星三っつ
外国人観光客向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で、函館山からの眺望が最高評価の三ツ星を与えられたというニュースが流れたのが1ヶ月半ほど前。地元では大きく取り上げられましたが、札幌の観光業界の関係者ですらそのことを知らない人の方が多く、”知名度”は決して高くありません。私達も函館以外で道内のどこが三ツ星かと聞かれても、答えることが出来る人はほとんどいないでしょう。また、ミシュランガイドは地域による偏りも多く、決して公平ではないとの意見もあり、正直、それが何ぼのものか計りかねていたので、敢えて触れずにおりました。
しかし、どうやら”過小評価”すべきものではないようです。観光業界で活躍する友人の話ですが、彼が函館と同じく近い将来新幹線がやってくる観光都市金沢を訪れた際、欧米系の外国人が多いことに驚いたといいます。そこで、当地の観光関係者に何故こんなに欧米の観光客が多いのか、特別な誘客活動を行っているのかと問いただしたところ、ミシュランガイドで高い評価を受けてから急に目立ち始めたというのです。
現在、外国人観光客が皆無に等しい函館ですが、ミシュランガイドの高評価は将来に向けて明るい材料に間違いありません。函館山の他にも、五稜郭や元町など6ヵ所が二つ星の評価を受けるなど、北海道の中でも抜きん出てて多くの星が与えられました。今まで函館そのものが記載されていなかったのですから、これは大躍進といって良いでしょう。
北海道を訪れる外国人観光客は圧倒的にアジア系です。首都圏や京都では目立つ欧米系の観光客が少ないのは、彼らは日本的なものに憧れ、気候や景観が自国と類似する北海道にあまり関心が無いのかとも思っていましたが、全くの誤解のようです。ミシュランでは、レストランを含め東京や京都を初めとする関西の観光地が全国版に先立って多数掲載され、高い評価が与えられています。それに対し、函館は掲載すらされていませんでした。ミシュランが函館を過小評価していたのか、我々がミシュランを過小評価していたのか。こんなことで、欧米系外国人観光客が増加したら、嬉しい反面、我々函館の観光業界の勉強不足を指摘されても仕方ありません。
ミシュラン・ガイド・ジャポンが何ぼのものか。来年以降、数字で表れることになるでしょう。
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