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2011年9月

2011年9月28日 (水)

函館のおかしなところを正せ(2)観光施設編

国民の多くが休日となる元旦。当然ですが、我々ホテル業は営業しています。駅前、ビジネス系のホテルに宿泊されるお客様は少ないのですが、それでもオフシーズンの中では比較的多くの宿泊客がある日です。まして、湯の川などの温泉ホテルにとっては稼ぎ時の1日。多くの観光客がこの地を訪れる日でもあるのです。

にもかかわらず、市が管轄する観光客向けの施設のほとんどはこの日は休業です。これは観光都市函館にとって、明らかににホスピタリティに欠ける事象です。是正に動こうではないでしょうか。

Bugyousyo2 昨年オープンし、多くの観光客が訪れた箱館奉行所。これは観光施設ではなく、教育施設だという意見は論外におきます。正月、五稜郭タワーに上り、視界に捉えた箱館奉行所に行ってみると本日休業。この冬、こんな苦情を何件か聞きました。今や函館を代表する観光施設になった奉行所が正月休業だなんて。早速、市の管轄するセクションに問題提起しました。幸い、担当セクションの責任者は我々の言い分を理解し、改善に向けて動いてくれました。

問題は意外なところにありました。指定管理者制度です。指定管理者制度にもいろいろありますが、箱館奉行所については売り手(市側)の論理で、公募の際にも多くの企業や団体が手を挙げなかった、管理する側のメリットが少ない曰くつきの制度です。市があらかじめ休業日数や入場者数を予測もしくは決定した上、それに基づいて年間の委託金額を算定し、その範囲内で管理してもらう制度で、受ける側からすれば、客が増えるほど利益が目減りするようなものです。実際、箱館奉行所は想定をはるかに超える入場者を記録したため、受託企業は渋々追加の出費を余儀なくされたと聞いています。

当初、休業としていた正月に営業するよう求めても、今の契約ではそれに見合う経費は出せないようです。増して、当初想定より多くの入場者があったことで受託企業に多くの負担を与えているのに。だったら、契約を見直したら?と問うと、それは公募をした手前、出来ないとのことでした。追加営業の経費を負担したり、想定外の入場者により追加的な経費が出た場合補填する契約があったら、もっと多くの企業や団体が公募に応じたとの言い分のようです。しかも契約は5年契約。何とも理不尽な。

観光客のために、函館のために多少の契約変更は認めましょう。民間なら妥協の余地がある話です。それに、観光施設の指定管理者制度は、青森のマエダアリーナの例にあるように、インセンティブ契約(賞罰のある契約)でなくてはなりません。こんな制度では、集客の努力どころか客が来ないために知恵を絞らなくてはならない、余りにも不可解な委託管理となってしまいます。財務部は、それで儲かるから?良いと考えているかもしれませんが、より多くの集客が出来た方が、市も管理者も街も潤うものです。

箱館奉行所に限らず、すべての市が管轄する観光施設、人が集まる施設の委託管理者制度は一旦白紙に戻し、契約を見直すべきだと思います。そこまで出来なくとも、市民の理解が得られる形で、一部の契約を見直し、委託管理者に負担がかからないように観光施設らしく、元日にも営業が出来るようにならなてはなりません。方法はあるはずです。

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2011年9月26日 (月)

サブ90の壁・・・6度目の函館ハーフ

P1030330 快晴微風、絶好のコンディションの下で行われた今年の函館ハーフマラソン。6年連続の出場となった私は、過去最高の走り込みを行い、体重は過去最低に絞込み、目標としていた45歳までにハーフサブ90(1時間30分以内)のラストチャンスに挑みました。幸いケガも無く、体調は万全に近い状態。8kmや10kmでのスピードトレーニングのタイムは昨年と変わらないものの、最近、腰の高い理想とするフォームのイメージもつかみ始め、自分に期待をもってスタートに立ちました。

昨年と異なるのは、陸連登録選手が多かったこと。陸連に登録すると、一般参加の選手より前でスタートを切れるメリットがあり、陸上経験が無くともお金さえ払えば登録可能です。北海道マラソンなど、参加人数が多い大会ではその”効果”はてき面で、数分の差となって現れることもあります。このため、今年のスタートは、昨年同様一般参加者の先頭に近い位置に立ったものの、号砲からスタート地点を通過するのに10秒近く(昨年は3秒程度)かかりました。

昨年まで気が付かなかった1kmの表示板の通過タイムは4分19秒。ハーフのスタートとしては遅いと少しあせり、スピードアップ。しかし、これは冷静に考えるとスタートに時間がかかったのと、前のランナーを捌くのに距離と時間を要したためで、案の定、1kmから2kmのラップは3分50秒。2km通過は昨年とほぼ同じになりましたが、ここで余計なスタミナを使ってしまったことが後々に響きました。これは速過ぎると少しペースを落とすも、逆に足が重くなり5km通過は昨年より20秒遅い21分10秒。それでも、突っ込まない分、後半足は止まらないと自分に言い聞かせました。

昨年ともう一つ違ったのは風向きです。詳細な天気予報で、午前中は南東の風であることをインプット。過去5年間は、湯の川の折り返しまでの海岸道路の往路は追い風で、復路が向かい風となっていましたが今年はその逆です。実際、海岸道路に入ると僅かながら正面からの風を感じました。10kmの通過タイムも昨年より30秒遅い43分30秒。それでも、これは逆風のせいだと思い込み、昨年失速した折り返し後が勝負と信じて走りました。しかし、それほどきつくないアゲインストの風にもかかわらず、このあたりからキロ4分30秒前後にペースダウン。13.9kmの折り返しで1時間を大きくオーバーし、この時点でサブ90は完全に不可能になりました。

それならばと、折り返し後の追い風を利用してせめて昨年を上回ろうと思ったものの中々ペースが上がりません。残り5kmからキロ4分15秒(サブ90に必須のペース)で走れれば、昨年を上回れる計算はできたのですが、4分30前後のペース維持がせいいっぱい。むしろややペースダウンし、ゴールはサブ90どころか昨年より1分以上遅い1時間34分台。きっちりキロ4分30秒の練習ペース。5年連続の自己新記録もならず、厚いサブ90の壁に疲労感だけが残りました。

気分的には惨敗でしたが、後に少し嬉しい話を聞きました。実は、このたびの函館ハーフマラソンにはコーチとして往年の名ランナー谷口浩美さんや、駒沢大学の大八木監督など、現在の日本長距離陸上界を牽引する方もお見えになっていました。私もフルマラソン大会創設を目指す活動を通じて、少しだけ面識をもたせてもらったのですが、この方達と函館の陸上関係者が前日、マラソン大会の経済効果や運営について熱く語り合ったと聞きました。来年から、函館ハーフマラソンも定員4000人を超すそれなりの規模の大会に拡大されることが計画されています。それに加えて、別な時期にフルマラソンの大会を開催することができれば、函館に2回、マラソンで大きな経済効果を生むことができます。そのためにも、色々な力を使い、実現に漕ぎ着けたいと考えています。

話は戻ってサブ90。来年から定員も増えて、スタートまでの時間が倍増すること必至です。十数秒、時間短縮するため、私は陸連に登録することを決めました(練習しろ!)。

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2011年9月22日 (木)

函館のおかしなところを正せ(1)道路事情編

観光客の目線で、函館の明らかにおかしい、あるいは不便であると思われるところを以前このブログで指摘しました(詳しくは、函館のおかしなところを探せ!函館のおかしなところを探せ(2))。指摘したり文句を言うだけなら誰でもやれること。是正しなくてはなりません。・・・と、いうことで、先日、観光協会の委員長という立場で、関係部局と改善に向けた話し合いを行いました。

と、言っても「ここがおかしいので、早く直せ。」などと言った訳ではありません。おかしなことがそのままになっているのは、それなりの理由があることかもしれませんし、観光業者の立場からの意見だけをゴリ押しするつもりもありません。お金の面も含めて、改善できる余地があるのか、そのためにはどういう方法を取ったら良いのか伺いをたてに行きました。そのうち、以前に紹介したものを含め、道路、交通事情に関わる案件について、経過を紹介したいと思います。

これらの件について話し合いを持ったのは、市の土木部と警察の交通課です。想像していたことですが、なかなか一筋縄にはいかない部分と、逆に、意外と簡単に解決できそうな案件に分かれました。

Photo まず、解決の糸口が見つかったものを紹介します。ブログの記事として詳しく扱ってはおりませんでしたが、観光スポットの一つ、大三坂の交通規制についてです。二十軒坂から元町協会方向に進み、大三坂にぶつかるT字路(写真左)。左折して坂を登ると、ハリストス正教会など教会群のある”名所”に行けるのですが、人通りが多い”名所”は、観光シーズンは車輌通行止め。それを知らない観光客の車は、一端左折するも、チャチャ登り手前でUターンしなくてはならなくなります。道が狭い上、人も多くて危険だし、Uターンに一苦労というシーンを、観光ガイドの方は毎日のように見ているそうです。一応、元町教会前のT字路には右折のお願いの看板は立っていますが、車からこれを読めという方が無理。生活道路でもあるため、通行禁止にもできません。

Photo_5 右折標識を立てれないものか聞いたところ、標識を立てるのはそう簡単では無いとの答え。そこで、大三坂の上りには標識があるじゃないかと写真(右)を見せたら、これは標識ではなく看板だと(看板に標識を書いたもの)。「そうだ、これなら警察の許可が無くても、市で立てても大丈夫だよ。」と、警察の方。いろいろな場所で、使えそうです。

Photo_3次に、前にブログの記事としても紹介した、バスが通らないバス専用レーン。特に駅前交差点は、すべての路線バスが右折するにもかかわらず、交差点直前まで左車線がバス専用レーンになっています。これは誰が見てもおかしいでしょ、と問うたところ、一部解除、もしくは全廃も可能、ただし、これを必要とする(?)バス業者の要請があった場合と言われて納得。早速、委員会メンバーにもいる業界の方と話してみたいと思います。

Dvc00116 これらは、比較的早く解決できそうな案件ですが、当然、交通事情を変更するには障壁が多いものです。まずは、函館駅西口の押しボタン信号。まさかこんな場所が押しボタン式とは思わず、長時間信号が変わるのを待ち続ける観光客がいることは以前にも紹介しました。時差式にできないものか尋ねたところ、法的に歩行者だけのための信号は時差式にできないとのこと。時差式にする為には、交差点すべてに信号機をつけなくてはならないが、予算的に新たに信号機を設置するのは、今、非常に難しくなっているとの答えでした。確かに駅前とはいえ、交差点の一方は駅駐車場への侵入路で、車の量としてはそれほど多い場所とはいえません。交差点の信号化を要請するのも一つの手ですが、理不尽ながら、信号が押しボタン式であることを知らせる別の方法を考える必要があるかもしれません。

Photo_4 こちらも、ブログの記事として紹介した金森倉庫七財橋の一方通行逆侵入の件。非常にわかりづらく、かつ危険なのですが、港湾道路でもあり簡単ではないようです。かつて、近隣住民や業者を交えて協議した上、時間限定の一方通行となった経緯があるようで、標識の設置や交通体系の変更には協議会を開催した上でなければならないようです。幸い、この件に関しては、先日、市議会でも取り上げられており、何らかの対応がされるとの返答があったので、一歩離れて事態を見守りたいと思います。もちろん、遅々として進まないようであれば、立場で動きたいと思いますが。

大変長くなるので、他の案件に関しては、次の機会に紹介します。

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2011年9月19日 (月)

秋風

Dvc00251 全国的な傾向ではありますが、函館も昨年に続いて9月の気温が高く、この時期らしい季節感を感じられずにいました。特に、最低気温が高いのが特徴のようで、私が体感的に涼しいと感じる15℃を下回ったのは昨日まで僅か2日。例年であれば、ここは北海道、8月も中旬を過ぎると朝晩の気温が下がり、嫌でも夏の終わりを告げられるのですが、今年は日が暮れるのが早くなった以外は、夏の延長戦を過ごしているようでした。

ところが、2日間降り続いた雨が上がった今朝の空気は、明らかに前日までとは違った気配。今後は気温も平年並みに戻るようで、街は一気に秋色へ変貌していくのでしょう。

ところで、昨日までのさほど冷たくない雨の中行われた長男のサッカーの試合。トラック協会杯という、チームにとってU-11,小5以下を対象とした北海道大会に繋がる唯一の大会で、息子のチームは予選トーナメントを勝ち上がり、3チームによる決勝リーグに挑みました。昨年は、上の学年のチームがこの大会で優勝し、全道大会を経験したことが、色々な意味で今年の躍進につながったと思っています。そんな訳で、昨年のチームより少し力は劣るものの、何とか今年もと期待を込めて臨んだのですが・・・。

主力のセンターバックの子が負傷で出場できず、急なポジション変更を余儀なくされ、攻守のバランスを欠いてしまったこともありますが、それを加味しなくても一方的な展開でやられてしまいました。キーパーの息子の判断ミスで早々に失点したあとは守勢一方。結局7失点という、今までこのチームで経験したことのない大敗を喫してしまいました。息子もセーブしたボールごと手を蹴られ、キーパーチャージを取ってもらえず失点になるは、指を負傷して次の試合に出られなくなるは、大量失点のショックも合わせて踏んだり蹴ったりならぬ踏まれたり蹴られたり。前の試合で他の2チームが引き分けていたので、この時点で優勝の目は無くなり、あえなく終戦となりました。

昨年来、フットサルを除くサッカーでは、上の学年と合わせて道大会につながるすべての大会で函館地区代表になっていただけに、想像以上の敗北感。思えば、今までが恵まれ過ぎていたのでしょう。昨年は、ここから道大会に向けて盛り上がっていきましたが、5年生チームのサッカーは秋風が吹く前に終了、冬のフットサルまで大会は行われません。息子達は上の学年のリーグや大会が続きますが、親達の心には冷たい秋風が吹き込みました。

テクニックのある子が多いので、フットサルの方がいけるのではないかと馬鹿な親は早くも気分転換し、熱い冬を待つことにします。

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2011年9月15日 (木)

いざ!秋の陣

Dvc00250 早いもので函館ハーフマラソンまであと10日。函館ハーフを走るようになってから、私の1年はこの日を中心に動いているといっても過言ではありません。気が付けば今年で6回目。2年目に1時間45分を切ってから、次の目標を1時間40分以内とすると同時に、45歳までには1時間30分を切りたいと思っていましたが、今年はそのラストチャンスです。トレーニング代わりの青森ハーフも、フル2回目だった北海道マラソンも前年より大幅にタイムを短縮し、体重も既に目標まで落とし6年前とは比較にならないナイスBODY。よほど厳しい気象条件や故障でもなければ、いつでも1時間30分台前半では走れると思うのですが、サブ90となると1kmあたり5~10秒程度の短縮が簡単なようで難しい。同じ思いをしている市民ランナーは、さぞ多いことと思います。脚力やスタミナがついたと思っても、8~10kmのスピードトレーニングでは、昨年と比較してほとんどタイムは変わりません。突っ込みすぎず、最初のペースを維持して、残り5キロでサブ90の可能性を残し、ラストスパートで1秒でも1時間30分を切れれば感激です。

今年3日で定員に達した函館ハーフマラソン。来年から定員を倍以上の4~5千人へ拡大すべく一部コースの変更も検討されているようです。ここ数年のランニングブームもあって、2000人程度の定員では市内及び近郊のランナーだけでも足りないくらいで、観光業界にとってはわずかなメリットしかありませんでしたが、倍増となると少なからぬ恩恵があると思います。おそらくその時、マラソンがスポーツコンベンションの一つとして重要な位置づけにあることに多くの人が気付くことになるでしょう。その勢いも使って、函館に新たにフルマラソンの大会を創設する機運を高めたいと考えています。市長が替っただけで、こんなに早く、難しいと言われ続けていたハーフの大幅定員拡大が実現するのですから、決して無理な話ではないと考えています。

マラソンの前に、我家ではもうひとつ熱い戦いが待っています。長男の少年サッカーチームは、全道大会につながる1次トーナメントを何とか勝ち抜き、3チームによる決勝リーグに駒を進めることができました。昨年は決勝リーグも勝ち上がり、道大会へ進むことが出来たのですが、上の学年に連れて行ってもらった去年とは親も子も(どこの家も圧倒的に親のテンションの方が高いようだが)力の入り方が違います。相手のうち1チームは、昨年、同学年の大会で1勝1敗ながら、道大会で準優勝した強豪ライバル。客観的に、個々の能力では少し劣っているように思いますが、時に勝負強さを発揮する我がチーム、今度は自力で2年連続、函館地区の代表になってもらいたいと願っています。

子と父、日曜日、2週連続の決戦です。

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2011年9月13日 (火)

函館うまい店 ~中華料理編(2)~

函館は中華料理のレベルが高い街だと思います。横浜や長崎のように中華街はありませんが、開港直後から華僑が移住し、古くから本場の中華料理を食べることが出来るようになりました。函館の塩ラーメンが有名なのは、そのルーツと無縁ではありません。函館に中華街が無いのは、他の開港都市とは異なり、外国人が居住区を作ることなく市民とともに暮らしたからだと聞いております。函館には、今でも伝統を受け継いだ中国系店主やオーナーが経営する中華料理店やラーメン店が多数存在します。中華系のファミリーレストランが、この街であまりはやらないのは、そんな土地柄で、市民の舌が肥えているからなのかもしれません。

Tenpo 五稜郭の繁華街から少し離れ、テーオー百貨店からも数百メートル距離を置く、道路沿いとはいえ、決して恵まれた立地とはいえない場所に、李太白と書いて「りはく」と読む中華料理店があります。私がこちらに戻ってきたころ、丁度オープンしたてだったと記憶しているので、開業して十年ちょっとではないでしょうか。この場所で10年以上営業を続けているにはそれなりの理由があります。たまにおいしい中華が食べたいなと思うと、いつもこの店が頭の片隅にでてきます。

Lunch1 会社からも、家からも離れていることもあって、ここで食事をするのはほんの年に数回ですが、店を出るとき、何を食べても満足感に覆われます。と、いっても私の場合ランチ専門。1000円未満で、気軽に本格中華を楽しんでいます(安い客で申し訳ありません)。ここのランチは、複数のメニューから1品選んで、ドリンクやサラダ等々が付いて880円。その他単品は、ラーメン屋さんと変わらぬ値段。何を選んでも、ここはちょっとレベルが違うとすぐに気付くはずです。繁華街から外れているにもかかわらず、昼時はいつもそれなりに混みあっています。

先日、久々に訪れてブログに書かなきゃと思いました。今度は家族で、夜のコースを楽しみたいと思います。(良い写真が撮れなかったので、画像は店のHPから拝借しました。お店のHPはこちらです。)

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2011年9月 9日 (金)

原発事故賠償請求

ひと月程前、福島原発事故に関連し、観光業の場合直接的な被災地でなくても外国人客の解約に伴う損失に関しては賠償の対象になるとの新聞記事が出ていました。とあるルートを使い、我々も対象になるのか調べたところ、やはり可能性があるらしいとのこと。まずは聞いてみろということで、フリーダイヤルの電話番号を教えてもらいました。

Dvc00249 掛けども掛けども繋がらないコールセンターに電話し続けること数日、ようやく繋がった相手に、事前に貰っていた資料を基に、これは賠償の対象になるのか尋ねたところ、あまり要領の得ない答え。最もあまりにも賠償の対象が多く、しかも複雑なため電話の担当者も十分な知識を持っているとは思えません。ではどうすれば良いかと尋ねると、まずは「被害概況申出書」というものに、簡単に被害状況とその金額を書いて東京電力㈱に送ってくれとのこと。早速、ホテル旅館協同組合加盟施設分の書類と返信用封筒を送ってもらいました。

賠償の対象となる可能性があるのは、震災後5月末日までの外国人客のキャンセルによる直接、間接的な被害被害額。単純にキャンセルされた客室料の合計を調べたところ、当ホテルでは二十数件、金額にして30万弱。小さな当ホテルには、決して少ない金額ではありません。

もちろん、これがすべて原発事故のせいだとは思いません。むしろ地震そのものやそれに伴う津波の影響が大きいものと思われます。しかし、原発事故のせいで我々業界はどれだけの損失を被ったか。取れるものは取ってやろうなどという考えは毛頭もありませんが、賠償すると言っている物に対し、何もアクションを起こさなければ、地方の観光地は別に大丈夫だったんだ、放射線は観光都市函館に大きな影響を与えていないんだと思われかねません。どの程度補償の対象になるのか、支払われるとしてどれくらいの期間がかかるのか想像もつきませんが、被害概況申出書に記入し、東京電力に送り返しました。

この街に外国人観光客はかつてほど見当たりません。これは間違いなく、原発事故の影響です。

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2011年9月 7日 (水)

復調続くか?函館観光

Dvc00248 函館に限ったことではありませんが、北海道を訪れる観光客の数が回復基調をみせており、特にトップシーズンである8月は、前年並かそれを上回るところも出てきているようです。当ホテルでも、震災以降GW期間の一瞬を除いて、対前年を大幅に下回る入込客数を記録してきましたが、夏休み入りした7月下旬ころから目に見えてマイナス幅が縮まりはじめ、8月はもう少しで前年並みというところまで回復しました。落込み覚悟で営業を続けてきただけに、トップシーズンにそれなりの数字を確保でき、一息つけたところです。同業に聞いても一様に同じような答えが返ってきており、回復傾向は間違いないようです。震災後のマイナスを埋めれるわけではありませんが、前年並みでも上出来といったところでしょうか。

理由はいくつか考えられます。GWがそうだったように、震災の影響があるとはいえ、観光シーズンはそれなりに、むしろ集中的に人が動きます。これは事前に予測できたことで、組み直した当ホテルの予算も7月までは前年比2桁のマイナスで、8月は10%未満、9月は特殊要因もあって前年並みと考えていました。上に振れているのは、ひとつは節電から夏の休日が分散しているからかも知れません。当ホテルでは、昨年好調でフル稼働に近かった8月上中旬と比較して、”予定通り”10%近いマイナスでしたが、8月中旬以降は週単位で、GW以降久々に対前年を上回りはじめ、8月プラス9月第1週では昨年を上回ってきました。加えて言えば、東日本の観光客の目が、震災の影響で例年以上に北海道に向かっていることも考えられます。さらに、被災地では東北自動車道の利用が無料となることも一因でしょう。当ホテルでも車を利用した東北のお客様が、昨年より大幅に伸びています。

さて、問題はこの復調傾向が今後も続くかどうかです。函館では今月から来月中旬にかけて、比較的規模が大きいコンベンションがいくつかあり、また3回の三連休があります。これは当初見込んでいた通りでもありますが、厳しいなかにも前年並みを確保、むしろ予約動向からは前年を上回ってくるかもしれません。嬉しい上振れではありますが、問題はその後。復調する中でも戻っていないものがあります。外国人観光客です。4~8月、当ホテルの外国人宿泊者数は対前年、70%近いマイナス(30%減ではありません)。観光シーズンで数は少し増えても率は変わりません。一部の国と地域で復調気配があるとの声も聞かれますが、当ホテルを含め例年外国人のウェイトが高まる北海道のオフシーズン、2番底を意識する必要があるでしょう。

原発問題だけではありません。お隣、韓国では不動産バブルがはじけ、アメリカもヨーロッパも世界規模でツケを先に回すだけの金融緩和策が取れなくなっています。中国の勢いも一時後退し、世界的な経済不況を経て、為替が大きく円安方向に反転、そして観光ムードが高まるにはまだそれなりの時間を要することでしょう。過度な楽観は禁物。来年3月以降、大きく落ち込んだ前年の数字からはプラスとなることを精神的な支柱に、低空飛行のなかでもしっかり利益を上げるすべを考えていかなくてはならないと思っています。

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2011年9月 5日 (月)

日本のために活動する外国人

Dsc_0012 先日は新聞報道もされ、複数の市内観光関係者のブログにも記載されているので、函館の方であればご存知の方も多いと思いますが、日本縦断徒歩旅行をしているスイス人、トーマス・コーラさんが先週末、当ホテルに宿泊しました。スイスの大手旅行会社で、日本担当だったトーマスさんは、震災によって観光客が激減し解雇されたと聞きます。しかし、日本の被災を自分のこと以上に心を痛めた彼は、被災地でボランティア活動をした後、直接被災した一部の地域を除いて、普段どおりの生活が行われている日本の現状を世界中に知らせるため、北は稚内から南は鹿児島まで、歩いて旅行しながら複数の言語のブログで情報を発信しています。

8月31日に函館に着いたトーマスさんは当地で3泊しましたが、関係者の紹介で最後の1泊を当ホテルでとることになりました。初めてお会いした時から、日本人以上に腰が低く、加えて想像以上に日本語が堪能だったこともあって、すぐに意気投合できました。その日の夜は、市内観光業界の有志と飲食を共にし、貴重な時間を過ごすことが出来ました。彼は翌日、青森に旅立ちましたが、彼にとっても私達日本人にとっても、有意義な旅になることを祈って止みません。

彼のブログはこちらです。是非、ご一読を。

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2011年9月 2日 (金)

函館アリーナ・パブリックコメントに対する意見書

函館商工会議所青年部では、函館市教育委員会が実施した、このたび新設する運びとなった(仮称)函館アリーナへのパブリックコメントに対し意見書を提出しました。昨日行われた例会で詳細が発表されたのですが、その内容が秀逸だったので、私の担当した事業ではありませんが少し紹介したいと思います。

Dvc00247担当した委員会では意見書を提出するにあたって、海を挟んでお隣、青森市にあるマエダアリーナ(旧青い森アリーナ)の視察を行いました。マエダアリーナは、バレーボール4面、バスケットボールコート3面がとれ、固定席3368席、移動席を含めると5000名以上が収容できるメインアリーナを擁する立派な総合体育館で、2003年に青森県によって建てられました。全国規模のスポーツ大会だけではなく、函館では呼べない大規模会議やトップアーティストのコンサートも数多く行われています。

このたびの視察から、意見書では前に私も指摘した固定席の数に触れています。元々、マエダアリーナは3千以上のスポーツ観戦等に十分な固定席がありますが、これ以外に約2000席の地下収納型の可動席の設置が可能です。電動式で一見すばらしい施設に見えますが、実はあまり使い勝手が良くないらしく、すべてを設置するのに半日以上、20万円以上の経費がかかるといいます。そのため、大規模なコンサートの際もこの可動席を使わず、パイプ椅子を並べることが多く、実際に可動席を使うのは年に1回程度といいます。にもかかわらず、可動席を動かす機械のメンテナンスは容易でなく、経費もそれなりにかかることは想像に難くありません。可動席を含めた総席数よりも固定席の絶対数が重要。コンベンションやコンサートなどを誘致するにあたって、固定席の配置はコの字型とし、最低2000席以上の数が必要と言及しています。

他にもいくつかハード面に触れていますが、意見書で目を引いたのはその運営についてです。マエダアリーナでは当初3年間、県の財団による運営が行われていましたが、その後民間団体が指定管理者制度を利用した管理運営を行うようになりました。この指定管理者制度は、事前に協議して決めた収支計画を上回るとその70%が管理者、30%が県の収入となり、下回った場合は全額管理者の負担となるインセンティブ契約になっています。この指定管理者制度が採用されてから、マエダアリーナでは安室奈美恵や倖田來未、平井堅といったビックアーティストのコンサートが実現しました。そして、これらから得られる収入があることで前向きな運営を続けることができると言います。大規模な施設があっても、使われなくては意味がありません。誘致を含めて、管理は民間に任せる、しかもインセンティブをつけてというのには大賛成。市が管轄するすべての観光施設においても実施してもらいたいものです。

一方、マエダアリーナの指定管理者にも運営に支障がある部分があると言います。それは、施設はあくまで県民の健康増進のためにあるということで、大規模なコンサートやその他コンベンションを行えるのは施設の空き日に限るのだそうです。難しい問題ではありますが、より有効に活用するにはコンベンション機能を付加した体育館ではなく、コンベンション機能と体育館機能が一体化した多目的アリーナの位置付けとすべきだと提言しています。

その他、ハード面に関するものも含め、ここまで踏み込んだ意見書が出てくるとは、市側も思っていなかったのではないでしょうか。他からもいろいろな意見が出てくるものと思いますが、それらを踏まえ将来の函館に有益なアリーナになることを願います。

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2011年9月 1日 (木)

スポーツの秋2011

大型の台風がゆっくりと接近している影響で、南から暖かい空気が流れ込んでいるせいか、季節が逆戻りしているかのように蒸暑い日が続いていますが、気が付けば今日は9月。先日、北海道マラソンを走ったばかりの私は、さすがに2日ほどダメージが残ったものの、軽いジョグを入れて乳酸燃焼。来週からは月末の函館ハーフに向けて、スピードトレーニングに切り替えます。定員が倍増する来年を前に、何とか1時間半を切りたいと思っています。

このように、私にとって9月はスポーツの秋。今年で引退を考えている朝野球も、所属チームが決勝トーナメントに進むことができ、あと2勝で函館朝野球界最高峰(大袈裟!)のSクラスへ。その場合、引退を1年先伸ばしにしようかと考えている今日この頃です。

Dvc00246サッカーの日本代表は男女ともW杯とオリンピックの予選が始まり、熱い戦いが繰り広げられます。しかし、それ以上に気になるのが長男のチーム。函館地区少年サッカーは、この週末から”新人戦”の位置づけにあるトラック協会杯とチビリンピック(何故か2つの大会が同じ日程で行われる)の予選が行われます。息子も早いものでこの大会から最終学年扱い。今年の函館地区少年サッカーでは”2強”の一角で、すべての函館予選を突破したひとつ上の学年とは異なり、息子の学年は混戦模様のワンオブゼム。7月のローカル大会では3位となったものの、先日行われた練習試合の内容が芳しくなかったらしく、初戦から安心して見ていられる状況ではなさそうです。昨年は連れて行ってもらった全道大会を、今年は自らの力で突破してもらいたいと思っているのですが・・・。手に汗握る週末が続きそうです。

それにしても、気になるのは台風の動き。場合によっては日曜日に直撃もありそうな動きになってきました。サッカーの試合だけではなく、この週末、函館では野外ライブ「HAKODATE黒船2011」など、多くのイベントが予定されているだけに、大いに気になるところです。来ないで台風12号!。

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