ハイレベル中学入試
函館は伝統ある私立高校が多い街ですが、私の在学中には無かった全国区の知名度を誇る私立中学、函館ラサール中学も存在します。当然入学には試験があり、難易度は高いと聞いておりましたが、私自身かつて同高校の合格歴もあったので、もしかしたらと志望してない息子に受けさせてみました。
試験は1次と2次があり、特に1次は函館から毎年数名しか合格者が出ないとのこと。試験会場は首都圏など全国5ヶ所にあり、60名の定員に対し応募者は約1100名。もっとも掛け持ち受験などで多数の辞退者が出るため、合格者は600名以上。倍率は1.6倍ほどとのことでした。2次試験は地元枠というものがあるらしく、函館市内や近郊の合格者の多くはこちらで決まると聞いていました。
結果を見てびっくりしました。函館会場では約50名ほどの受験者がいたのですが、合格者はわずか1名。もちろん愚息であるわけはなく、遭えなく撃沈。合格率でいうと2%です。一方、東京会場では約600名が受験して合格率は約60%、大阪会場の合格率は70%を越えます。おそらく地元の難関私立中学を第一志望とする小学生が腕試し的に受験する結果でしょう。私自身、大学入試を経て身をもって感じたのですが、良くも悪くも都会と地方では入試に対する考え方、取組みに想像を絶するくらいの差があります。偏った見方をすれば、学力よりも試験に合格するためのテクニックの差です。ただ、これくらいになると絶対的なレベルの差もありますが。
さて愚息。万が一、2次試験で真ん中くらいで”余裕”の合格となっても、合格者全体の中では確実に下位4分の1以下。スーパーな子達もいる中で、揉まれて自らのレベルアップをさせることができるか、早くから落ちこぼれて辛い”6年間”を送るか。・・・と、極端なことを考えると無理させることもないかなと。幸い志望していた中学に合格できたこともあり、親子同意で2次受験は辞退?しました。
正直、この年代、最低限の勉強はしながらも多くの友達をつくり、スポーツなどを通じて人との付き合い方を学んでほしいと思っています。余り深く考えていませんでしたが、気が付けば小学生にして受験生となっていたことが、子供にとって良いことなのかどうか悩ましいところです。
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