ひとつ上の舞台
現在、日本の夏の風物詩ともいえる、夏の甲子園大会が行われています。残念ながら北海道代表の2校は初戦で姿を消してしまいました。特に春の選抜準優勝校を相手に、南北海道大会決勝で完勝して甲子園に駒を進めた伝統校の北海高校は開会式直後の試合でまさかの大敗。おそらく、このチームが1イニングに二桁失点をするなど、練習試合を通じても無かったことなのではないでしょうか。これが、球児達の夢の舞台、甲子園の恐ろしいところかもしれません。普段プレーする場所と全く違う環境。夢の舞台に立つ達成感と高揚感が、実力以上の力を発揮させることもあれば、その逆もあるということです。
先般、次男が所属する中学野球部の全道大会の応援に、遠く稚内まで行ってきました。北海道の中学野球部でプレーする子たちにとって、中体連の全道大会は甲子園のようなもの。私の母校でもあるこの中学においては設立以来の初出場です。開会式では予選を勝ち抜いてきた18チームが、夏の甲子園と同じ行進曲「栄冠は君に輝く」を吹奏楽隊が演奏する中、それぞれの地区の優勝旗を先頭に行進。この姿に元高校球児の私は感銘を受けました。
初戦の対戦相手は地元稚内の中学校。開催地枠の出場ではなく、宗谷地区を優勝した実力校です。向こうは普段使い慣れた野球場で、吹奏楽付きの全校応援(たぶん)。完全アウェイなムードに飲まれたようで、初回、ミスが続いて先制を許しました。一度は追いついたものの、ことごとくミスが絡んで失点を重ね、最後は逆に相手の攻守に阻まれての惜敗でした。
函館での戦いでは考えられないミスの連鎖。しかし、相手に付け入る隙もあっただけに、予選時のようにいつかはひっくり返せると思って見ていましたが叶いませんでした。ここまで来れたことの達成感、全道に出たいという強い思いで戦ってきた予選との思いの差が出たような試合でした。本人達は、もちろん勝つつもりで戦っているのでしょうが、微妙にメンタルに差があるように感じました。私自身も、惜敗ながらそれほど悔しくなく、むしろここまで来れたことに感謝の気持ち。これが予選の戦いだったら、悔やみきれない敗戦なのだと思いますが。ひとつ上のステージで結果を残すためには、選手もチームも親も、もっと高い志を持つことが必要なのでしょう。
上のステージを経験した選手は、ここで勝つことが目標になるはずです。私も道大会出場だけでは満足できなくなりました。いつか息子に、更に上の舞台に連れて行ってもらいたいものです。
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