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2012年9月12日 (水)

少子高齢化と都心回帰

Dsc_0333函館では今、中心街活性化策としてビルの立替を核とした二つのプロジェクトが動き出そうとしています。ひとつは函館駅前の一角にある和光ビル(旧和光デパート・写真)、もうひとつは函館の都心(とも言えなくなってきたが・・・)、五稜郭交差点に建つ旧グルメシティ五稜郭店です。いずれも官民協力の上、低層部分を商業施設、上層部をマンションとした十数~二十階程度の高層複合ビルに建替える計画です。

かつて地方都市の都心といえば、駅近くなど交通の要所に、デパートが核店舗となり周囲にテナントビルや商店が集まって、それなりの賑わいを見せていました。それがバブル期(死語?)あたりを境に、自動車社会の全盛とともに広い駐車場を擁した郊外型店舗に需要を奪われ、地方都市の都心部の多くは目に見えて衰退していきました。

函館はその典型ともいえる街で、今市内で最も人が集まる地域は、函館市街地の外環状線ともいえる通称”産業道路”沿い、特に美原地区を中心とした地域で、今尚新たな投資が続いています。都心の移動とともに宅地の郊外化も進み、かつての都心の近くで一等地と呼ばれる住宅街も、地方都市の都心並みに空き地が目立ってきています。

さて、これから地方都市はどうなっていくのでしょうか。もし、これからも人口が増え続けるのであれば、外へ外への動きが広がっていくのかもしれません。しかし、どう頑張ってもあと数十年、少子高齢化は進み、人口が減少し続けていくことは目に見えています。しかも函館はその先進都市。1980年代に人口はピークをつけています。

今、小さな変化が起こり始めています。一時期、もうこれ以上は頭打ちだろうと思われたコンビニエンスストア。同系列の店舗がこんなに近くにできていいの、と思うくらい増えていることにお気付きの方も多いでしょう。同様に増えているのがドラッグストア。薬屋も必要以上?に増えています。何故増えているかというと、もちろん需要があるからです。住民の高齢化が進み、車での移動も億劫になり郊外の便利な店舗へも行けない人が増えました。近くに物を買える場所が無くなった消費者難民は、せいぜい近くにあるコンビニなどで日用品を買うようになりました。コンビニやドラッグストアがかつての商店として機能しているのです。

私の親も免許書を返しましたが、このような老人がこれからものすごい勢いで増えていきます。郊外店舗へ行けないお年寄りが・・・。加えていえば、若年層の人口減も当面止まることはないでしょう。函館では人口に加え世帯数も減少に転じています。郊外型店舗、あるいは郊外の宅地開発といったものは、将来的な需要の減少とともに今まさに曲がり角を迎えているのだと思います。一方、比較的お金に余裕のあるお年寄りが、郊外の自宅を手放し、便利で交通手段も豊富な都心部のマンションに移り住んでも何ら不思議ではありません。子供は都会に行ってしまい、この先を考えると別に資産を持つ必要もないし・・・。

早くからコンパクトシティを目指していた青森市は、駅周辺に多くのマンションが立ち並んでいます。中心街がかつての賑わいを取り戻したかといえば、まだまだ到達しているとはいえませんが、少なくとも函館よりは正しい再開発の取組みが進んでいると思います。少子高齢化とともに、川の流れが変わりつつあることに気が付かなければなりません。ホテルにも、そんな小さな流れの変化を感じているところです。長くなるのでいつか別の機会に記したいと思います。

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