函館のおかしなところを正せ(5)函館山登山道渋滞編
このブログで取り上げて2年が経過した、函館山ロープウェイ休業期間中の函館山登山道の大渋滞。ある業界団体が要望書を提出するということで、観光協会の立場としては動向を見守るだけでしたが、一昨年もそして昨年もこれといった有効な対策が取られることはありませんでした。幸い、昨年暮れに開催された渋滞対策会議から私も呼ばれるようになったため、早期解決のため積極的に発言してきました。「一般車輌の規制を延長する、何でこんな簡単なことができないの」と。
問題は数年前から指摘されており(詳しくはこちら)、すぐにでも取り掛かるべきことなのに、一昨年は看板等を増加したのみで効果は薄く、昨年は根拠となる実態調査で渋滞時の車輌台数をカウントのみ。これを元にようやく車輌規制かと思いきや、住民理解が必要・・・警察を説得できない等々で、実施は次年度以降との雰囲気になってきたので、時として人間関係にヒビが入ることもあるきつい言い回しで詰め寄りました。「いつやるの・・・今年でしょ」。
嫌われるのは承知の上、普段は問題を多々指摘しながら、発言に責任が発生する会議の席では先送りという甘い言葉に丸めこまれる良い人が多いことに危機感を覚えていました。もちろん、役所の担当者が普段は同じベクトルで仕事をし、言えば動いてくれる人だと分かっていたこともありました。幸い、業界の重鎮が味方に回ってくれたこともあり、今年度は全期間規制延長は無理でも、実証実験という形で、ロープウェイ休業期間中の週末だけでも一般車輌の規制を行う方針で進めることになりました。
警察との話し合いにも同行しました。確かに説得に苦労する役所は、警察に分が悪いのが見て取れましたが、私はマラソン絡みで面識もあったので、ここでも引くことなく強気に発言しました。「数年前、人の命に関わるような事象も起きました。逆に見過ごしても良いのか」と。
結果、住民理解を得て、周知徹底できれば10月下旬のロープウェイ休業期間中、各2回ある金曜、土曜の16時から21時まで(日没時刻の関係で開始解除とも1時間早める予定)、試験的に一般車輌の規制を行う方向で了承されました。現在、関連町会に説明を行い、来月にはこの件でパブリックコメントを募集する予定となっています。
長年、観光関連業界で指摘されていた問題がひとつ、今年度解決に向けて動き出します。
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