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2010年12月10日 (金)

~淘汰が始まっているのか~ 宿泊業界 明と暗(2)

東北新幹線新青森駅が開業し、来年の観光シーズンに向けて期待が高まる函館の観光業界。その一方で、函館市内および近郊では、ホテルの休業や廃業が次々と明らかになっています。10ヶ月程前、新幹線開業先行地の八戸市を例にとり、明らかに供給過剰である函館市内の宿泊施設の淘汰が、意外なタイミングで訪れる可能性があることをこのブログで指摘しましたが、予想以上に早くその時が始まっているのでしょうか。(八戸市の事例はこちら

2ヶ月前のブログで取り上げた大沼プリンスホテルの冬季休業と函館温泉ホテルの廃業(発表前の為、当時は名前を伏せました)につづき、地元資本が北斗市で経営する「ホテル海王館」の廃業と、同じく函館市内中心部にあるビジネスホテルの突然の休業が地元経済誌で報じられました。前者は老朽化を理由にあげているようですが、根本的な原因が集客の低迷にあったことは間違いないでしょう。既に廃業したホテルもそうですが、修学旅行を集客の柱としている施設は、その絶対数の減少もさることながら、大票田である青森の小学校が新幹線開業によって行き先を南に変えるという、数少ない開業デメリットが目先の経営に大きな影響を与えているようです。

後者は正に供給過剰の影響。リーマンショック前、数多く進出してきた全国チェーンのビジネスホテルによって、市内の特にシングルルームは大幅に増加しました。その後のリーマンショックによりビジネス需要は大幅に減退、多少観光客が増えたところでシングル主体のビジネスホテルの厳しさは変わりません。特にオフシーズンの冬場は、施設の規模の大小に関わらず低稼働低価格が続きます。レベルはともかく対前年では大きく客数を伸ばした当ホテルでも、シングルルームの稼動は振るわず、もしシングルルームを減らしファミリー向け客室を新設する大改装を行っていなければ、伸びは微々たるものであったであろうと実感しています。

今後も、生産年齢人口の減少と新幹線開業による時短”逆”効果で、ビジネス需要の好転などおよそ見込めません。何らかの対策を講じない限り、市内ビジネスホテルの苦境は今後も続くことでしょう。

Hoterusuu

函館市内のホテル数はバブル期からほぼ一環して増え続け、約20年前から倍増しました(旅館数は半減)。特に観光客減少が顕著となった2005年以降、数、規模とも急増したことから大きな需給ギャップが生まれました(グラフ)。昨年度、計画の頓挫などもありホテル数、旅館を含めた客室数とも久々にマイナスに転じました。そして今年度もこのままいけば、その数を減らすことは確実です。この20年間、函館で2年続けてホテルの数及び旅館も含めた総客室数を減らすのは初めてのことです。新函館開業を前に、淘汰の波は確実に迫っています。

供給調整は歓迎ですが、自らが淘汰されない努力が必要です。

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