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2013年11月28日 (木)

JR北海道特急減速減便の影響

Dsc_1373このところの不祥事や気象条件でやむを得ない場合を含め、函館⇔札幌間の特急が急遽運休となったり、ダイヤ改正によって減速減便となった際、多くのマスコミから取材の電話が入りました。「観光への影響はいかがですか?」と。彼らからするとネガティブなコメントを期待しているのでしょうが、その都度こう答えています。「今のところ、全く影響はありません。」

これは嘘ではありません。今年の函館観光は特殊要因もあって好調で、さらに外国人観光客の増加や景況感の改善によってその勢いは未だ持続中です。当ホテルではオフシーズン入りした11月の宿泊客も対前年を大きく上回り、来月も予約動向から上回ることは確実です。もっともオフシーズンでその絶対数は減っており、あくまで前年対比の話です。

マスコミは減速減便の影響を不安視していますが、特に函館の場合5~10月のオンシーズンとそれ以外のオフシーズンでは倍以上の観光客入込数の差があり、ある意味経営的にはその差を供給に反映させるのが妥当。意図的ではないにせよ、このたびの減便は需要との対比では極端にバランスを崩すものではありません。もちろん年末年始の多忙期や、利便性という意味では影響がありますが、平時においては目立った影響が出ていないのが現実です。

影響があるとすればビジネスユース。私が札幌に出張する際、乗りたい時間帯の列車が満席だったり運休になっていたということが幾度もあり、予定が決まったら極力早く指定を取ることにしています。また私の周辺でも、航空機やバスを利用する人が増えており、事実、札幌⇔函館間のJR利用客、先の予約動向も対前年で明らかに落ちていると聞きます。最近、当日予約のビジネス客の宿泊が増えているような気がしていますが、それが利便性の低下に起因しているとしたら皮肉な結果です。駅周辺のホテルにとっては、JRの急な運休はほぼ間違いなく宿泊需要の増加につながります。来れない人より帰れない人の方が多くなるからですが、それらが良い需要増ではないのは明らかです。

年末年始や連休など、一時的な多忙期を除き、現在の運行状況ですぐに函館観光に影響が出ることはありませんが、乗り継ぎなど不便な状況が続けば、ジワジワと客離れが進むことは否定できません。また、来年のオンシーズンまでこのような状況が続けば、その影響は必至です。多くの問題を抱えていますが、一時も早く特急北斗の車輌不具合の原因を究明し、通常ダイヤに戻ってほしいのは函館の観光関係者共通の思いです。

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