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2011年11月

2011年11月30日 (水)

明日からクリファン&是正続報

P1030475 今年も残すところあと1ヶ月。12月になると函館の観光業界は俄かに忙しくなります。そう、毎年12月1日から25日まで、はこだてクリスマスファンタジーが開催されるのです。以前、この実行委員会の中枢で運営に当たったときは、心身共にボロボロになるようなハードワーク(決して大袈裟ではありません)でしたが、今は実行委員会メンバーながらサポートの立場。企画運営には直接携わっていません。一部にマンネリの声も囁かれますが、限られた予算の中、運営サイドは四苦八苦しながら頑張っています。今年で14年目。かつて観光完全オフシーズンだった函館の12月が、週末中心とはいえ多少なりとも賑わいをみせているのはこのイベントのお陰に他なりません。民間(JC)の手で作られた1ヶ月近くにわたるロングイベントが、これだけ長く続けられているのは他に例の無いことだと思います。

会場には他の場所で装飾された海に浮ぶ巨大「もみの木」が既に接岸され、後は開幕を待つのみです。今年も25日間、毎日18時に花火が打ち上げられ、ツリー前のステージでは様々なイベントが繰り広げられます。会場では12種類のオリジナルスープも皆様を待っています。まだ、1度も函館のツリーを見たことがないあなた。是非、一度足をお運び下さい。

P1030477 ところで、昨日の会議でひとつ嬉しい話を耳にしました。ファンタジーのツリーは金森倉庫前、「七財橋」と呼ばれる太鼓橋のそばに立っています。この七財橋、以前このブログで昼間、一方通行にも限らず逆走する車が多く危険だと指摘し、関係部局に是正を要求しに行ったことを書きました。標識を立てるのは簡単ではないようでしたが、看板に標識マークを書けば警察の許可は不要であると助言してきましたが、早くも対応しているというのです。見たところ、今は会場の装飾に紛れて今ひとつ目立ちませんが、行政の予想外?の早い対応に感謝です。少なからぬ効果はあると思います。強いて言わせてもらえば、どうして四角に横棒なの・・・。まあ、良いでしょう。

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2011年11月28日 (月)

函館のおかしなところを正せ(4)~やれば出来ること・難しいこと~

函館山の看板の件に続いて、観光客の目から見て、観光都市函館のおかしなところ、ホスピタリティに欠ける部分の是正に動いた結果、また一つ改善されそうな事案が出てきました。少しハードルが高いかなと思っていた、市内観光施設の元日営業のことです。

68観光都市にもかかわらず、市が管轄する観光施設が元日に休業するのはおかしいと、担当するセクションと協議してきました。その結果、箱館奉行所など一部の市管轄施設と、旧イギリス領事館など観光コンベンション協会が管轄する施設は、来年の元日に営業する方向で調整に入りました。まだ確定ではありませんが、いずれ報道されることになるでしょう。ほぼ確実なら、早く周知した方が良いと思うので、フライングかもしれませんが報告します。

観光協会の委員会の長が動いているのだから、協会管轄の施設は有無を言わさず、奉行所など一部施設は、担当セクションのトップが積極的に動いてくれた結果です。誰もがおかしいと思っていることは行動に出ると是正可能なものです。市議会議員でもない人間でも、本気で変えようと行動すれば変わるのです。文句を言うなら行動に出ましょう。

Dvc00226 最も簡単に変えられないものもあります。このブログで何度か指摘したバスの通らないバス専用レーン。観光業界よりも説得力のある、委員会メンバーでもあるバスの事業者に交渉してもらいました。函館駅前の交差点、バスが左折しないにもかかわらず、直前までバスレーンが続きます。危険だという訴えに、警察は全国共通で左折する場合にはバスレーンに入るのがルールだとの答え。これは仕方がなかったのですが、ではバスが通らないのだからそこだけバスレーンを解除できないのかの質問には、道路全線解除は可能だが一部解除は出来ないとのこと。その理由が、前例が無いためだそうです。

バスの事業者に、バスレーンを全面解除してくれと言わせるのは酷です。警察との”お付き合い”も多い業界なので、無理させることも出来ず、この件は今回は諦めました。それにしても、バスの通らないバスレーンはおかしいですよね。警察にはせめてバス専用レーンにおける駐停車を徹底的に取り締まってほしいものです。

行政を相手にすると、民間では考えられない高いハードルが存在するものです。でも、決して越えられないものではありません。要は本気で越えるつもりがあるかどうかだと思います。まだ、継続中のものもありますが、今後も世界に誇れる観光都市函館のために、おかしなところを探して是正に動きたいと思います。

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2011年11月25日 (金)

通るか?賠償請求~東京電力福島原発事故~

Dvc00262福島原発事故の賠償請求に関連し、当ホテルでも被害概況申出書を記入し、東京電力に送ったことは以前にこのブログで紹介しました。その後、間もなく受理確認の通知が届き、更に程なく、東京電力から「補償金ご請求のご案内」なるものが届きました。当然のこととはいえ、エコポイント事務局とは比較にならない迅速な対応。このことに関してはストレスは感じません。

放射線による直接的な被害が疑われる原発近隣4県以外でも、観光業界では地震があった3月11日以前に予約のあった外国人観光客のうち5月末までにキャンセルされたものが補償の対象となります。もちろん、その予約金額全額が補償される訳ではなく、その間の外国人予約のキャンセル率から通常時のキャンセル率を引き、さらにそのうち利益分とみなす60%が補償の対象です。文章にしても分かりづらい補償金額なので、これを証明するのが大変な作業になります。

当ホテルの場合、実際に宿泊したお客様のデータは様々な形で統計的に処理して保存していますが、キャンセルを含めた予約総数などのデータはとっていません。東電の要求では、3月11日時点での外国人観光客の予約者数が把握できる予約台帳を証明書類と添付しろとありますが、そんなもの余程高度なフロントシステムを導入しているところでなければ、すぐに出せるものではありません。当ホテルの場合、3月11日以前に予約があった外国人観光客はすべてキャンセルになったのですが、キャンセルにならなかった外国人観光客がいなかったことを証明するのが大変です。大変すぎるので、その旨書類に能書きを並べておきました。

通常のキャンセル率を計算するのも大変です。保存している予約カードを1年分調べ、キャンセルになっているものを月別に洗い出します。大変すぎる作業なので、スタッフにやってもらいました(失礼)。その他、いろいろと面倒な作業を行うこと、中だるみもあって数週間、加えて当ホテルが営業している証拠として決算書や登記簿謄本、納税証明書等々を本日ようやく揃えて書類が出来上がりました。投函しようと思ったら、特定記録郵便で直接郵便局に持っていかなくてはならないとのこと。書類は来週郵送します。

当ホテルの補償請求額は、いろいろ引かれて10万ちょっと。膨大な作業の人件費くらいだと思いながらも、業界の為にもしっかり請求します。この時期の外国人観光客のキャンセルの多くは原発事故の影響とは思いませんが、このキャンセルによる減収より遥かに大きい額を、来るはずの外国人観光客の喪失によって失っている訳ですから。

今のところ、請求に期限は無いと聞きます。請求を躊躇っている同業の方の為にも、この賠償請求が通るかどうか、結果も続報したいと思います。

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2011年11月23日 (水)

どうなの?”新函館”駅前開発

昨日、函館の経済界中枢で構成される「北海道新幹線新函館開業対策推進機構」に対し、北斗市と北海道渡島振興局による、”新函館”駅前の土地区画整理事業についての説明会がありました。何でも、新駅の駅前開発の説明が、函館の業界団体に公式に行われるのはこれが初めてのことだそうです。私も視察に行った際、現地で開発の内容を聞いたことはありましたが、改まって説明を聞いたのは最初です。

Photo北斗市が一部業界に個別に説明したり、意見を聞いたりしたことはあったそうですが、機構が説明会を要望すると拒否された経緯があったと聞きます。”新函館駅”は、北斗市に出来る駅であり、その駅前開発を他の自治体に内政干渉してほしくないというのが本音なのでしょうか。しかし、新駅のビッグユーザーでもある函館市民や業界団体の意見を広く聞き入れることは、お互いにとっても、地域全体にとっても有意義なことだと思うのですが・・・。このあたりのことは、道がまとめ役になって進めるべきだと考えますが、この地域、行政の役割分担がはっきりしていないと思うのは私だけでしょうか。

そんな訳で、私も集まった流通や観光関連の団体の方々も、このたび初めて知ったことが多々ありました。まず、駅の表玄関である南側の開発は北斗市の管轄ですが、北口側は北海道(渡島振興局)の管轄だということです。南側の開発については新聞でも報道され説明も受けていますが、北側については今回初めて図面を見たという方がほとんどでした。南側に対し、整備する範囲はごくわずかですが、物流の関係者によると、交通の便を考えると北側がより重要となるとのことでした。

北斗市の担当者は、新駅の利用は平均で1日あたり9700名程度、多忙期には15000人くらいの乗降客があることを前提に駅前開発の説明を始めました。この数字、数年前に作られた都市交通マスタープランが出所ということですが、他の研究機関の推計値とも大差無く、概ね妥当と言えそうです。問題は乗降客数よりもその内どれくらいの割合で新駅の”外”に出るかです。質問をしてみましたが、データはあるが今日は持ってきていないと逃げられてしまいました。

函館市民の私が北斗市の”新函館”駅前開発に文句を言うつもりはありません。ここからは、あくまで私見です。

新大阪のホームで新幹線を降りたことがある方は函館の方でも結構いると思います。しかし、新大阪駅の外に出たことのある人はどれくらいいるでしょうか。悲しいかな、これが中継駅の宿命です。1日あたり9700人の乗降客は、札幌など道央方面に乗り継ぐ人も含めた数字です。また、アンケートでは、函館に向かう観光客の80%は新幹線を降りた後、在来線を利用するという結果が出ています。大都会とは違い超車社会の地方都市、北斗市民や函館市民の多くは新幹線を利用する際、車で新駅に向かうかもしれません。しかしそれも観光客の数から比較するとウェイトは低く、駅から出るといってもその多くは駐車場との往復のみとなるでしょう。

・・・と、考えると当初より縮小されたとはいえ、”新函館”駅前の開発はまだ過大に映ります。説明では、商業ゾーンにホテルや飲食店、金融機関、医療施設を誘致したいとのことでしたが、元々人口集積の少ないこの地域で成り立つとは思えません。特に経営者の立場からホテルは厳しいでしょう。函館中心部から18km離れた中継駅。位置づけは空港と同じです。どんなに乗降客が多くても、地方空港の近くにビジネスホテルは建っているでしょうか。

逆におもしろいと思ったのは、フットサル専用のグランドや本格的なスケートボードパークの整備です。駅の利用に繋がるとは思いませんが、このような駅前開発があっても良いと思います。強いて言えば、利用増加、大会誘致なども考えるとフットサルグランドは最低2面ほしいところです。

等々、1個人の意見ですが、新駅周辺を使い勝手良いものにするためにも、地域のためにどういう形が最適か多くのアイデアが出されるように、北斗市と道にはより積極的な情報公開を求めたいと思います。地域全体が少しでもよい方向に変わっていけるよう、新幹線”新函館”駅開業まで待ったなしです。

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2011年11月21日 (月)

雪化粧

Dvc00261 朝、目を覚まして外を見ると、昨日とは打って変って銀世界。昨夜から降り始めた雪に、嫌な予感はありましたが、季節が完全に変わりました(写真は本日、当ホテル屋上からの景色)。毎年、冬を強く意識するのは、初雪よりも必ずある今日のような朝。この日を境に、衣服の選択や車の運転など、日常生活が一変するような気がします。

今朝は、おそらく9ヶ月振りくらいに車に積もった雪を振り落とす作業をしてからの出社となりました。家を出る10分以上前に車のエンジンを掛け、除雪用具で雪を落とすとすぐに発車できる降雪時のルーティンもすっかり忘れて四苦八苦。手袋もはめずに除雪して運転席に座っても、フロントガラスの氷が解けておらず、出発するまで昨日より10分以上余計にかかったことでしょう。さらに、私のみならず全員慣れなていない雪道にノロノロ運転。先週末にタイヤ交換しておいて良かったと思いながらも、普段の倍の信号に引っかかり、さらに10分余計に費やしてようやく出社できました。

函館の場合、これが根雪になることはありませんが、今日のような朝が徐々に増え始め、気が付けば一面の銀世界が当たり前になります。3月中旬くらいまで、この地域の宿命ともいえる、長い冬が始まりました。

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2011年11月17日 (木)

労使交渉

Hakodate28当社のことではありません。工藤函館市長は、市職員の給与を12月から一律10%削減し、退職手当も来年にかけて最大20%削減するとの方針を発表しています。当初、この件に関する労使交渉を公開する意向でしたが、組合側に受け入れられず、その代わり交渉の内容をHPで公開することになりました。既に交渉は3回ほど行われているようですが、その詳細を記したページを簡単に見つけることができません。後ろめたさがあるのでしょうか、市民にとっても関心の高いところですが、函館市のトップページには何の形跡もなく、相当深く検索していかなくてはなりません。

・・・と、いうわけでこちらにリンクを貼ります。

このブログ、多くの市職員にも読んでいただいているということで、余り、とやかく言うと職員に敵を作り、いろいろな仕事がやりづらくなってしまうのですが(既に敵は多いと思うが)、これだけは見逃せませんでした。給与うんぬんのこと以前に、11月14日の交渉で組合側は、財源が不足する中で新規施策を行うことに異を唱えていますが、こんなの問答無用。公僕の端くれにも置けない人物の発想です。財源が足りない時は、継続事業だけ行っていれば良いのでしょうか。取捨選択しながら、街の将来のために施策を考えるのが行政の仕事です。このような考え方が、民間の反感を買い、閉塞感を生んでいるのです。

労使交渉においての、組合の理論武装に憤りを唱えると、際限が無くなりそうなのでこれくらいにしておきます。市長によると11月17日、本日が12月から給与削減が実施できるか否かのリミットだそうです。どのような、結論が出るのか。函館が北海道のギリシャにならないよう、市民は注目しています。

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2011年11月15日 (火)

初雪

Dvc00260 今朝、起きて居間に下りると妻が「お父さん(こう呼ばれてます)!雪だよ雪!車、大丈夫?」と叫ぶので、あわてて外を見ると確かに舞い散る雪。幸い路面は乾いており一安心。それでも、今年もついにやってきました。北国の宿命。平年より13日、意外だったのは昨年よりも20日も遅い初雪だそうです。

子供の頃、初雪が嬉しかったのは何故だったのでしょう。今年は、11月に入って暖かい日が続いていたので、このまま冬が来なければ良いのにと心の片隅で思っていましたが、そんな訳はありません。1日にして秋から冬へ。このギャップが北海道らしいところでもあります。

当ホテル前、函館朝市を歩く人達も小雪が舞う中、真冬の出で立ち(写真)。冬の扉は開かれました。これから週を追うごとに寒さが増していきます。今週中にはタイヤ交換を済ませるつもりです。

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2011年11月11日 (金)

北海道新幹線~光の影で(2)~

250pxjre_e5231 JR北海道は、将来北海道新幹線が札幌まで延伸された際には、函館⇔新函館間を並行在来線とみなし、経営を分離する方針であることを表明しています。新幹線が函館まで来る4年後のさらに先、国債という借入に依存してツケを将来に回し、現在を取り繕うシステムが世界的に機能しなくなってきた昨今、札幌延伸が可能かどうかも怪しい雲行きですが、遠い将来の問題でも、この街の存亡に関わることでもあるので、再度触れない訳にはいきません。

江差線とは異なり、それなりの需要が見込める新函館⇔函館間。バス転換となると現市街地の死活問題ですので、鉄路を維持することが模索されるでしょう。では、他地区に見られるように、第3セクター方式で鉄路さえ維持できればそれほど問題にならないのでしょうか。

青森県三沢市。八戸市から北へ20km程、人口4万人少々ながら、米軍基地があり独立した地方都市としてそれなりの機能を持った街です。この三沢市、新幹線が新青森まで延伸したことによって、交通事情が著しく不便になりました。

0604新幹線延伸前、東北本線三沢駅は特急が停車し、私鉄の十和田電鉄も乗り入れ、観光地である十和田湖へのターミナル駅でした。更に集客力のあった古牧温泉(破綻したが)に隣接することもあって、規模の割りに乗降客の多い駅でもありました。それが、新幹線延伸によって、東北本線が並行在来線としてJR東日本から経営分離され、第3セクター青い森鉄道になったことで状況が一変します。

JRは経営が違う第3セクターの面倒を見ることはありません。端的に現れたのは接続の問題です。新幹線の最寄り駅、八戸発着の終電への接続列車が無くなっただけではなく、新幹線接続への配慮が無く、上下とも1時間以上接続が無い列車が多数存在します。また、何らかの事情で青い森鉄道が遅延し、接続がある新幹線に間に合わなくても、新幹線が待ってくれることもありません。

発券システムの違いにより、青い森鉄道は当日の切符しか販売しないため、新幹線で八戸駅で降りても一度駅舎に戻り、新たに切符を買って青い森鉄道のホームに向かわなくてはならなくなりました。さらに経費の問題から、かつてあった八戸駅の新幹線と在来線の乗り継ぎ改札が廃止されたため、青い森鉄道を利用した乗客は、新幹線の切符を持っていてもコンコースを通って隣のホームに行けず、一度駅舎に戻らなくてはなりません。新幹線が延伸して、三沢市民は東京も仙台も遠くなりました。

信じられないことに、三沢駅ではJRの切符を買える時間に限りがあります。他社であるため券売機などは無く、JRの切符は駅員の手売りです。人件費削減のため人手が足りず、限られた時間の販売となるそうです。また、JRの切符を買うのにクレジットカードは使えません。JR切符の販売手数料よりも、カード会社に払う手数料が高く、カードを利用されると赤字になるためだそうです。今まで通り、発券システムをJR東日本に合わせれば良いではないかと思うかもしれませんが、それには莫大な費用がかかるといいます。そんな訳で、JR三沢駅を利用する人も、切符の販売額も「青い森」になってから大幅に落ち込みました。三沢駅は中心街から離れていますが、周辺の商業者の疲弊は言うまでもありません。追い討ちをかけるように、新幹線開業により需要の落ちた十和田電鉄は、三沢⇔十和田間の廃線を決定しました。この嘘のような本当の話。これが3セクの現実です。

では、青い森鉄道はそれほど厳しい経営を強いられるほど、利用者が少ないのかというとそうでもありません。特に、通勤通学の時間帯、青森駅に入る車輌は超満員。苦情緩和のため、いわて銀河鉄道から車輌を借りているほどです。また、青い森鉄道への出資は、県が8に対し、沿線自治体が2。さらに県が鉄道資産を買取り、3セクは赤字にならない範囲で鉄道使用料を払えば良いという、県による手厚いスキームが出来上がっています。鉄道経費の大半を占める、維持管理費が不要なのです。にもかかわらず、限々の経営。青い森鉄道に限らず、3セク鉄道の経営には厳しい現実があります。

この現実を将来の新函館⇔函館間に当てはめてみましょう。観光客の利用で需要はそれなりに見込めます。しかし、今回江差線で道が示したように、道と沿線自治体の負担比率が1対1で、鉄路や駅舎の維持管理費をその比率で3セクが見なくてはならないのなら、沿線自治体=函館市の負担は計り知れません。「青い森」と同等とみると、折角新函館駅のホームが、新幹線と在来線が同じホームに着く「対面式」ホームになっても、3セク以降、ホームの中間に冊が出来るかもしれません。函館駅は、JRの切符が買えない不便な駅となり、その結果、市民はみんな車で新函館へ向かいます。リレー列車しか着かない巨大な函館駅の利用者は減り、当然、中心市街地は一気に衰退・・・。

長くなりましたが、こんなことにならないよう、函館市は新函館⇔函館間のJRによる経営継続を、今から強く求めていかなくてはなりません。

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2011年11月 9日 (水)

北海道新幹線~光の影で(1)~

4年後に新幹線が開業する函館では、観光面を中心とした需要の拡大が期待されています(そんなに甘くはないが)。一方で、”先進”地域に見られるように、新幹線開業による地域経済へのマイナスの影響があることも忘れてはなりません。

Root0先日、北海道は新幹線延伸に伴いJR北海道から経営分離される江差線、五稜郭⇔木古内間をバス路線へ転換する案を提示しました。ある程度予想できていたこととはいえ、この区間がバス転換されると、新幹線「新函館駅」ができる北斗市にとって、大きな痛手となるのは間違いありません。

ローカル線の木古内⇔五稜郭間の利用者は、沿線人口からも決して多いとは言えない路線です。とはいえ、上磯⇔函館間を中心に、通勤、通学の足として利用している住民にとって不便になることは言うまでもありません。函館のベッドタウンとして宅地開発などが進み、成長してきた北斗市旧上磯地区ですが、鉄道路線が無くなるとその価値は下がることはあっても上がることはありません。車社会とはいっても、特に沿線の高校生はJRを利用して、函館市内の学校に数多く通っています。子供を持つ家庭にとって、このハンデは、居住地を選択するにあたって、一つの判断材料になるはずです。

また、公立の上磯高校に通う函館市内の生徒も、多くはJRを利用していると聞いています。当然、足の便が悪くなれば進学の際の選択肢から外れることも考えられます。ただでも少子化の中、北斗市内唯一の普通科高校の存続に関わる問題です。これは、高校生を対象としたほんの一例に過ぎませんが、鉄路が無くなることのデメリットは、過去にローカル線が無くなった地域の衰退を見れば一目瞭然です。

実は、並行在来線がJRから経営分離されることが決まった1997年以降、在来線がバス転換された例はほとんどありません。唯一の例外が長野新幹線の軽井沢⇔横川間で(標高差が大きく鉄路運営に莫大なコストがかかるため)、その他はJRによる継続運営か、第3セクター方式による鉄路存続です。では、多少コストが嵩んでも3セクで鉄路を維持した方が良いのかというと、それほど単純ではありません。これは、新幹線が札幌まで延伸された際の新函館⇔函館間のケースもかかわってくるので、別の機会に説明したいと思います。

もうひとつ、問題視されているのは、そのコストの問題です。道は発生する負担の割合を自治体と1対1にすると提案してきました。沿線自治体が負担しなければならない金額を考えると、3セクなど端から念頭に無いのでしょう。ちなみに、3セク方式で鉄路を維持している路線の県と市町村の負担割合は、県1に対し沿線自治体0.2(青い森)から、一番負担率の大きいIGRいわて銀河鉄道でも0.7です。これでは、沿線の首長が憤るのも無理ありません。穿った見方かもしれませんが、道と県は全く別物で、特に道は札幌を中心とした道央圏以外に冷たすぎる。道州制の議論が進まないはずです。

話がそれてしまいましたが、これから新幹線が開業するにあたって、あらゆることが待ったなしで決まっていきます。すべてが良くなる訳ではないことを、我々新幹線が開業する地域の住民は、身をもって体現することになるでしょう。

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2011年11月 7日 (月)

初駅伝

Dvc00259函館から西に70km、横綱千代の富士を生んだ福島町で昨日「南北海道駅伝競走大会」が開催されました。毎年、北海道の駅伝のファイナルとなる大会で、全道の大学や自衛隊の陸上部が参加するハイレベルな大会であることを知ったのはつい最近。こんな大会で、私が走ることになるとは想像すらしていませんでした。

それでも半数くらいは市民ランナーチームで、走る区間も真ん中の3km半ほどと聞いていたので高をくくっていましたが、着いて唯一の友人に会うと「アンカーに変更になった」とのこと。距離も2番目に長い5.4km。「聞いてないよ~!」。救いは、初めて会った年齢も性別も様々のチームの方々と、同じ走るもの同士ということもあって、すぐに意気投合できたことと、同じグループのもうひとチームのアンカーが若い女性にもかかわらず、全く緊張の気配が見受けられないことでした。聞いたところ、今年で既に3回目の出場だそうです。

コースは襷を受けて1km少々走って折り返し、あとはゴールまで緩やかな下りが続く比較的楽なコース。ただ、これは一人で走る場合であって、”ライバル達”も速く走れるということです。このコースなら、キロ4分以内で走らなければ話にならない・・・と、思いつつも、これも一人で走る場合であって、やるべきことは、ケガなどでリタイヤすること無く、無事襷をゴールに運ぶこと。それでも、いつもの癖で最低21分台と自分の目標を決めました。

Dvc00258初めての駅伝中継地点。もっと和気藹々としていると思ったら、どうも様子が違います。大学の陸上部や自衛隊のチームは完全勝負モード。マネージャーはもちろん、ランナー以外に連絡係らしき人もいて、逐次、自チームの位置を伝えているようです。これは、まるで箱根駅伝。晩秋の北海道、気温は10度前後にもかかわらず、当然皆さんランパン、ランシャツ。上はランシャツを用意していたものの、下をスパッツ系にしたことを少し後悔しました。この時期らしいランニングウェアを着ているランナーもいますが、明らかに市民ランナー。恰好だけでも速そうに見せれば良かった・・・。

スタートから1時間少々で最初のランナーがやってきました。襷を受けた大学生チームのアンカーはすごいスピードでスタートして行きました。私もそろそろ準備とジャージを脱いでウォーミングアップ。しかし、2番目のランナーが中々やってきません。上位チームの中でも、力量差はかなりあるようです。その後パラパラと中継して行きますが、間数十秒から数分。陸上部系のチームばかりで当然ながら市民ランナーチームは現れません。トップが通過して20分もたったでしょうか。寒くなった私は我に返り、次元が違う連中と少しでも勝負しようと考えている自分がおかしくなり、改めてジャージを着ることににしました。・・・と、そのとき。「209番」。

意外なタイミングで自分のゼッケンを呼ばれ、慌ててジャージを脱いでスタート地点へ。時計のタイム計測の設定も間に合わず、心の準備すら出来ないまま襷を受けて走り出しました。キロ表示が無く、どんなペースで走っているか分からないものの、折り返しで前と後ろの差を見るといずれも結構離れており、この順位を守ることが自分の使命だと思いました。後半、無理と思っていた前のランナーを捕らえ、直後に違うランナーに抜かれて最後の直線へ。ゴール後、チームのみんなが寄ってきて労ってくれたことに、駅伝を感じました。時計を確認するとジャスト21分。ただし、スタートボタンを押せたのは、スタート後数十秒後のことですから、実質21分半くらいか。何とか”目標”のキロ4分くらいで走れたようです。

自分ではまずまずも、帰って昨年の記録を見たら、アンカー21分台は後ろから数えて何番目。さすがハイレベルな大会です。これで、例年より遅く今年の”レース”は終了しましたが、来年の目標がひとつ増えたような気がします。

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2011年11月 3日 (木)

函館のおかしなところを正せ(3)看板編

観光協会のとある委員会の委員長に就任した私は、その立場を利用して、外部の目、観光客の立場から、函館の明らかにおかしいと思うところを探し、是正に動く活動をしてきましたが、その成果が出つつある話をしたいと思います。

0hosp4 このブログでは触れておりませんでしたが、ボランティアガイドも務める委員会メンバーの一人から、函館山にある「旧砲台跡地」の所在地を知らせる看板が、薄くてほとんど読めず、観光客への配慮が欠けるだけではなく、ガイドとして説明する際、恥ずかしい気持ちになるとの意見がありました。この件について、前回、函館市土木部に行き、口頭で是正を要求したのですが、このたび協会の事務局が撮影した写真を持参して、強く訴えかけに再度同部局に向かいました。と、言うのも、左の写真にある通り、砲台跡だけではなく、函館山山頂近くににある、地質やプラキストンラインを説明する観光看板、ボランティアガイドが言うまでも無く、ホスピタリティ欠如を通り越し、観光都市函館の恥です。百聞は一見にしかず。これを見せたら、放置しておく訳には行かないだろうと持参した次第です。

ところが、前回の説明で調べたのか、あるいは初めからわかっていたのか、管轄セクションは了解済み。それどころか、既に今年の予算でその一部を、また、来年度には、観光シーズンを前に出来る限り修繕するとの回答で、こちらにとっては思わぬ朗報でした。後はその進捗状況を見守るのみ。函館山に登られる機会のある方は、来春、意識して観光看板を見るようにして下さい。

朗報といえばもうひとつ。函館駅西口の押しボタン信号。「変わらずの信号」であることは、このブログで何度か書きました。警察に伺いをたてたところ、時差式にするのはそう簡単ではないとの回答でしたが、先日確認してみると、ボタンを押さなくても、常に「お待ち下さい。」の表示が出るようになっており、実質時差式になっているではありませんか。おそらく、他にもおかしいと思っている方がいて、私が行った場所とは違うところに働きかけたのかもしれませんが、ひとつ解決です。ところで、警察の話は何だったの?簡単に出来るじゃん。たとえ、誰の話であっても、一人の意見を鵜呑みにしてはいけないという教訓です。

一方、先日、北海道新聞函館版にも記事になりましたが「おかしなところを探せ」で最初に取り上げた、ロープウェイ休業期間中の函館山登山道渋滞問題。こちらは、全く是正されていないようです。バス協会などが行政に対し行動をおこしているということで、我々は様子を伺っているだけでしたが、取られた対策は、渋滞を知らせる看板の設置や、ラジオ、テレビを通じた告知のみ。こんなもので、渋滞が緩和する訳ないですし、むしろ逆効果にも。実際、週末は長蛇の列が出来ているとの報告でした。

これはもう、動かないわけにはいかないでしょう。私がというレベルではなく、観光業界挙げて、函館を思う心ある議員さんにもお願いして、来年以降、同じようなことが起こらないようにしなければなりません。そんなに難しいことだと思いません。

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