スポーツ施設は観光資源
先日、北海道内のみならず全国のサッカー界に精通し、自らも育成年代の大会やリーグを主催されている方が当ホテルにご宿泊され、お話をさせて頂く機会がありました。息子が少年サッカーをやっていたことから、関係者の間では有名な氏のブログをしばしば拝見し、その中で拙ブログも紹介されたこともあったので関心をもっていましたが、まさか直接お話できる機会が来ようとは思ってもいませんでした。
以前からこのブログでスポーツコンベンションの重要性に何度も触れていますが、氏の活動は正にその先進事例です。春休みやGWに伊達市や室蘭市で行われる氏主催の少年サッカー交流大会には、道内各地から協会主催の全道大会以上のチームが集まり、その間、周辺観光地を含めた宿泊施設に延べ数千泊にも及ぶ宿泊需要を生んでるといいます。石川の和倉温泉や、茨城の波崎、三重の伊勢など、道内自治体の発想からは、一部を除いてまだ出てこない「サッカーツーリズム」への取組みを紹介してもらい、これからはこういう取組みが必要だが行政任せでは遅々として進まないと・・・同感。
そんな中、2年後に人工芝のサッカーグラウンド2面を擁する日吉多目的グラウンドや函館アリーナが完成する函館の動きには一目を置いているとのことでした。スタジアムを郊外に造りたがる日本とは異なり、ヨーロッパのサッカースタジアムの多くは街の中心部にあり、ランドマーク的存在だといいます。地方都市にも数万人収容可能なスタジアムがあり、そこを目指して内外から多くの人々が集まっています。日本のスポーツ施設もそのような観点から、市民の運動の場としてだけではなく、誘客のための観光資源と考えるべきだと・・・共感。
函館のスポーツ施設は過去、設計段階でわかっていたはずがらJリーグ仕様少し足りない陸上競技場、ナイター設備設置のチャンスがありながら旭川に先を越された野球場(今年のプロ野球開催は旭川4試合、函館平日1試合のみ)など、少し残念なものが多かったのですが、2年後に完成する二つのスポーツコンベンション施設には大いに期待しているところです。アリーナには既に全道レベルのスポーツ大会や、複数の5000人規模のコンベンションが内定していると聞いています。建設にかかる経費を疑問視する声もあるようですが、その驚くほどの経済効果を後に知ることになるでしょう。
日吉多目的グラウンドもただの運動公園にしてはいけません。まだ妄想段階ですが、大きな経済効果を生むであろう新たなスポーツコンベンションへの取組みを開始したばかりです。長くなるので、新しい夢は別の機会に譲ります。
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このブログは、せっかく所々いいことを書いてあっても、公共のお金に対する考え方があまりにもユルユルなのでガッカリさせられることが多々あります。あなたは自分のホテルで同じようなユルい考えの投資をできるのですか?
>ナイター設備設置のチャンスがありながら旭川に先を越された野球場(今年のプロ野球開催は旭川4試合、函館平日1試合のみ)
かつての試算でナイター設備を整えた場合、年間維持費が3000万かかるとされています。
http://www.ehako.com/news/news/8284_index_msg.shtml
3000万というのは相当ゆるい試算で、函館の海風による衝突物、塩害、降雪などの対策費用を考慮しているとは言い難いものです。まともなナイター設備を整えたら最低でも倍はかかるはず。
まあ、仮に3000万で収まったとしましょう。それでも旭川並みに可能だったとして年間四試合ですか?
オーシャンスタジアムは20000人収容できるとされていますが公式試合では1万人も集まりません。
まあ、百歩譲って2万人集まったとしましょう。80000人の集客効果のために年間3000万ですか。あまりにも馬鹿げていますね。そもそも野球などどこでも見られるのですからごく近隣の人間しか来ません。経済効果など微々たるものです。
実際にはプロ野球でしか使われないということはないでしょう。しかし、だったら他に用途があるかと言われれば相当な疑問が残ります。
「旭川に勝てないことが残念」なのですか?
単にないものねだりなだけではないのですか?
それは本当に意味のあることですか?
投稿: | 2013年5月25日 (土) 22時50分