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2010年12月29日 (水)

道新よ!おまえもか↓正しい外国人入込動向

Dvc00164 ブログで極力批判めいたことは書かないようにしているのですが、この件に関しては、ここで正しておかないと後世まで、間違ったデータが公式の記録として残ってしまうことになるので、執拗に発信していきたいと思います。昨日の函館新聞に続いて、北海道新聞道南版に載った今年度上期の観光客入込動向の記事。敢えて言わせてもらえば、観光に関する記事を書くなら、最低限の地域の観光の知識を身につけてもらいたいものです。掲載を認めた上司を含めて、取材不足です。昨日も書いたので詳細は記しません。少なくとも、函館の観光業界関係者に、今年度上期に外国人観光客が激増したと体感している人などおりません。

管内の外国人宿泊者数は、前年同期比77.2%増の9万87人と大幅に増えた。最も多い台湾人観光客は4万5110人で、前年同期の2倍近くに激増。北海道ブームが続くシンガポール、マレーシアからの観光客もそれぞれ2~3倍に増えた。中国人観光客も個人観光査証(ビザ)の要件緩和などで、89.6%増の6860人となった。

間違っているデータの根拠や経緯は昨日以前のブログに譲るとして、函館地区への正しい外国人観光客入込動向を記します。今世紀に入ってから、多少の浮沈はあっても、当地区への外国人観光客は順調に増加基調を辿りました。その牽引となったのは、チャーター便でやってくる台湾からの団体客。また、仁川との直行便ができたことで、韓国のみならずアジア各国から少なくとも2008年上期までその数は高水準を保ちました。ところが、2008年秋のリーマンショックをきっかけとした急速な円高と世界的な経済不況の影響から、2009年度は外国人観光客の入込が”激減”。特に台湾からのチャーター便は、その機材が発展著しい中国本土に向かったため皆無に等しくなり、台湾からの団体客に依存していた大型ホテルは正に閑古鳥が鳴いていました。

その2009年度に比べると、今年度上期は確かに外国人の入込は戻っています。しかし回復度合いは緩やかで、少なくとも2007年度の水準には到底及んでいないでしょう。当ホテルでは今年度上期、前年に比べて宿泊客は大幅に増加しました。しかし、外国人観光客の戻りが鈍いため、そのシェアは2007年度以前の10%程度から、今年度上期は6%程度まで落ちています。また、リーマンショック以前はその半数以上を占めていた香港、台湾、韓国に変わって、シンガポール、マレーシア、タイからの観光客のウェイトが大きく伸びました。

設備の大小、団体客の有無によって多少体感は違うと思いますがこれが現実です。間違ったデータをもとに、誤った分析がなされ、的外れな施策がとられるようなことがあってはなりません。函新さんでも道新さんでもかまいません。北海道庁から出されている、当地区への外国人観光客入込の矛盾するデータにメスを入れ、問題提起してくれることを期待します。

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毎日ブログをチェックしておりました。
1年間楽しく、ためになる記事ありがとうございました。
来年も期待してますので、
頑張ってアップして下さいね!

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