エネルギー革命
原油価格の高騰と、このところの円安の影響から月を追ってガソリン価格が上昇し、函館市内ではついにレギュラーでリッター160円台に乗せてきました。この価格はリーマンショック前の”プチ”バブル以来の水準です。宿泊業にとって痛いのは、ガソリンもさることながらA重油の高騰。当ホテルのような古い施設の多くは、給湯や暖房のボイラーの燃料にA重油を利用しており、燃料費の高騰は確実に経営を圧迫します。
そんなこともあって、先日、とあるメーカーの天然ガスボイラーの説明会に行ってきました。国からの補助金が出る可能性もあるというので興味をそそられたのですが、それとは別にいくつか面白い話を聞くことができました。天然ガスについてです。
昨今の原油高騰や、原発事故の影響から自然エネルギーを利用した発電方法や、原油に替るエネルギー源が注目され、今まで聞いたこともなかった資源が報道などで耳目に触れるようになりました。そのうちのひとつが「シェールガス」。シェールガスとは泥岩に含まれる天然ガスのことで、その存在は昔から知られていましたが商用として天然ガスを分離するのにコストがかかり、あまり注目されてはいませんでした。それが近年、画期的な採掘方法が確立され、米国では全天然ガスの4分の1を占めるようになり、輸入国から輸出国に変貌するまでになっているというのです。このため、原油の高騰にもかかわらず比較的天然ガス価格は安定しており、改めて世界中の視線を集めているといいます。国内で多くの原発が停止したことにより、火力依存が強まったことで、日本の天然ガス輸入も急速に伸びました(このため最近ガス価格も上昇傾向にあるらしいが)。
このシェールガスは日本には存在しないようですが、最近俄かに注目を集めているのが「メタンハイドレード」です。これは天然ガスの主成分であるメタンが氷状に固まったもので、分かっているだけで日本近海に国内の天然ガス使用料の約100年分の資源が眠っていると言われています。残念ながら今のところ商用エネルギーとして採掘する技術は確立されていませんが、かつて全く相手にされていなかったシェールガスのごとく、技術革新が進めば、日本が一転資源大国になる可能性すら秘めています。
もちろんこれら資源の将来性や、採掘に関わる功罪には諸説があり、夢物語で終わる可能性もありますが、革命的な変化というのは、何かをきっかけに加速度的に起こるものです。目先の逆境をバネに、当ホテルも天然ガス利用の検討に入ります。
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