消滅都市?
今日の函館新聞トップに余り嬉しくない記事が載っていました。函館市の人口が3月末の時点で27万人を割り込んだというのです。10年余り前に旧4町村と合併した時には30万人を超えていたので、この10年間で1割以上減少したことになります。
函館市の人口は旧4町村との合併前、1980年頃に約32万人でピークを迎えました。大企業が無く、県庁所在地でもない函館は、基幹産業であった北洋漁業と造船業の衰退で、全国の地方都市に先駆けて人口減少が始まりました。初めは郊外衛星都市への流出という形で、その後は北海道独特の札幌一極集中の波に飲み込まれる形で人口減少を加速させていきました。
平成の大合併による合併は、都市圏を構成するベッドタウンではなく、国策もあったのでしょう、過疎に悩む津軽海峡から太平洋に面した漁業中心の4町村との合併になりました。元々減っている中、過疎が進む町村と合併した訳ですから、この結果は以前から見えていたことでもあります。
函館のベッドタウンは人口約5万人の北斗市と3万人の七飯町です。事実上の函館圏の人口はこれらを加えた約35万人です。函館からの流入で道南圏で唯一人口が増加していたこの2自治体も近年は頭打ちとなり、函館市だけでなく圏域もこれから急速に過疎化が進むことになります。「地方消滅」という本が話題となりましたが、この地域はいち早く現実の問題として直面することになるかもしれません。
国の制度を抜本的に変えない限り、あるいは大都市圏を襲う大災害でもない限り、地方の人口減少は止まることは無いでしょう。
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