老舗の幕引き
店主から店を畳むと聞いて、一瞬言葉を失いました。北海道新聞の地域面で大きく扱われたのは、その翌日。駅近くの小さなお店の閉店が記事になること自体、多くの人がひいきにしていたからに他なりません。当ホテルから徒歩1分、食堂「やぶ新」が56年の歴史に幕を閉じることになりました。
私はこの店の家庭的なチャーハンが大好きで、この地に戻ってから12年以上、最低月に2回はここで昼食をとっていました。数あるメニューの中で、私が注文する90%はこのチャーハンです。今はさすがに頼みませんが、30代の頃は普通の2倍以上あるその大盛りを、定期的にたいらげていました。このブログでアクセス数の多い「函館うまい店」で紹介しなかったのは、余りにも身近で身内のような存在だったのと、ラーメン屋さんのスタンダードなものとは異なる個性的な味は、好みが分かれるのではと思っていたからですが、今さらながら後悔しています。
親子2代で56年ということですが、この店に初めて入ったのは今は亡き父とです。実は私も、親子2代でこの店のお世話になっていました。閉店するのは経営が苦しいからではなく、店主が年齢的なものから体力に自信が無くなり、70歳を契機に以前から引退を決めていたそうです。まだまだ出来そうなので、この味が無くなることは私にとっても、ひいきにしている皆さんにとっても、とても残念なことです。
閉店と聞いて月2ではなく、残り半月週2で通うことに決めました。投資銀行勤務時代からの習慣で、私の昼食は株式市場の前場の取引が終了する11時から。早い時間の昼食にいつもなら店はすいているのですが、今日は新聞報道があったせいか次から次へと閉店を惜しむ常連と思しきお客さんが途絶えません。先日、チャーハンを食べたばかりなので、いつもは見ることがないメニューの中からカレーをチョイス。もっといろいろなものを頼めばよかったと、これも今さらながら後悔しました。
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