大間原発訴訟口頭弁論
大間原発差し止め訴訟の第1回口頭弁論が、昨日東京地裁で開催されました。法廷に立った工藤函館市長は、大間原発の危険性と、建設再開に関わる問題点を訴え、その内容は全国ニュースにも取り上げられるなど、注目を集めました。
大間原発の危険性については、以前にも記したので詳しく触れません。訴訟の争点になると思われるのは、建設再開に関わる矛盾。大間原発は福島の原発事故を受けて、建設が中断されたにもかかわらず、未だ再稼働されない既存の原発とは異なり、福島原発事故以前の旧建設基準をもとに建設が再開されていることです。すなわち、大間原発は新基準による規制項目、①位置、構造及び設備が災害の防止上支障がない、②技術上の基準に適合する、③保安のために必要な措置を講ずる、を満たしていません。多くの既存原発は、これを満たしていないため、あるいは確認されないため再稼働がなされていないのに、世界で初めてフルMOXを使用する未知の原発建設再開を、時の民主党政権は認めてしまったのです。
市長の説得力ある弁論に対し、国側は問題点に対して反論することなく、自治体である函館市に訴える権利は無いと門前払いする構えです。これには、当事者でなくとも憤りを感じた人も多かったのではないでしょうか。この問題、近くに原発がある自治体の住民のみならず、関心のある国民も多いはずです。多くのメディアは、泣き叫ぶ県議を面白おかしく長時間扱う前に、もっと報道すべきことがあると感じた昨日でした。
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