函館市長選挙 公開討論会
少なくとも私が函館に戻ってきて以来、市長選で公開討論会というのは初めての試みです(後記すみません。前回もあったようです)。市民会館のわずかな駐車場はすぐに埋まってしまうだろうと1時間前に到着し、早めの夕食をとりました。しかし、食事を終えて戻ってきても、まだ駐車場は空いており、やや拍子抜け。会場に入って定刻が近づいても、1370ある大ホールの客席はまばらで、ざっくり3分の1、400名程度といったところでしょうか。これでは、主催した函館青年会議所もがっくりだったと思います。行政にいろいろ文句を言う人はいますが、函館の閉塞感は有権者側にあるのかもしれません。観客の平均年齢は明らかに60歳は越えていました。
入込も期待はずれなら、内容もいまひとつ。正直申し上げて、コーディネーターの選定に問題がありました。公平を期すために、外部から人を呼んできたのでしょうが、あまりにも函館のことを知らなさすぎ。また、両者の公約の相違点を理解していないために論点がかみ合わず、討論会というよりお互い自分の主張を述べるだけの時間が長くなりました。在り来たりの答え方しか出来ない質問をされたり、両候補とも歯がゆかったに違いありません。
そんな中、唯一討論が熱くされたのは、函館市の財政がテーマとなったとき。工藤候補から兼ねてより借金を重ねていると批判されていることを意識してか、西尾現市長は「この4年間で、市債を118億円減らし、基金も10億増やした。職員数も500人も減らし人件費も大きくカットした。」と主張。これに対し工藤氏は「減った市債は国の補填で自然に減る性格のもの。一般会計における借金が増えている。基金についても自由に使えるものではない。職員の削減についても12年前からやっていることで、誰が市長でも結果は同じだった」と反論。ここで西尾市長が「私が偉いと言っているのではない。」と言い返したところで会場に失笑がおき、この論戦では工藤氏に分があったように見受けられました。
この他、はこだて未来大への医学部の設置について推進派の西尾氏と、財政面から未来大にこだわる必要は無いという工藤氏の対立はありましたが、どちらかといえば抽象論が多く、はっきり言って盛り上がりに欠けました。個人的には、現体育館の隣に新アリーナを建設する方向で動いている現職に対し、全面立替でコンベンション機能を付けた大規模なものとすることを主張している工藤氏の新体育館構想や、ハーフマラソンの拡大と新たにフルマラソン大会の創設を公約に入れている工藤氏と、フルマラソンには消極的な現職のマラソン大会に関する考え方など、より具体的な討論を聞きたかったところです。
何はともあれ、有権者の皆さん。投票には行きましょう。低い投票率は街の恥です。
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コメント
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投稿: Y氏 | 2011年3月28日 (月) 12時24分