プロスポーツチーム
私が子供のころ、プロのスポーツチームといえばプロ野球のみ。だからみんな、野球に熱狂し、グローブを持っていない子はほとんおりませんでした。その後、Jリーグが誕生し、バブル崩壊後の不景気から実業団チームが減少、今や多くのスポーツでプロ契約選手なるものが存在します。野球、サッカー以外にもバスケットボールのbjリーグは、プロチームのみで構成されています。
かつて、プロのスポーツチームは大都市圏の特許だと思っていましたが、現在は今後設立予定や企業がバックについたスポーツチームを含めると、都道府県の県庁所在地クラスでプロのスポーツチームが無い都市はほとんどありません。上の図は、独立リーグを含むプロ野球、Jリーグ(J1~J3)、バスケットのbjリーグのチームがある都市をプロットしたものです。
注目は北海道。確かにチームはあります。しかし、すべて札幌。北海道の地方都市に住む人は、未だプロのスポーツチームは大都市の特権と思い込んでいます。特に大企業の無い函館においては、プロのスポーツチームを創設することなど、夢物語と考えていました・・・勝手に。
もちろん、あらゆる競技でチームの運営がうまくいかなかったり、リーグ自体が消滅してしまったものもあります。プロスポーツですからリスクはつきものです。ところが、以前もブログに記したbjリーグのように、成功を収めている地方のプロスポーツチームがあることも知っておかなくてはなりません。このたび、bjリーグ社長の計らいもあり、アルビレックス新潟の本拠地でプロバスケットボールの試合を視察してきました(写真は新潟VS盛岡)。
3500名入る会場はほぼ満席。やはり高校生くらいの学生が多いものの小さな子供から年配の方まで、幅広い層が地元チームを応援していました。注目に値したのは試合以外を含む演出です。ホームの選手はピンスポットをあてて派手な音楽とともに紹介し、試合中も独特の音響が止むことはありません。インターバルにはチアリーダーがパフォーマンス。それを見て、小さな女の子が振り付けを真似ていたのが印象的でした。チームが運営するチアリーダースクールの子供たちのみならず、そのお母さんチームにも大観衆の前で踊る場面もあり、それをお父さんやおじいちゃん達が一生懸命ビデオ撮影をしていたのが少し滑稽でした。これも観客動員のための演出でしょう。
こんなチームが地元にあると、同じ競技をクラブ活動でしている子供たちもやりがいが出るでしょう。かつて、ほとんどの小学生の夢がプロ野球選手だったように。地方都市同士の戦いに郷土愛も芽生えること間違いありません。札幌VS函館のような北海道ダービーが実現したら盛り上がること間違いなし。チームが無い我々はCSくらいでした試合を見ることはできませんが、優勝争いをしているチームなどは地元の地上波で驚くような視聴率を上げている例もあると聞きました。また、娯楽の少ない地方のチームほど成功しているとのこと。これぞ地方創生のヒントでしょうか。
もちろんリスクもあることです。特にbjリーグは日本バスケットボールリーグとの並列が、今や社会的な注目を集める話題となっています。同じレールが敷かれているとは限りません。しかし、検討する価値があるからこそ視察までした訳です。
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