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2012年2月17日 (金)

函館駅前に東急ハンズ

20120217_123055今日の日本経済新聞北海道版に、東急ハンズが函館駅前に出店するとの記事が出ていました。出店といってもテナント等で本格進出するわけではなく、函館駅前にある和光ビルの空きスペースに半年間の期間限定でフランチャイズ出店するものです。

実はこの東急ハンズの短期FC出店は、全国の地方都市で成功を収めており、昨年6月、旭川に3ヶ月限定で出店した「東急ハンズ・トラックマーケット」(短期出店の通称)は、その人気から今年1月まで急遽延長された実績もあります。旭川以外でも、盛岡や甲府、佐世保といった函館と都市圏人口が同規模の地方都市に出店しており、4月に出店が決まった函館は全国で25店舗目ということです。

私はこの話、1年ほど前に聞いていました。この店舗も手掛ける著名な建築家の方と、お話させていただく機会があり、当時は函館も検討中とのことでした。その際、そんな短期間の出店で採算がとれるものかと質問すると、面積あたりの内装費から他都市での売上げ実績などを詳しく教えてもらうことができました。地方都市の交通至便な立地ながら、空き店舗を利用して格安に店を出すことで、聞いた限りでは驚くほどの採算性でした。消費者心理も利用して、逆に短期間だからこそ利益を生めるビジネスモデルです。

函館駅前にある和光ビルは、全盛期は「和光デパート」として函館のシンボリックな建物の一つでした。それが中心市街地の衰退とともに函館駅前の一等地にありながら空きビルに近い存在となりましたが、ここ数年、地元有志の尽力で「キッズスタジアム」や「鉄道博物館」といった集客力のあるテナントの導入に成功し、老朽化著しいビルながら再度存在感を示していたところです。このビルは再開発事業で既に建て直されることが決まっていますが、最後に全国区の人気店舗の入居で、一時でもかつての賑わいを再現してほしいものです。

函館のみならず、道南圏や青森から多くの買い物客が訪れることを期待します。ビジネスモデルだけではなく、地方都市再生モデルとして何らかのヒントとなるかもしれません。

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