悲願サブ90達成
函館が春のバル街で賑わっていた昨日、私は今年最初のマラソン大会となる伊達ハーフマラソン出場のため遠征していました。北海道伊達市は函館から高速を利用して車で2時間ほど。車でも、JRでも移動時間において札幌と函館の中間にある街です。道内でも雪が少ないことで知られており、そのため毎年北海道で一番早いハーフマラソン大会が開催されています。
ハーフだけで定員2500名、その他の距離を合わせた出場者は4000名余りの大会ですが、人口は35000人程の街の規模からすると年に1度のビックイベントです。随所に「歓迎伊達ハーフマラソン」のフラッグが掲げられ、会場に近づくと多くの誘導ボランティアが、会場近くに設けられた複数の臨時駐車場に、スムーズに車を導いていました。ランナーは道内各地からやってくると見られ、駐車場には地元の室蘭ナンバーより札幌や函館ナンバーが目立っていました。私のRUN仲間も数多くエントリーしており、会場では声を掛けたり掛けられたり。そう、北海道は例年3月下旬から4月上旬まで雪に覆われており、この時期に出場するランナーは、そんな環境の中でもトレーニングを続けている、本格派市民ランナー。比較的大きな規模の大会ながら、極めてレベルの高い大会です。
私も例年であれば記録を狙える状態にはなっておらず、毎年参加を見送っていましたが、急遽エントリーすることになった今年は、ひと月半ほどでハーフを走れる足を作りました。自己ベストを出す人が多い大会ではありますが、今年最初なだけに、そこそこのタイムで走れればというつもりでスタートポジションへ。スタートは目標タイム順に区切られていましたが、私の想定タイム1時間20分から1時間40分のという大雑把なゾーンはすでに長蛇の列。このハイレベルな大会にこの区切りはないだろうと唯一の不満でしたが、私はやむを得ず?1時間20分以内の後方に位置取り。このおばちゃん1時間20分で走れないだろうと見受けられる人もおり、最初の1km4分以内で突っ込んで、迷惑を掛けないように心がけました。
そんな訳で、最初の1kmは4分5秒ほど。スタート直後のロスを考えると実質3分50秒台か。混雑は少なくその後も4分そこそこのハイペースで進みますが、これは緩やかな下りのため。事前に前年走った人のブログでチェック済です。4km過ぎ、私を抜いていったのはあのおばちゃん。只者ではなかったようです。このあたりから道幅が狭いサイクリング道路に入りますが、サブ90ペースの集団は問題なし。5kmの通過が20分10秒台と今年初ハーフの割に極めて順調。しかし緩やかな登りとなった7kmのラップから4分20秒台に落ち、まあ、いつものハーフペースかと。
10km手前から登りがきつくなりますが、10km通過は42分10秒台。これ私の10kmベストより速い。もしかしてと思ったのもつかの間、視線の先にはさらに強烈な登り坂が。これが噂の伊達トンネルの坂。これもチェック済みではありましたが、トンネル手前の登りは想定以上。ペースは目に見えて落ち、並走するランナーと「きついですね・・・」と慰め合いました。トンネル内でGPSが切れたため、この1kmのラップを確認できませんでしたが、5分を超えていることは体感的に明らかです(後で調べると5分6秒でした)。幸いだったのは、トンネル内も登りが続くと思い込んでいたのが、比較的緩やかで、しかも空気が冷たく急に楽になったこと。しかしこの時点で、サブ90は完全に眼中から消えました。
その後は4分20秒/km余りにペースを戻し、14km通過がジャスト1時間。函館ハーフの湯川折り返し、13.9km地点はいつも1時間を超えていることを考えると自己ベストは十分可能。しかもこれから下りが続くことだし。普通、ハーフで15kmを過ぎてペースを上げることは(私の場合)不可能に近いのですが、このコース、ラスト6kmほど延々と下りが続くため、自ら落とさなければ自然とペースアップ。残り5kmを切って4分10秒/kmを切るというのは私にとって初体験。18km地点で完全に消えていたサブ90が蘇りました。残り3km、4分15秒/kmで行ける・・・普通なら諦めるところですが、実際4分10秒を切っている・・・。
後はこのペースさえ落とさなければと、私の前を走る年配のランナーに必死についていき、残り500メートルでこれを逃すと2度と無理かもと、そのランナーを抜き、ゴールが見えたところでようやく確信。1時間29分43秒。ぎりぎりながらハーフサブ90達成でした。ゴール直後は一人で「ヤッター」と、つぶやき大満足。アームガードと手袋を必要とする寒すぎるくらいの気温ながら快晴微風の絶好のコンディションと、後半下りが続く独特のコース形態に助けられた形ですが、遂にハーフサブ90の仲間入り。本格的に走り出して8年目、48歳にしての達成です。
少し気になったのが、私のGPSウォッチの計測では、走行距離21km弱。公認コースではないため、少し短いのかも。あと100mあったら私のサブ90は幻です。まあ、いいか。
公認大会でないにもかかわらず、この大会の人気が高いのは、ゴール後の演出にもあります。地元の特産品を扱う屋台が出店し、ゴール地点に広がる芝生の公園では、ランナーたちが飲食を楽しめる環境にあります。どうやら、市外から多くのランナーが集まるこの日に合わせ、食のイベントを行っているようで、ランナー以外の市民も数多く集まっているようでした。 残念なのは、車での来場が多いためアルコールの提供がなく、支出が食事に限られ、抑えられてしまうところでしょうか。函館フルマラソンのスタートゴールを予定している、陸上競技場がある千代代公園は、一般車両の乗り入れ規制があり、屋台の出店や飲食が可能な場所です。車での来場は限られ、道内外から参加する多くのランナーは、汗の出きった体に麦酒注入可能な状況にあるはずです・・・。
次の悲願は函館フルマソンの開催と成功です。明日、函館ハーフマラソン実行委員会で、今後のスケジュールが示されることと思います。
多くの人に読んで頂くため、参考になったらクリック」して下さい。
↓↓↓
« 間もなく完成新客室 | トップページ | 函館フルマラソン検討結果報告 »
「函館のスポーツ」カテゴリの記事
- 改めて重要スポーツコンベンション(2024.09.26)
- 函館マラソンウィーク(2024.06.27)
- 今年は違うぞ!ファイターズ(2024.04.06)
- 函館マラソンはオリンピアンの前哨戦?(2024.03.12)
- 補強が凄い!今年の日ハム(2024.01.15)
「函館にフルマラソン」カテゴリの記事
- 函館マラソンウィーク(2024.06.27)
- 函館マラソンはオリンピアンの前哨戦?(2024.03.12)
- 間もなく2023函館マラソン(2023.06.19)
- 2023函館マラソン エントリー受付中(2023.02.25)
- 函館マラソン 3年振り開催へ(2022.07.01)
齋藤さま
こんにちは。
サブ90おめでとうございます。
これからも続けられることを祈っています。
一回越えるとあとは大丈夫だと思います。
私も年3回(社内の駅伝大会、北海道マラソン、函館ハーフマラソン)の出走に備えてここ2、3年の不甲斐なさを打破すべく、初心に戻って駅伝の練習から始めました。
駅伝といってもモエレ沼公園をひとり4.3㌔、ひとチーム5人のリレーで走ります。
6月の中頃に200チーム以上参加する大会でなかなかの盛り上がりです。
北海道マラソンは3時間半切り、函館ハーフは
年代別入賞を目指して頑張りたいと思っています。
遅くなりましたがサブ90おめでとうございます。
自分の時を思い出しながら喜んでおります。
これからもお互い頑張りましょう。
札幌市 小川 聡
投稿: 小川聡 | 2014年4月22日 (火) 11時09分