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2011年8月29日 (月)

フルマラソンの洗礼

前日、ネットで確認した札幌の予想最高気温は27℃。この時期としては高めとはいえ、真夏日だった昨年より3℃低く、昨年より2kg軽い私は万全の状態で現地に入りました。マラソン対策として3日前から一丁前にカーボローディングを取り入れ、当日の朝のバイキングでもご飯2杯にトースト、焼きそばと炭水化物大量摂取。明らかな食べすぎに、当日こんなに食べて良いのか疑問に思いながらも、ナンバーカード交付を受けるためホテルを出ると、心地よい空気に好記録の予感が漂いました。

昨年に続き2度目の北海道マラソン。この時期の北海道は1日の気温差が大きく、特に晴天の日は朝涼しくても油断なりません。案の定、スタート1時間前に、再度ホテルを出ると朝とは違った嫌な感じの生ぬるい空気。スタート直前には既に28℃を越えており、昨年と何ら差はありません。昨年と違うのは、目標が完走だけではなく、タイムアップを狙っている私の意気込みです。私にとってレースと捉える初のフルマラソンです。

Dvc00245_3スタート位置は、昨年から3つ出世して前から4番目の「D」。1万人近い参加者のため、号砲から実際スタート地点を越えるのに1分45秒。それでも昨年より1分半早い「スタート」です。人がばらけて自分のペースで走れるようになるのは2kmを過ぎてから。これは昨年と変わりありません。2kmから3kmのラップは4分50秒台。目標ラップは5分10秒以内だったので、これは少しオーバーペースかと思いながらも、全くきつくないのでペースを維持することにしました。その後のラップは3km続けてジャスト4分50秒。「オレは天才か」と思いつつも、時計のボタンを押し間違えているのではないかと不安になりましたがそうでもありません。昨年もラップが上がった8km過ぎの創成トンネルではキロ4分30秒少々とハーフペースに。練習ではきついペースですが、これが本番の不思議なところ、全くの楽走です。

スタート直後を除いて1度もキロ5分を越えずに10km、15kmを通過。特に15km通過は1週間前のレースペース走より3分早いタイムです。給水と持参のエネルギー補給に手間取った16kmからの1kmで5分を少し越えた以外は順調に20km地点へ。ここで折り返したトップ選手とすれ違います。考えてみると昨年は2km以上手前ですれ違っています。ハーフ通過は1時間45分台。スタートまでに2分近く要していることを考えると、数年前ならハーフの全力ペースです。それでもまだまだ余裕。22km手前で女子トップから遅れる苦しそうな渋井陽子選手とすれ違い、「7kmも離れてないじゃん。渋井選手がバテて抜いたらカッコいいかも。」と妄想するも、な・・・わけはなく、それでも順調なペースで走り続けました。

目標としていた25km過ぎの折り返しまで、概ね5分を切るラップを刻みました。昨年の経験から、ここから苦しくなるのは分かっていましたが、まだキロ5分前後のラップが続きます。「これもしかしたらすごいタイムが出るかも。」「オレなかなかやるじゃん。」「何かわからないけど幸せだな~。」などと思いながら走る30km手前。これをランニングハイというのでしょうか。

しかしマラソンはそんなに甘くありません。3時間半を切れるかもと思い始めた32km過ぎから急に足が重くなり、明らかにペースダウン。かなり遅くなったように感じましたが、それでもキロ5分30秒。これも想定の範囲内で、このペースを維持していけばまだ3時間半前後ではいけると考えていた残り5kmを切ったところで、魔物はやってきました。まず右太もも裏が痙攣。一端立ち止まり、少し歩くと収まったため、ジョグペースで再開。タイムどころか完走に暗雲がたちこめはじめました。キロ6分半ペースながらゆっくり歩を進めていると今度は、左太ももからふくらはぎまで、左足の後ろが全部痙攣をおこして動けなくなりました。幸い給水所前で、水を大量にかけると収まって、その後は痙攣を警戒しながらキロ7分ペース。残り3kmが辛いこと長いこと。世界陸上女子マラソンで、メダルを期待されていた尾崎選手が、「息がもっても、足が動かなくて」と言っていましたが、レベルは違えどそんな状態でした。フルマラソンの洗礼を受けました。

最後の直線もラストスパートなどかけることもできず、かろうじて走ってゴール。それでも3時間41分台と、昨年より15分以上縮め、当初の目標に近いタイムで完走できました。もし、残り5km普通に走れていたら、どんなタイムでゴールできたのか。悔しい反面、フルでのサブ3.5(3時間半以内)が十分可能であると確信しました。

レース後、事前に見つけていた札幌市内の温泉につかり、一人で中ジョッキ3杯。体はボロボロでしたが、言葉で表現できないような充実感に覆われていました。普通の生活では絶対にない感覚です。この感動を覚えたら、ランナーは走った街を好きになるに違いありません。やはり函館にフルマラソンの大会を創設すべきだということも確信した2度目の北海道マラソンでした。

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コメント

おめでとう!スネイクの仲間として誇らしい!尊敬します。

初めまして札幌の小川と申します。(ブログは去年から拝見させていただいていました)
日曜日はお疲れ様でした。目標タイムに近く去年より15分も縮めれば上々ではないでしょうか。
それにまた来年への励みが出来練習にも力が入ると思います。
私も今年が一番つらい大会でした。
フルマラソンは北海道マラソンしか走りませんが
8年で一本42㌔のレースを走りきったと思ったのは1回だけです。
あとの七回はハーフと10㌔走と最後に12㌔の超耐久レースの三本を休みなしで走っているような大会ばかりでした。
フルマラソンは本当に難しいですね。
次は函館ハーフマラソンです。
お互いに頑張りましょう。
(長々と申し訳ありませんでした)

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