります。
特に、あまり知られていない住宅街の一角にあるような個人経営のお店などでは、知られるだけで顧客開拓に繋がります。私が行った中でも、割引としてはその店通常の割引と大差はなかったものの、家の近所で味もまずまず、知ってはいたものの駐車場が無いものと勝手に思っていたのがあることがわかり、今後、パスポート無しで間違いなく利用することになると思います。
一方、おそらくこのパスポートを作るにあたり、企画側は市内ほとんどの店に打診したものと思いますが、効果を感じられず、またはこのパスポートの価値を見出せず、断ったり、知らずのまま営業を続けている店の多くは、この間または永続的に大きな負の影響を受けるはずです。特に市民を対象とする飲食店は、このパスポートを持った人が3ヶ月の間、メリットを得ようと掲載店を回る分、確実に売り上げが落ちるはずです。それくらい、パスポート掲載店は多くの人で賑わっています。私もそれほど多くないにせよ、通常昼食を食べる店に行く割合は3分の2くらいに減ることになるでしょう。加えて昼ごはんのレパートリーは3ヶ月後、間違いなく増えているはずです。
先日、パスポートに掲載していない、月1くらいで通う駅近くの飲食店で食事をした際、店の主人が「新幹線が開業してもさっぱりだよ」と、呟いていましたが、「そのせいではありませんよ」と、心の中で返答しました。商売、何事も目ざとくいかないと。自戒をこめて・・・。
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