函館駅前再開発明暗
北海道新幹線開業まで2年を切り、函館市内では様々なプロジェクトが動き出していることは既に記しましたが、ここにきて一部事業に見直しや中止の動きが出ています。
ここ数日新聞報道されていますが、事前に情報は伝わっていました。まず、現函館駅に隣接して建設される予定だったJR北海道グループ直営ホテル「JRイン」の計画が、当面凍結されることになりました。つい先日、地質調査を行っていたのですが、このところの資材高騰と人手不足から建設費が嵩み、採算が取れないため延期するとの一報が先週届いておりました。もっとも、昨年来の本業での諸問題との絡みも無縁ではないようです。同じく白紙撤回した新函館駅前のホテルは別次元として、同業の我々としてもある程度理解し、この規模であれば新幹線開業で十分吸収できると思っていたので、ほっとするというよりは駅前の活性化に水を差すイメージで受け取っています。
もうひとつは、JRイン建設予定地と駅を挟んだ反対側、市とJRが所有する1万㎡に及ぶ遊休地。地元業者が観光関連施設を建設予定でしたが、ホテル断念と同様の理由で白紙に戻りそうな雲行きです。こちらは入札時から紆余曲折があり、計画の内容や実現性に当初から懐疑的な声が多かった案件でもあったので、それほど驚きはありません。無理に観光施設など造らなくとも、市民も集える何らかの施設にした方が、駅前活性化に繋がると思える、駅隣接のもったいない敷地です。
函館駅正面では、「旧和光ビル」が既に解体され、高層マンションも兼ねた複合施設建設に生まれ変わる予定であり(写真)、さらには函館アリーナやフットボールパーク、そこに通じる外環道路の整備も進んでいます。新幹線関連設備も含め大型重機がフル稼働に見える函館及び近郊ですが、光の陰で思わぬ足踏み。浮かれず動向を注視していかなくてはなりません。
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はじめまして、函館で会社員をしているNORと申します。
地元の実業家であり、異業種の生の意見を知ることができるブログとして、いつも更新の度に拝見させていただいております。
今回のブログの記事ですが、JR北海道がホテル建設を凍結したという記事を見て、私個人的には妥当な判断をしたと思っております。
新幹線開業で地元の経済界やマスコミ等は、新幹線が開通する事で効果や期待感ばかりを主張していますが、長い目で見ればこれから人口がどんどん減少し、消費を引っ張っている団塊の世代が介護世代に入ることを考えるとホテルなどを建設してもどうかと個人的に思っておりました。
それよりも駅テナントに足りない施設(コインロッカー、サイクリング貸出、保育園)など市民や観光客に必要な施設をJRには立ててほしいと感じています。
今、函館にUターンして住んでみると函館はとても不便に感じます。都心(大門地区、五稜郭)の集客が落ち、美原地区や昭和地区、北斗市の七重浜地区などの郊外に中型規模のショッピングモールが点在してとても生活にくい印象です。
駅前の遊休地には、公的な施設を建築するという貴殿の意見に賛同します。
私見ですが市役所が駅前から離れたところではなく、駅前にあれば役人や市民もお互い便利だと思いました。
これからも市民の立場として、駅前の再開発に注視していきたいと思っております。
最後に、乱文長文大変失礼したしました。
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投稿: NOR | 2014年5月23日 (金) 23時42分