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2016年1月15日 (金)

チャイニーズバブル崩壊の影響

China年明け後、日本の株式市場は下落の一途。昨年末まで巷に広がっていた、日本経済のなんとなく楽観的な見通しは一転しています。きっかけは中国株式市場の急落です。上海総合指数はバブル相場崩壊後の、典型的な2段下げに突入しています。

現在の中国経済は暗雲が立ち込めているものの、実態はまだバブルの最後の余韻に浸っている状況にあると思われます。これは日本の1990年代前半と酷似しているといって良いでしょう。先行指標である株式や不動産の相場が完全に崩壊していながら、国民生活のバブル感が絶頂だったのは相場のピークから1年以上経過した1991年。同様の状況にある中国も、これから実態経済の悪化とともに、あるいは何らかの突発的な悪材料によって急激に萎んでいくものと考えられます。

我々にとっても他人事ではありません。函館の観光業界が、想定以上に回復しているのもインバウンド、特に中国人観光客の急増によるところが少なくありません。本来なら落ち込んでもおかしくなかった新幹線開業前年、対前年で大きく数字を延ばすことになるのは中国を含む大中華圏の観光客によるものです。このような状況下、北海道新幹線の開業を迎える訳ですから、当地の先々に対する期待感は日本国内の何処よりも高い温度となっています。

ただ、冷静に考えると新幹線の開業効果とインバウンドの増減による当地入込客数へ与えるインパクトは、新幹線に乗ってくる外国人観光客なども想定すると、後者の方が大きいものと考えなくてはなりません。おそらく、新幹線開業直後や、青函DCも行われるトップシーズンは想定通りでも、近年最高の入込になるであろう今下期との比較で、新年度のオフシーズンは想定外の落ち込みを”想定”しておく必要があるかもしれません。チャンスとピンチは、常に一緒にやってくるものです。

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